Elton Britt (2)
米国盤 ABC-Paramount Records ABOS-293 Elton Britt The Wandering Cowboy
(1)Chime Bells (2)Roving Gambler (さすらいの賭博師) (3)Whoopie Ti Yi Yo (4)The Lonesome Cowboy ( Carry Me Back To The Lone Prairie と同じメロディ ) (5)The Red River Valley (赤い河の谷間) (6)The Crawdad Song (7)Streets Of Laredo (カウボーイの哀歌) (8)That's Why The Yodel Was Born (9)When It's Springtime In The Rockies (ロッキーに春来れば) (10)Red Wing (11)Home On The Range (峠の我が家) (12)Sod Shanty (13)There's A Star Spangled Banner Waving Somewhere (びっこの愛国少年)
エルトン・ブリット(1913~1972年 アーカンソー州出身) のカウボーイ ソング集ともいえるレコードです。1930年代から活躍しているキャリアのあった人で、”ウェスタン ヨーデルの王者 ” として有名な往年のカントリー歌手で カウボーイ ソングや西部調の歌もたくさんレコードに残していました。
さてこのレコードの内容ですが・・・・・いきなり軽快なヨーデルの定番曲(1)Chime Bells で始まります・・・・・エルトンの声は軽く鼻にかかったやわらかい声なので全体的にとても聴きやすい感じです。最後の長いヨーデルは圧巻で さすがはヨーデルの王者でならしただけのことはあると納得の yodel。 古謡の(2)Roving Gambler (さすらいの賭博師) はゆったりテンポで歌っています。(3)Whoopie Ti Yi Yo は生ギターの伴奏にフィドル( カントリースタイルのバイオリン )を伴ってゆったりと歌う Cowboy Song の古典 でなかなかよい・・・・・途中で入れるヨーデルもジミー・ロジャース的な Blue Yodel ではなくて本格的なもの。(4)The Lonesome Cowboy は Carry Me Back To The Lone Prairie と同じメロディのカウボーイソングの古典。(5)Red River Valley ( 赤い河の谷間 ) はエルトンの一人二重唱でゆったりと歌われるもの・・・・とても情緒豊かで素敵だ。
スイングしたアップテンポで歌われる(6)The Crawdad Song も一人二重唱。(7)ラレドの通り(=カウボーイの哀歌) はゆったりと情緒豊かに歌ってくれます・・・・・とてもよい雰囲気。(8)That's Why The Yodel Was Born はスローな曲でやや Jazzy に歌っていますが エルトンの素晴らしいヨーデルが聴かれるもの。
(9)When It's Springtime In The Rockies ( ロッキーに春来れば ) はハモンドオルガンを伴奏にエルトンの一人二重唱で歌われて( 同時にヨーデルも入れているので三重唱か)とても牧歌的で雰囲気満点の曲です・・・・・解説によると、長年エルトンのショウのエンディング曲として使われたそうです。同じくヨーデルの得意なスリム・ホイットマンも好んで歌っていました。
(10)Red Wing は今ではフィドル(カントリースタイルのバイオリン)やスティールギターの演奏のみの曲として採り上げられることが多いですが、ここでは珍しく一人二重唱で軽快なスイング調で歌詞をつけて歌ってくれています。
カウボーイソングの古典(11)Home On The Range(峠の我が家)は生ギター伴奏でゆったりと歌っています・・・・・終盤のヨーデルが素晴らしい。 エルトンはかつて Washington D. C. の The Press Club でエルトンのファンでもあった第32代大統領 Franklin D. Roosevelt (1882~1945)の前でこの曲を歌ったことがあるそうです・・・・・この曲は大統領のfavorite song だったとのこと。
(12)Sod Shanty はカウボーイ ソングとして歌われることが多い ” Little Joe The Wrangler ”と同じメロディ曲。
(13)”びっこの愛国少年 ” だけがこのアルバムとは無関係の曲。1942(昭和19)年に録音されて100万枚以上売れたという戦時下の愛国ソング(日本とも戦争していた頃)で、エルトン・ブリットの人気を不動のものとした曲といえるかも知れません・・・・・なぜ入れてあるのか不思議。
このレコード解説には Elton Britt の成功物語が詳しく書いてありますが省略・・・・・ただエルトンにとって若い頃に西海岸で有名だった Zeke Manner 率いる The Beverly Hillbillies というグループに参加してから成功の道が拓けて、そこからさらにニューヨークに進出して全米的な人気のカントリー歌手になった・・・・・といったことが書かれています。このレコードに with Zeke Manner's Band と書いてあって若い頃の恩人 Zeke Manner が伴奏を受け持っているようです。ぼく自身は Cowboy Song ないし Songs From America's West という興味でずっと後になって買ったものでジャケットも気に入っています・・・・・単発のCDにはなりにくいかもしれません
(2010=平成22年4月4日の記事再録)
米国盤 ABC-Paramount Records ABOS-293 Elton Britt The Wandering Cowboy
(1)Chime Bells (2)Roving Gambler (さすらいの賭博師) (3)Whoopie Ti Yi Yo (4)The Lonesome Cowboy ( Carry Me Back To The Lone Prairie と同じメロディ ) (5)The Red River Valley (赤い河の谷間) (6)The Crawdad Song (7)Streets Of Laredo (カウボーイの哀歌) (8)That's Why The Yodel Was Born (9)When It's Springtime In The Rockies (ロッキーに春来れば) (10)Red Wing (11)Home On The Range (峠の我が家) (12)Sod Shanty (13)There's A Star Spangled Banner Waving Somewhere (びっこの愛国少年)
エルトン・ブリット(1913~1972年 アーカンソー州出身) のカウボーイ ソング集ともいえるレコードです。1930年代から活躍しているキャリアのあった人で、”ウェスタン ヨーデルの王者 ” として有名な往年のカントリー歌手で カウボーイ ソングや西部調の歌もたくさんレコードに残していました。
さてこのレコードの内容ですが・・・・・いきなり軽快なヨーデルの定番曲(1)Chime Bells で始まります・・・・・エルトンの声は軽く鼻にかかったやわらかい声なので全体的にとても聴きやすい感じです。最後の長いヨーデルは圧巻で さすがはヨーデルの王者でならしただけのことはあると納得の yodel。 古謡の(2)Roving Gambler (さすらいの賭博師) はゆったりテンポで歌っています。(3)Whoopie Ti Yi Yo は生ギターの伴奏にフィドル( カントリースタイルのバイオリン )を伴ってゆったりと歌う Cowboy Song の古典 でなかなかよい・・・・・途中で入れるヨーデルもジミー・ロジャース的な Blue Yodel ではなくて本格的なもの。(4)The Lonesome Cowboy は Carry Me Back To The Lone Prairie と同じメロディのカウボーイソングの古典。(5)Red River Valley ( 赤い河の谷間 ) はエルトンの一人二重唱でゆったりと歌われるもの・・・・とても情緒豊かで素敵だ。
スイングしたアップテンポで歌われる(6)The Crawdad Song も一人二重唱。(7)ラレドの通り(=カウボーイの哀歌) はゆったりと情緒豊かに歌ってくれます・・・・・とてもよい雰囲気。(8)That's Why The Yodel Was Born はスローな曲でやや Jazzy に歌っていますが エルトンの素晴らしいヨーデルが聴かれるもの。
(9)When It's Springtime In The Rockies ( ロッキーに春来れば ) はハモンドオルガンを伴奏にエルトンの一人二重唱で歌われて( 同時にヨーデルも入れているので三重唱か)とても牧歌的で雰囲気満点の曲です・・・・・解説によると、長年エルトンのショウのエンディング曲として使われたそうです。同じくヨーデルの得意なスリム・ホイットマンも好んで歌っていました。
(10)Red Wing は今ではフィドル(カントリースタイルのバイオリン)やスティールギターの演奏のみの曲として採り上げられることが多いですが、ここでは珍しく一人二重唱で軽快なスイング調で歌詞をつけて歌ってくれています。
カウボーイソングの古典(11)Home On The Range(峠の我が家)は生ギター伴奏でゆったりと歌っています・・・・・終盤のヨーデルが素晴らしい。 エルトンはかつて Washington D. C. の The Press Club でエルトンのファンでもあった第32代大統領 Franklin D. Roosevelt (1882~1945)の前でこの曲を歌ったことがあるそうです・・・・・この曲は大統領のfavorite song だったとのこと。
(12)Sod Shanty はカウボーイ ソングとして歌われることが多い ” Little Joe The Wrangler ”と同じメロディ曲。
(13)”びっこの愛国少年 ” だけがこのアルバムとは無関係の曲。1942(昭和19)年に録音されて100万枚以上売れたという戦時下の愛国ソング(日本とも戦争していた頃)で、エルトン・ブリットの人気を不動のものとした曲といえるかも知れません・・・・・なぜ入れてあるのか不思議。
このレコード解説には Elton Britt の成功物語が詳しく書いてありますが省略・・・・・ただエルトンにとって若い頃に西海岸で有名だった Zeke Manner 率いる The Beverly Hillbillies というグループに参加してから成功の道が拓けて、そこからさらにニューヨークに進出して全米的な人気のカントリー歌手になった・・・・・といったことが書かれています。このレコードに with Zeke Manner's Band と書いてあって若い頃の恩人 Zeke Manner が伴奏を受け持っているようです。ぼく自身は Cowboy Song ないし Songs From America's West という興味でずっと後になって買ったものでジャケットも気に入っています・・・・・単発のCDにはなりにくいかもしれません
(2010=平成22年4月4日の記事再録)