西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 -6-(ガンファイターの最後)

2008年03月29日 | 西部劇映画
ガンファイターの最後(Death of a Gunfighter 1969年=昭和44年)  監督:ロバート・トッテン、ドン・シーゲル
2008年(平成20年)3月24日アメリカの映画俳優リチャード・ウィドマークが93歳で亡くなった・・・・と新聞で知りました。
僕のような団塊の世代にとってリアルタイムでの彼の映画はジム・ボウイー役で出た「 アラモ 」(1960=昭和35年 )、「 馬上の二人 」(1961=昭和36年 )、「 西部開拓史 」( 1962=昭和37年 )、「シャイアン」(1964=昭和39年 ) なんかの西部劇が中心でした。ニヒルな感じが強かったのでかつては冷酷なギャングなんかの役が多かったようです。

今日はリチャード・ウィドマークを偲んで「 ガンファイターの最後 」 を見ました・・・・昭和44年日本公開ですが劇場で見たことのない作品で、数年前テレビでやっていましたが見逃していたものです。去年DVDで出たので一度見ています。

<ストーリー>
自動車も電気も出現し始め、新しい時代を迎えようとし始めたテキサスのある町の保安官フランク・パッチ( R.ウィドマーク ) は昔気質の頑固な保安官。この町の全てを知り尽くしているといってもよい保安官として20年のキャリアの持ち主だった。あるトラブルで住民の一人を射殺してしまったことから町の住民、名士達の反感を買ってしまう・・・・それでなくとも日頃から荒っぽい諸事の解決法が多かったフランクのやり口が 新しい時代にふさわしくない・・・・と住民から次第に厄介者扱いの目で見られるようになっているのだった。
 
時代に取り残されていく自分を感じ、孤独感を強めていくフランクは安らぎを求めて昔馴染みの女クレア( レナ・ホーン ) に求婚し結婚する・・・・しかし同じ日に、かって保安官に殴られ衆人の前で恥をかかされて雪辱しようとライフルを向けたが果たせずに自殺した名士A・・・・の息子 B に狙われる・・・・またしても射殺してしまったフランク・・・・もはや保安官フランクは町にとって完全に無用の者とみなされるようになったのだった。そして住民、名士達のライフル群の前に無残に射ち殺されてゆくフランク・・・・

私の感想では・・・・先ず、なぜ昔気質の保安官が町の人達にとって疎ましく思えるようになったか、殺してでも排除したい・・・・と思うようになったか、という理由付けが弱いのがとても気になります。次に、町の人達にあまり人間的な感情が感じられないのも気になります・・・・保安官に同情、理解を寄せる人がいてもいいのに、それにもう少し明るいキャラクターの人物もいるとよかったのに・・・・とも思います。 何だか人物設定がマカロニ ウェスタン的でもあるせいか画面からも重苦しくスカッとしない所ばかりが目立つので、従って殺された保安官フランクの哀れさにいまひとつ感情移入出来ないところが欠点かなあ・・・・と思います。 この2つがしっかりしていれば,つまり脚本がしっかりしていれば 「 真昼の決闘 」 のようなかなりの名作になったかも知れないと思いますが、残念・・・・それに R.ウィドマークは保安官には不似合いかなぁ??どうも保安官というタイプではないと思うんですよね。 
 
この映画、主演の R.ウィドマークとしっくりいかなくて監督が途中で変わってしまった~というのも影響しているのかも知れません。私的にはリチャード・ウィドマークにとって名作になり得たのになれなかった西部劇作品と思っています。 
でも彼が亡くなったと知ってもう一度見たくなった作品でした

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2 コメント

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うーん、 (夢でいいから)
2011-06-05 15:20:48
確か「夜の道」でもジェームズ・スチュワートは盟友アンソニー・マンをクビにしましたね。
ごたごたが続くとやはり作品に表れます。

個人的には「ワーロック」でもウイドマークは途中から保安官になり嫌いな役柄ではありません。


冒頭にリナが物憂い雰囲気で歌ってくれて、どれどれと期待したのに・・。

らせん階段、スーザンの恋のケント・スミスがとても懐かしかったです。



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夢でいいからさんへ1 (ハンク秋山)
2011-06-13 23:28:23
亀レスですみません・・・・・「ガンファイターの最後」は本当に作りようでは名作になったと思っています。監督名が トラブルがあったりして載せられない-などの時に使う共通の使い方で ”アレン・スミシー”となっています。R.ウィドマークが亡くなった時にどうしても何かの作品を見たいと思って買ったのがこの作品でした。西部劇なら「アラモ」でも「シャイアン」でも「ゴーストタウンの決闘」「ワーロック」でもよかったのですが見逃していたものになったのです。J.ウェインの遺作になった「ラスト・シューティスト」の監督だったドン・シーゲルに任せておけばよかったのに・・・・と感じます。ケント・スミスという俳優さんは知りませんでした。往年の大物スターはほとんど亡くなってしまいましたね・・・・Time Changes Everything
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