西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 -13- (月下の銃声)

2010年06月26日 | 西部劇映画
月下の銃声 ( Blood On The Moon ) 
監督: ロバート・ワイズ 1948(昭和23) RKO Radio Picture 製作  昭和26年公開 モノクロ



6月22日夜「月下の銃声」を見た。この西部劇は古~い小品ながらとても完成度の高いものだと感じた。

<ストーリー> カウボーイのジム・ギャリー(ロバート・ミッチャム)は旧友テイト・ライリング(ロバート・プレストン)に呼ばれてサン・ダストの町に赴く。そこではライリング一派と牧場主のジョン・ラフトン(トム・タリー)一派とが土地をめぐって争いになっている最中であった。

ラフトンは保留地で牛の放牧をしてインディアンに牛肉を供給していた。ところが、ライリングは居留地の管理官ピンダレスト(フランク・フェイレン)とグルになって 入植者達が土地の所有権を主張していることを利用してラフトンの所有する2500頭の牛を保留地から追い出し、行き詰ったラフトンから牛を安くで買い叩いて奪ってしまおう-という一攫千金の企みもっていたのだった。彼等は11月1日までに保留地から牛を連れ出さなければ軍隊の力で牛を没収する-とラフトンに通告する。 そうした事情を知らないジムは旧友ライリングの求めに応じて助っ人のガンマンとして雇われることになっていたのだった。

牧場主ラフトンの2人の娘のうち姉キャロル(フィリス・サクスター)はライリングと恋仲だったが その実はラフトン側の動きを探るためにライリングに利用されているだけだった・・・・・そうした事情を知ったジムの正義感が爆発する・・・・・「あんたは入植者達を煽って騙した上にガンマンを雇った。ラフトンの動きを探るために彼の娘を誘惑し手段を選ばない血も涙もないやつだ」・・・・・とライリングに告げて対決することになるのだった・・・・・・。

ここまで来るのにストーリーにはさまざまの心理描写があって それを主演のロバート・ミッチャムが好演しており、見ごたえのある西部劇に仕上がっています。牛の暴走(スタンピード)あり、雪の山岳地帯での追跡行あり、不気味な2挺拳銃のガンマンの登場、激しい殴り合いあり、銃撃戦あり、そして恋あり・・・・・で往年のアメリカの娯楽映画専門のRKO社の低予算のモノクロ西部劇ながら見ごたえ十分。
導入部はシェーンの時と同じように山から馬に乗った一人のカウボーイが風雨の中 谷に降りてゆくところから始まります・・・・・白黒画面なので妙に現実味があってこれから何か起こりそうだ-という雰囲気を漂わせるGoodな場面だ・・・・いいなぁ こういう西部劇。

まず映画の日本題名がいいな・・・・現代の日本なら何のイメージも沸かない原題そのままの「ブラッド・オン・ザ・ムーン」なんて付けられかねないところでしょうが・・・・・「月下の銃声」とする・・・・映画の題名はこうでなくちゃね、昔の映画配給社の人達はなかなかしゃれた題名を付けます、ここは日本だものね。以前東京に行った時にある古本屋さんにこの映画の日本公開時のプレスシート(パンフレットのようなもの)が売っていたので ビデオで見たばっかりだったこともあって衝動買いしました(相当古いものです)が今回一部解説に利用させてもらいました・・・・買っておいてよかったな。 ロバート・ミッチャムの男気のあるカウボーイ姿が何といっても魅力です。

ビデオで出たっきりの作品なので古くからあるレンタルビデオ屋さんくらいしか置いてないかもしれません・・・・・

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2 コメント

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Cawboy Lament (浜の隠居)
2010-07-01 12:40:52
ミッチャムが一人で荒野を行きながら、”as I waked --"と唄ったような覚えがあるのですが、記憶違いか! カウボーイ・ソングの権威が、コメントしていないのでは、私が呆けたんだ。
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コメント (ハンク秋山)
2010-07-01 13:19:51
こんにちわ。同じコメントが5つ並んでいましたので1つだけ残して消しました・・・・・映画中にロバート・ミッチャムの歌はありませんでした。この西部劇はなかなか渋い佳作だと思います・・・・ビデオで1回見ただけでは筋が掴めなくて日をかえてもう1回見てストーリーが判るという具合でした、繰り返したり止めたりできるからビデオやDVDは便利ですね・・・・・ウォルター・ブレナンも出ていました、好きな作品です
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