西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしの The Sons Of The Pioneers・・・

2015年07月20日 | サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ
 
The Sons Of The Pioneers (7) 
米国盤 RCA-Victor Country Fare / Sons Of The Pioneers
(1)Cold, Cold Heart (2)Ramona (3)Crazy Arms (4)Listen To The Mocking Bird (5)I Stll Do (6)Almost (7)Cattle Call Rondolet (8)Have I Told You Lately That I Love You (9)Son Of The Bandit (10)I'll Hold You In My Heart (11)My Heart Cries For You (12)Green Fields

久し振りに大好きなパイオニアズのレコードを聴いた・・・・・用件で2日滞在した東京で帰りの飛行機まで時間があったので散々歩き回ったせいで足が棒のように硬くなって筋肉痛が激しい。うだるような暑さの炎天下に江戸城(皇居)を時間と体力の許す限り歩いてみたので疲れもピークで帰福岡の朝、なぜか The Sons Of The Pioneers の歌を聴きたくなった・・・・・東京はとにかく人が多くて疲れる、人のいないアメリカ西部ののんびりした雰囲気を何だか求めたいような感覚に陥って取り出したのが今日のレコード。 

数あるパイオニアズのレコードの中でも私は格別に気に入っているジャケット写真のアルバムです・・・・・いつもはアメリカ西部やカウボーイのこと等を中心に歌っている彼らが、カントリー曲に焦点を絞って出したアルバムです。1964(昭和39)年発売のアルバムだから もう51年も前のレコードです。僕は1970年代中頃になって中古で買いましたが ジャケットの素晴らしさに惚れ込んで買ったのは間違いなしです。 調べてみると The Sons Of The Pioneers もこの頃は低迷期( 創設は1934年 )のようで、かつては6人いたメンバーも3人になってしまい、パッとしない時期が続いた頃に当たります。でも自分的にはこのアルバムは気に入っていて どちらかというと秋から冬にかけての夜に聴くとその素晴らしさが際立つものです、でも今回はそんなこと言っていられないほどの口渇感みたいな気分があって猛烈に聴きたくなった。  
ちょっと解説を訳して載せてみます、解かりやすくするために自分なりの注釈・補足をつけました・・・・・曰く 
 
「 ザ・サンズ・オブ・ザ・パイオニアズが Country Fare というアルバムを作るという時にはちょっとした意図があります、それは faithful houses and empty saddle ( 忠実な愛馬だったり使わなくなったサドルなど西部的な事柄)つまり Western song を歌うのをやめて unfaithful girl and broken heart ( 惚れた、振られた、捨てられた的な内容が多い unfaithful girl=不実な女、失恋 などをテーマにした )の内容が多い普通のカントリーの歌を歌いはじめるんだ-ということです。 実際にはこのアルバムには Glenn Spencer 作の ”Cattle Call Rondolet ” と Bob Nolan 作の ”Song Of The Bandit ” という Western の古い名作が混じってはいますが、ナッシュビル(テネシー州にあるカントリーミュージックのメッカ都市)が採りあげる題材の仕方におもねって ”Crazy Arms(レイ・プライスで有名) ” とか ”Have I Told You Lately That I Love You(ジム・リーヴスで有名) ”、ハンク・ウィリアムスの ”Cold, Cold Heart ” といったカントリーソングの旨味の上澄みをすくい取っています。 
ほとんどの曲で、Lloyd Perryman、Tommy Doss、Dale Warren の三人がまるで兄弟として生まれたんじゃないかと思うくらいに声がブレンドされて聴こえ、しかも 時々各自がソロを歌うところではそれぞれ本領を発揮しているのですから。 
Dale Warren が ”Crazy Arms ”と ” My Heart Cries For You ”を歌い、Tommy Doss が ”Cold, Cold Heart ” と ” Song Of The Bandit ”を歌い 、そして Lloyd Perryman は ”Almost(ジョージ・モーガンで有名) ” を歌っています。 
しかし、誰れが中心になって歌っても全体として類いまれなくらいの心地よさがあふれています。パイオニアズの Western-style の歌い方と融合したこれらの Country-style song には新鮮さが加わり、なおかつ親しみやすいサウンドになっています・・・・まさに楽しい Country Fare(出し物) が山盛りに盛られた The Sons Of The Pioneers のサウンド 」・・・・・以上。 

*Glenn Spencer・・・パイオニアズのオリジナルメンバーだった Tim Spencer の兄で作曲家として Pioneers に優れた曲を提供した人
*Bob Nolan・・・・・・・パイオニアズのオリジナルメンバーの一人。作曲家としても歌手としても優秀だった、今回のアルバムの Tommy Doss の歌声は Bob Nolan の声質と区別が出来ないくらいにそっくり 

さて、このアルバムは音的にはマンドリン、ピアノ、12弦ギター、5弦バンジョー、アコーディオンなど(時にストリングス)を伴奏に3人の男性コーラスで歌われますが、ソロパートは各曲で違っています。有難いのは各自の歌声をソロで聴くことが出来ることです。フォークのブラザーズ・フォーの名唱で有名な(12)Green Fields ですがパイオニアズも負けてはいません、素晴らしい。”Cattle Call Rondolet ” という曲は有名な ”Cattle Call ” とは別物です。 なお、Sons Of The Pioneers の作品集は初期の頃からのものが全てドイツの Bear Family レコード社から大部のCD-Box 集として何巻も出されているのでLPレコード時代のものが単品でCD発売されることはないのでは・・・・と思っています。個人的にはこのように古いグループはレコードで聴きたいしその方が雰囲気が生きてくるように思います。 
ジャケット写真の3人の名前が言えるくらいにパイオニアズが好きという今の若い人(ファン)が出てくるといいのになあ・・・・・左からデイル・ウォーレン、ロイド・ペリマン、トミー・ドスで みんな故人です
 

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