西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

この本はすごい「アメリカは歌う」

2020年04月11日 | 歴史はロマン…九州の歴史を中心に

 

この本はすごい 「アメリカは歌う 

この本はアメリカのカントリーやフォークソングのことに興味がある人にとってはとても役に立つ本です。はっきり言ってすごい本だと確信できるもの。アメリカの成り立ち、発展に伴なってできた沢山の歌についてその歌詞を載せて解説しながら 著者自身(東さん)が疑問に思っている歌詞の内容を解き明かし、推測しながら進めているので膨大な時間と検索のあとがうかがい知れて読み進むにつれてその内容のすごさが実感として解って来るんですね。 

例えばアメリカのカントリー&ウェスタン音楽には古くから Train song(汽車もの)と呼ばれる歌が沢山あります。代表的なものとして往年の King Of The Country  と呼ばれた Roy Acuff(1903=明治36~1992=平成4) の代表曲 ”Wabash Cannonball” について多くのスペースを割いて詳細な考察を行っていますし、かつて貨物列車にタダ乗りしてアメリカ中をさすらったホーボーと呼ばれる人たちのことを歌った Hobo song についてもカントリー曲の例を挙げて説明している・・・といった具合に 省略を避けて丁寧に考察してあります・・・・東 理夫さん自身も若い頃から歌っていた歌、でもどこかに歌詞の内容に合点のいかない疑問に思っていることが多々あってその歌詞の内容からアメリカ民衆の中にさまざま思いが込められていることに気づいて調べながら解きほぐしていくという地道な作業・・・・今までこんな形での Country song や Folk song の採りあげ方をした本はなかったと思います。 読んでいて面白いなーと感じるのは アメリカンフォークやカントリーのこうした曲をたくさん聴いてきた同じ経験があるからなんですが、ちょっとこのページだけでは表現しきれないのでここではこの本がこんな本だよ・・・というのに留めて今後面白そうなところについて自分なりの興味を重ねて紹介していきたいです。 なにしろまだ半分までしか読み進んでいないので・・・・

まづは東 理夫さん有難うと言いたいです。 

ちなみに、始めの写真が今回の「アメリカは歌う コンプリート版」で索引まで入れて845頁もある大著、2枚目の写真は2010(平成22年)に発売されたもので「アメリカは歌う」292頁です。今回のコンプリート版がいかに力作かはそのページ数に表れているでしょう

 

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2 コメント

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疲れます (浜の隠居)
2020-04-21 13:13:44
東さん(一度お会いしました)の大作、アポロで家に篭り読んでますが、細かい検証を追うのに疲れます。後半の、Red River Valleyのカウボーイが別れたのは娼婦との説(面白い考察)に?。この曲の起源は、カナダで、英国の兵士とメティ(インディヤンとフランスの混血)娘との悲恋だと、以前読んだことがあります。ホーボーで、Big Rock Candy mountainが無いのが淋しいです。
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読むだけでも疲れます (ハンク秋山)
2020-04-22 08:24:26
ご隠居さま久し振りです・・・私のブログ投稿が怠慢になっている間もない見て下さっていたんですね有難うございます。 おっしゃる通りですね、Hobo のところでMac MaClintocl が出てこないのは私もそう感じました。そのほか、Jimmie Driftwood とかBurl Ives とかちょっと毛色の変わった歌手もけっこう特徴があって楽しいですね。MacのLPを1枚持っているので載せてみます。この本まだ半分までしか到達していませんのでRed River Valley のことは後日にしたいです。
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