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西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 94 [ 楽しいオムニバスアルバム(10) ]

2009年03月22日 | 懐かしのカントリースター

楽しいオムニバス アルバム(5) 
日本盤 ビクター(MCA) MCL-1075 WESTERN SWING IN HI-FI

(1)San Antonio Rose (2)Spanish Two Step (3)Beaumont Rag ・・・・ ボブ・ウィルス(1905~1975年テキサス州出身)
(4)Y' Ready (5)The Ping Pong Song (6)Y' Hear ・・・・・・・・・・・スペード・クーリー(1910~1969年オクラホマ州出身)
(7)Air Mail Special (8)The Leaf Of Love (9)Take The "A" Train ・・・・テックス・ウィリアムス(1917~1985年イリノイ州出身)
(10)Tuxedo Junction (11)The Bandera Shuffle (12)Snow Dear・・・・ ビリー・グレイ(1924~1975年テキサス州出身)


今の時代にこの4人を”懐かしい”といっていいのか迷いますが(初めて知る人も多いかもしれませんので)カントリーミュージックの歴史を担った偉大なアーティスト達だったことに間違いはありません。 このレコードは1975(昭和50)年にカントリー廉価盤シリーズの一環として日本で発売されたものですがジャケットがレトロな趣きで私はいわゆる”ジャケット買い”したのでした。
1曲目からボブ・ウィルスの「San Antonio Rose」で軽快にスタート、ここで(1)(2)を歌っているのはボブの良き相棒だったトミー・ダンカン(1911~1967年テキサス州出身)ではないように思いますが それでも全体的にボブの掛け声も多くて楽しい Western Swing の雰囲気が出ています。
次のスペード・クーリー(フィドルの名手)の3曲は演奏だけですが複数のフィドル(バイオリン)、アコーディオン、スティールギターを中心に軽快なポルカ調の曲ですがこういうのを聴くとやはりダンスを踊るための音楽が大きな要素になっていたことがわかります。「King of Western Swing」として知られ、西海岸を中心に活動し西部劇にも38本ほど出演歴があるそうです。酒乱の傾向があって事件を起こし服役中に亡くなったといいます。
次のテックス・ウィリアムスはスペード・クーリーのバンドの専属ボーカリストだった人(この時代のテックスの名唱は ”Shame On You”と ”Detour”だそうです)で、独立して Tex Williams & His Western Caravan として活躍しました。テックスの歌声は一度聴いたら忘れないくらいのとても深いバリトン ボイスで(8)The Leaf of Loveなどは思わず聴き惚れてしまいそうです。彼の代表作はキャピトルレコード時代の”Smoke Smoke Smoke That Cigarette”が一番有名。    
4人の中では Billy Gray という人が一番珍しく、それこそマニアックないしコレクターズアイテムといえるのかも知れません。後にHank Thompson & The Brazos Valley Boysのバンドリーダー(ギターの名手)をつとめた人です。ここでは演奏だけですが歯切れのよいドラムのリズムにフィドル、スティールギター、ホンキートンクピアノを入れて聴いていてとてもウキウキしてくるような小編成のウェスタン・スイングバンドの典型を聞かせてくれます。

Western Swing がどのような音楽であるか知ると言う意味で4人のオムニバス形式にしたところがよかったと思います。フィドルを中心に発展してきたともいえるので Western Swing ではフィドル奏者に逸材が多くてケンタッキーやテネシー州で発展してきたブルーグラス音楽でのフィドルの弾き方とは違った非常にswingする弾き方に特徴があります。アルバムジャケットもなかなか雰囲気があっていいなあ・・・・・飾っておきたいくらいに気に入っています(smile)  
今ではもっと沢山のグループが入っている総合的なウェスタン・スイングのCDがあるのではないでしょうか

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懐かしのカントリー&ウェスタン 100 [ ハンク・スノウ(5) ]

2009年03月08日 | 懐かしのカントリースター

Hank Snow (5) 
米国盤 RCA Victor LPM-2580 Together Again / Hank Snow and Anita Carter

(1)Promised To John (2)I Never Will Marry (3)My Adobe Hacienda (4)Mockin' Bird Hill (5)No Letter Today (6)I Dreamed Of An Old Love Affair(7)For Sale (8)Rose Of Old Monterey (9)If It's Wrong To Love You (10)When My Blue Moon Turns To Gold Again (11)Let's Pretend (12)A Pair Of Broken Hearts


春の兆しがあるとはいえ今日3月8日(日)は寒い日で朝早く起きてハンク・スノウ & アニタ・カーターのデュエットレコードを聴いた。
軽快で調子よい(1)Promised To John でスタート1曲目から乗せてくれるもの。かわらしいアニタの声に伸びのあるハンクのバリトンボイスがよくマッチしていて心地よい。2曲めの ”I Never Will Marry” は一転して重厚なハンクの歌い出し、それに続くアニタの掛け合いミディアムテンポの唄が得もいわれないよさで2人の世界に引きずり込まれてしまいます。(3)はメキシカンスタイルで始めから終わりまでデュエット、途中ではハンクの生ギター演奏もしっかり入っています。
有名な(4)”Mocking Bird” も2人のゆったりしたテンポの唄で聞くとなかなか素敵。  解説に Hank's voice is low and strong でアニタの声は wide-ranging で old-time folk quality があるのでハンクの唄によく合ってとても harmonious である・・・・・と述べてあります。
(7)”For Sale”はフィドル(バイオリン)、ピアノ、スティールギター入りで歌われるミディアムテンポの曲。(3)”My Adobe Hacienda”と(8)”Rose Of Old Monterey ”の2曲は力強いスパ二ッシュギターを伴った old south-of-the -border song です・・・・と解説されています 弾いているのはハンク自身でしょうか。(10)”ブルームーンがまた輝けば”はもう少しアップテンポのほうが映えるように思いますが・・・・・でも素晴らしい。
サンズ・オブ・ザ・パイオニアズの唄で有名な(11) ”Let's Pretend” 。

このアルバムは”Together Again ”とあるように以前(1951年頃)2人のデュエットで”Down The Trail Of Achin' Heart” と ”Blue Bird Island”をヒットさせたことがあって、それがあまりにも素晴らしかったのでその続編というわけで1962年に出されたものです(私は1972年に中古で買った)。
2人は同時にGrand Ole Opry のステージで出くわした時にはデュエットを披露したそうですが、アニタは有名なオリジナル・カーターファミリーの一人メイベル・カーターの3人娘(Helen、June 、Anita・・・・アニタは末娘です)でカーターシスターズとして活動していました。 このアルバムでアニタ以外のメンバー母娘(Maybelle、Helen、 June)がコーラスで参加しています。
サウンド的には甘美なナッシュヴィルサウンド仕立てですがハンク・スノウの声が重厚なカントリーボイスであるため素敵な Country Music に仕上がっています。ジャケットもカラフルで見ただけで素晴らしい雰囲気が漂ってくるようなものになっています。単独でCDになるといいのにな・・・・・
Hank Snow(1914~1999年 カナダのノヴァ・スコシア州出身)
Anita Carter(1933~1999年 バージニア州出身)

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懐かしのカントリー & ウェスタン 87 [ 楽しいオムニバス アルバム(8) ]

2009年02月28日 | 懐かしのカントリースター

楽しいオムニバス アルバム (8) 
米国盤 Hilltop Records JS-6064  15 Country Hits & 15 Country Stars !

(1)It Has To Be Always・・・・Glen Campbell
(2)Send Me The Pillow You Dream On・・・・Hank Locklin
(3)Walkin' After Midnight・・・・Patsy Cline
(4)Electrified Donkey・・・・Ferlin Husky
(5)Above And Beyond The Call Of Love・・・・Wynn Stewart
(6)Done Rovin'・・・・Johnny Horton
(7)Six Days On The Road・・・・Dave Dudley
(8)Misty Blue・・・・Jerry Smith
(9)Just Bumming Around・・・・Jimmy Dean
(10)Hot Rod Lincoln・・・・Charlie Ryan
(11)Ace In The Hole・・・・Stewart Hamblen
(12)Jack The Lumberjack・・・・Hal Willis
(13)Just Out Of Reach・・・・The Stewart Family
(14)Georgia Rag・・・・Webb Pierce
(15)Fancy Pants・・・・Floyd Cramer

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懐かしのカントリー & ウェスタン 86 [ カール・ベルウ(1) ]

2009年02月26日 | 懐かしのカントリースター

Carl Belew (1) 
米国盤 Vocalion Records VL-73774  COUNTRY SONGS / Carl Belew

(1)Stop The World ( And Let Me Off) (2)I Can't Take A Chance (3)Another Lonely Night (4)I Can't Lose Something (5)I'm So Lonesome (6)Cool Gator Shoes (7)Do I Have To ( Have A Reason) (8)That's What I Get For Loving You (9)No Regrets (10)I Know , But Tell Me , Dear ( It Didn't Happen)


私がカントリー&ウェスタンを聴き始めた頃は日本盤では2~4曲入りのシングル盤を買うのがやっとで、高山宏之さんの「 ウェスタン音楽入門 」 という本で知識だけは沢山吸収していたものの実際の音に触れる機会は少なかったです。LPレコードが買えるようになってから安く沢山のレコードを買うには・・・・と考えた末田舎に住んでいるからやはり直接アメリカから・・・・・という結論になったのでした。そのかわり船便で3ヶ月もかかって届くレコードにはとても根気がいるし面倒も多かった( 税関検査など )、けれど 届いた時の喜びは大きくアメリカの匂いがして嬉しかったものです。 初めの頃は徹底してオムニバスレコード( 1枚に乗り合いバスのようにたくさんの歌手が入っているもの ) の廉価盤のみにこだわったので一人一曲だったけれど多くのカントリー歌手を知ることが出来ました・・・・・今ではそれが( 幅広く裾野を広げるという意味で )とてもよかったと思っています。

カール・ベルウ(1931~1990年オクラホマ州出身 )もそうした中から知った一人です。ヒット曲があってもそれ程強烈なインパクトがないということなのか カントリー人名事典なんかにも載っていないことが多いように思います。 以前このブログでもとり挙げた Hilltop Records のオムニバスLPに ” Am I That Easy To Forget ”という曲が入っていてそれがなかなかよい曲だったので名前を覚えていたのでした。今回ここにあげたのは後年デッカレコードの廉価レーベル Vocalion から出ていたLPです。特に特徴のある・・・・という人ではないですが、聴いてみるとピアノを伴奏に入れた(2)I Can't Take A Chance (4)I Can't Lose Something (7)Do I Have To ( Have A Reason ) (9)No Regrets のようなカントリーバラッドがとても素敵でした。(8)That's What I Get For Loving You (10)I Know, But Tell Me, Dear はフィドル( カントリースタイルのバイオリン )、スティールギター入りのレイ・プライスばりの純カントリースタイル、こんなのもしっかりとやっているんですね。でも前述したように、ゆったりとしたカントリーピアノ入りの叙情的な Country Ballads に本来のよさがあるように思います。ちょっとファロン・ヤングの歌声からアクを抜いたような感じの歌い方です。

調べてみると、1955年 Four Star レコードからデビューして1956年に西海岸の Town Hall Party( 有名な Country Music Show だった )、1959年ルイジアナ・ヘイライド( こちらも有名な Country Music Show だった)出演・・・・・と歌手として順調にスタートしたようなんですが、どちらかというと地味だったのか歌手としてよりもソングライターとして知られることが多かったようです。よくあるように、自分の書いた曲が自身の歌でヒットせずに他の歌手が歌ってよりヒットする、といったことでしょうか。1960~1970年代前半までが主な活動でトータルで8枚ほどLPレコードを出したようです。
このレコードには入っていないのですが、きれいなスティールギターとカントリーピアノをバックに朗々と歌うカールの素晴らしいカントリーバラッド ”Am I That Easy To Forget ”1曲だけでも心に残る人だ と僕は思っています( You tubeで聴けるみたいですよ )。 他に ”Lonely Street ”などいい曲をたくさん作っています

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懐かしのカントリー & ウェスタン 85 [ デイヴ・ダドレー(1) ]

2009年02月22日 | 懐かしのカントリースター

Dave Dudley (1) 
米国盤 Hilltop JS-6095 Oh Lonesome Me / Seven Lonely Days

(1)Oh Lonesome Me (2)Lonelyville (3)Have You Ever Been Lonely (4)Journey To The Center Of Your Heart (5)At The Junction (6)Seven Lonely Days (7)Time And Place (8)Lonely Corner (9)That's What It's Like To Be Lonesome (10)Coffee, Coffee, Coffee


デイヴ・ダドレー(1926~2003年ウィスコンシン州出身 ) というカントリー歌手は日本では主に Truck Driver Song を歌う歌手として知られているかも知れません。「 Six Days On The Roads( 週に6日の旅男 )」 が代表曲で、ショットガン スタイルとかいうエレキギターの弾き方を伴奏に 調子がよいけれどよく聴き取れないラフな歌い方が特徴のやたら威勢のよい曲でした。でもこの人とてもキャリアが長くてトラック・ドライバー ソングだけでなくて Country Ballads にもとてもよいものが沢山あります。歌手になる前はプロ野球の選手を目指していたといいますが、見てくれもいかにも頑丈そうなタフガイという感じでした。
僕が初めて聴いたデイヴ・ダドレーの曲は名もないオムニバスレコードに入っていた” Where Do I Go From Here ” という曲でしたが、スティールギターの伴奏で歌う線の太い歌声が妙に印象に残ったものです。
彼のLPはいつもの廉価盤 Hilltop Records の2枚が初めてで、これがその中の1枚です。大手のマーキュリー・レコード在籍時代が長かったのでそこの原盤を使っての曲集と思います。
あるテーマを持ったアルバムで、Lonesome とか Lonely がテーマになっています。レコードの解説を訳してみますと・・・・・「 Loneliness ( 孤独、寂しさ、独りぼっち ) というのは世の中に普遍の感情です。誰れにもそんな時があるものです・・・例えば、国中を走るトラックを一人運転しているトラックドライバー、作品を思案している時の作家、恋愛中の二人だって突きつめれば互いに独りだし 栄光の中に佇むヒーローにしても戦争中の大統領だって孤独なもの、死に向き合って生きる者・・・・等等みんな Loneliness を感じる者 といっていいでしょう 。
このアルバムの内容は 風雪に耐えた容貌、力強い腕、厳しい仕事に従事して、節くれだった手を持つタフな男達の孤独感を歌ったものになっています。 それを歌うデイヴ・ダドレーという歌手はそのような人達のための歌を十分心得ている歌手なのです。彼はカントリー&ウェスタンの世界で好まれる Love と Loneliness( 愛と孤独 ) について十分な感情を込めて歌ってくれます。
ある人がデイヴ・ダドレーのスタイルを分析してこんなことを言っています・・・・・ Will Rogers 流のほら話と同じような皮肉を込めたユーモアがある だとか Travellin' man ( 旅する男達 ) がウィットを混じえて話を面白くするのに似た持ち前の温かさや誠実さがある・・・・・と。 デイヴ・ダドレーの大きく、深みがあって、轟くような歌声には何か特別な響きがあります、人をして立ち止まって何度も何度も聴きたくなるような何か です 」・・・・・と。

私自身はデイヴ・ダドレーの Country を聴いているととても渋く、硬派で ”大人のカントリーだ ” という印象を強く持ちます。目立たないけれどしっかりとしたファンがいて地道に活動していた人・・・・・Grand Ole Opry( 歴史のあるCountry Music Show ) のようなところでも大活躍した・・・・なんて話はとんと聞いたこともないし、どんなところで歌っていたのかもよく判らないし、日本のカントリーファンの間でもほとんど話題に上るなんてことはない、カントリー歌手人名事典なんかにも場合によっては載っていなかったりする・・・・・でもアメリカではLPレコードが沢山出ていた・・・・・というような人。
Dave Dudley のような人は真の( 草の根の )カントリー歌手といえたのかも知れません。
2004年にドイツのレコード会社が「 Farewell, Dave Dudley 」なる追悼CDを出していました

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懐かしのカントリー & ウェスタン 84 [ コニー・スミス(1) ]

2009年01月24日 | 懐かしのカントリースター

Connie Smith (1)
 日本盤 ビクター RGP-1030 Connie In The Country
 
(1)Cry, Cry, Cry (2)Foolin' 'Round (3)World Of Forgotten People (4)I'm Little But I'm Loud (5)Slowly (6)I Overlooked An Orchid (7)A' Sleeping At The Fool Of The Bed (8)You Ain't Woman Enough (9)Y'all Come (You All Come) (10)Love's Gonna Live Here


今日1月24日(土)目覚めると一面の銀世界だった。博多は終日寒くて雪が降り、思わず「雪は降る~貴女は来ない~」とアダモの歌が口から出てしまった・・・・とにかく寒い。 厚い灰色雲のどんよりとした裏日本の天気・・・・・こんな時は寒さを吹き飛ばすような元気な明るい声がいいなぁ と思って夕方になってコニー・スミス(1941年~現在 インディアナ州出身)のレコードを聴いた。
買ってきたばかりのバーボンウィスキー「OLD FORESTER」をロックで(寒いけれど)飲みながら 肴はおかき、肴がちょっと冴えないけれどコニー・スミスの元気な歌声に浸りながらグイグイ・・・・・で酔っ払ってしまった。それにしても若い頃のコニー・スミスっていいなあ。
このレコードはアメリカRCA-Victorの廉価盤 Camden をそのまま使って 1972(昭和47)年に出されたもので、コニー・スミスの魅力いっぱいの内容です。コーラスも控えめに入っていますが、スティールギターが素晴らしく 時にセンスのよいフィドル(バイオリン)などがじゃんじゃん出てきて真にカントリーらしいカントリー(古きよき時代のカントリー)を楽しむことが出来ます・・・・・コニーも乗りに乗っていますよ。決して”Once A Day”1曲だけのコニーではない・・・・と確信できるはずです。
バック・オウエンズの(2)(10)など溌剌とした曲、”リトル”ジミー・ディケンズの元気な歌(4)(7)、同じ女性カントリー歌手のロレッタ・リンの(3)、ドティ・ウェストの(8)そしてカントリーの最も陽気な面を表しているにぎやか仕立ての(9)You All Come と我等のコニーが歌い飛ばしてくれます。
でも、でも (5)Slowly (ウェッブ・ピアス1954年のヒット曲)や (6)I Overlooked An Orchid ( カール・スミス1950年の曲・・・・バラの花に目がくらんでいるうちに優しいランの花を見失っていたという  女性を花にたとえた教訓的な歌 ) に聴かれるスローバラッドを歌う時のコニーの上手さも格別で、オリジナルよりもはるかによいと思われるほどです・・・・・思わずカントリーはこうでなくちゃね・・・と(嬉)。
CDになっているのか不明ですが、ベスト集なんかよりも面白い選曲なので あればお奨めかな と思います

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懐かしのカントリー & ウェスタン 63 [ フレディ・ハート (1) ]

2009年01月24日 | 懐かしのカントリースター

Freddie Hart (1) 
米国盤 Harmony HS-11212 The Best Of Freddie Hart

(1)Loose Talk (2)The Wall (3)I'm No Angel (4)The Key's In The Mailbox (5)What A Laugh ! (6)Heart Attack (7)Fraulein (8)Chain Gang (9)Two Of A Kind (10)Drink Up And Go Home


フレディ・ハート( 1926年~現在 アラバマ州出身 )という歌手は今のカントリー・ミュージックファンの間ではほとんど話題になることはない人かもしれません。1971~72(昭和47)年に ”Easy Loving ”という大ヒット曲を出してこの曲で1972年度 Grammy 賞の Best Country Male Vocalist に輝き、日本のカントリーファンの間でも一躍有名になった人ですが、実はそれ以前のキャリアも相当長くてなかなかの苦労人です。自分の書いた曲が他の歌手でヒットしても自身の歌ではレコードが売れない・・・・・・という経験を何度もしている下積みの長い人でした。  若い頃、同じアラバマ州出身の先輩ハンク・ウィリアムズからも薫陶を受けたようで、1965年 Kapp レコード時代に ”Hank Williams Guitar ” というハンクに捧げる語りの入った佳曲を歌ったことでも知られていますが、語りの部分では感極まって涙声になるような箇所があります。

このアルバムは彼が1958~65年まで在籍した米 Columbia レコード時代に「 The Siprited Freddie Hart 」のタイトルで出されていたものを傘下の廉価レーベル Harmony レコードが曲数を減らして再発売したものです。  
カントリー歌手としてはどちらかというと地味で、ややアクの強い歌い方で、スローからミディアムテンポのバラッドを得意とする・・・・・という印象です。
アルバムの簡単な解説によると、「 アラバマの poor white 一家に15人の子供のひとりとして育った彼はハイスクール時代から歌の才能が豊かで学校や近所のコミュニテイで引っ張りだこだったそうです。後に地方のラジオ局で人気を博すようになり、やがて big chance が巡ってきたのでした・・・・・・それは有名なカントリー歌手レフティ・フリゼルが演奏ツアーに誘ってくれたことでした。そして、西海岸で有名なカントリーミュージック ショウだった ”Town Hall Party ”( 1952~1961年まで続いた )のレギュラーとして活躍するようになりラジオ、テレビを通じて全米に知られるようになっていきます・・・・・・」みたいなことが書いてあります。

さて、(1)Loose Talkは彼がまだ駆け出しの Capitol レコード時代(1953)に歌った初期代表作でアップテンポの調子のよい曲ですが、この再録音も Good です。カール・スミスやハンク・スノウのほかバック・オウエンス&ローズ・マドックスのデュエットなど・・・多くの歌手がカバーしていますし、調子が良い曲なので私も大好きな曲。
1960~70年代の作曲家として有名だったハーラン・ハワードの曲を多く歌っているのも特徴で、ここでも(2)The Wall、(4)The Key's In~、(5)What A Fool、(8)Chain Gang があります。地味ですが何らかのテーマを持った Country Song という感じのものが多いです。  (7)Fraulein はオリジナルの Bobby Helms と同じようにフィドル(バイオリン)入りの ド・Country Style ( ド演歌という時の「ド」です・・・・・これ以上ない ”純粋の ”、とでもいう表現か )で歌っています。そういえばフレデイ・ハートの歌い方はちょっとボビー・ヘルムズに似ているところがあるような・・・・・すこしくせのある歌い方なので人によっては好き嫌いがはっきりするかも知れません。
目立った活躍は1980年代前半までで、それ以降はカントリー・ゴスペル~セイクレッド・ソングの方に移ってしまったのでした。今でもどこかで歌っているはずです・・・・・
この人写真を見るといつも首を横に傾けて歌っているようで・・・・と、僕はそんなどうでもいいようなことまで覚えているんですが(smile)。

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懐かしのカントリー & ウェスタン 83 [ ジョージ・モーガン (1) ]

2009年01月12日 | 懐かしのカントリースター

George Morgan (1) 
米国盤 Harmony HS-11331 George Morgan  Candy Kisses

(1)Red Roses For A Blue Lady (2)Would You Believe (3)No Man Should Hurt As Bad As I Do (4)Let Me Live And Love Today (5)Speak Well Of Me (6)Candy Kisses (7)Back Again (8)I Can Hear My Heart Break (9)Where Is My Love


僕が初めて聴いたジョージ・モーガン(1924~1975年テネシー州出身)の曲はアメリカの廉価盤 Harmony Recordの「A Night At The GRAND OLE OPRY」と題した擬似ライブレコード(司会者が色々な歌手を紹介して歌が終わったら聴衆の拍手と司会の言葉があって・・・・・という形を繰り返すShow 形式のアルバム)でのGeorge Morgan & Marion Worth というデュエット「Slipping Around 」と「Sin And Silver」の2曲でした。 2人の絶妙のデュエットもさりながら個人としても歌の上手さが光っておりしっかり記憶に残ったのでした。
でもジョージのレコードは非常に手に入りにくくて 、カントリー歌手としては貴公子的な雰囲気と歌う唄がワルツや甘美なスローバラッド曲が多かったためか日本ではいまひとつ人気が定着していなかったんだと思います。

このレコードは僕が直接アメリカから安いレコードを買い始めた頃に手に入れた2枚のHarmony Record盤のうちの1枚です。 音的には男女混性コーラスとピアノ、スティールギターとジョージの丁寧なボーカルでカントリーバラッドが歌われるというのが多く、スティールギターはエディ・アーノルドが歌うカントリーの時に出てくるトレモロを多用した古いスタイルが主体。時には(3)(4)(9)のようなアップテンポのリズミカルな曲もありますが、やはり(1)(2)(5)のようなスローバッラドが素晴らしいと思います。ヒット曲の(6)「キャンデイー・キッス」は何回か録音しているようで、ここではピアノとコーラスを伴ってモダンなスロースタイルで歌われます。(7)も綺麗なスティールギターとピアノを伴ったジョージらしいカントリーで素敵です。
ただ私の印象ではこのレコードに聴かれるコーラス入りの音作りよりも、それ以前のスティールギター、ピアノで歌うジョージ単独の純カントリースタイルの方が断然魅力があると思っています(個人の好みの問題なんでしょうけど)・・・・・だからどの時代のジョージを聴いたかによってはあまりカントリー臭がなくてビング・クロスビーのようなポップスに似たCountry Croonerと感じることがあるかもしれません。
このレコードの短い解説によると・・・・・「テネシー生まれでオハイオ育ち、当地のAkron にあるラジオ放送局でキャリアをスタートし、経験を積んだ後に憧れのGrand Ole Opry のレギュラーメンバーになりました。1949年の”Candy Kisses”が No.1 ヒットに輝いています。このアルバムで彼のスタイルに接するときっと納得されると思います・・・・・・」と。    補足ですがジョージの娘Lorrie Morgan もカントリー歌手になっていて現代の魔術を駆使して親娘のデュエットアルバムが出されたことがあります。 亡くなったのはレフティ・フリゼルと同じ頃だったと思います。
ジョージ・モーガンは1998(平成10)年にCountry Music Hall Of Fame に選ばれています。

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つれづれに ( いつも失望 中古レコードセールス )

2009年01月11日 | 懐かしのカントリースター

お正月明けの11日(日)、「 博多レコードパラダイス 」なる中古レコード、CDセールスがあるというので天神まで出かけてみた。県外の中古レコード店を含めて10社が出店しているというふれこみだったので大好きなカントリー&ウェスタンのレコードがあるのでは・・・・・と期待して出かけたのですが、全くの期待はずれ。ざっと見ただけでどこにも「 カントリー 」 と表示したコーナーはなくて、あるのは Jazz と Rock と Hip-Hop それにクラッシック、日本のもの。ハワイアンもラテンも映画音楽 ( サウンドトラック ) も見られない。Jazz や Rock はファンが多いから納得できるとしても、三分の一を占めようとする Hip-Hop とやらの多さは一体何だろう・・・・・・・博多の中古レコード店でも溢れるくらいにあるのにわざわざ県外から持ち込むほどのことがあるんだろうか・・・・・と思った次第。     

仕方がないので Rockや Vocal と表示したコーナーを探してみたものの ものの見事にカントリーはほぼゼロ。 もう開いた口がふさがらなくて、業者さんに売れないから持って来ないの? 売れないから最初から除いているの? と尋ねたい気持ちがしたんですが・・・・・まあ今に始まったことではないし、やっぱり Country & Western は人気がないんだなあ-と 再認識させられてすっかり購買意欲を失って会場をあとにしたのでした・・・・・CDまで見る気はすっかり失せてしまっていました。 

とにかくバラエティが無さ過ぎるなあ・・・・・こんなことって全国どこでも同じなのかなあ 。
もうひとつ感じたのは関東の業者さんの値段設定が高すぎることかなあ・・・・・とにかく自分にとってはいまだにレコード大好きで経済的ってわけなんです                                 

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懐かしのカントリー & ウェスタン 81 [ ジェイムズ・オーグゥイン (1) ]

2009年01月11日 | 懐かしのカントリースター

James O'Gwynn (1) 
米国盤 Plantation Records PLP-21 James O'Gwynn Greatest Hits

(1)I Won't Love You Anymore (Than You Love Me ) (2)Talk To Me Lonesome Heart (3)Easy Money (4)Down On The Corner Of Love (5)Tender Years (6)Gotebo (7)House Of Blue Lovers (8)Singing In The Jungle (9)My Name Is Mud (10)You're Too Easy To Remember


地味であまり目立たないけれど、いつ聴いても Country Flavor いっぱいのカントリーを歌ってくれるジェイムズ・オーグゥイン(1928年~現在ミシシッピー州出身)という人も僕は大好きなカントリー歌手の一人でした。  初めて聴いたのは日本で出た「 栄光のマーキュリー・カントリー 」 というレコードセットの中にあった ”House Of Blue Lovers ” という純カントリー曲ですがとても印象に残って、彼の名前も覚えたのでした。

このレコードには何の解説も載っていないので、他のレコード解説と僕が知っている範囲で彼について述べてみるとざっと次のようになります・・・・・・「 James O'Gwynn は ”The Smiling Irishman of Country Music ( 微笑みのアイルランド人 )” と呼ばれて親しまれたカントリー歌手でした。若い頃に影響を受けたのはご多分に漏れず " Blue Yodeler " Jimmie Rodgers と Hank Williams だったそうです。出身地のミシシッピーで歌手としてスタートしており、1954年にはテキサス州の Houston Jamboree Show 、そして1956年にはルイジアナ州シュリーヴポートで有名だったカントリー・ミュージック ショウ Louisiana Heyride にレギュラー出演するようになり 自身のラジオ番組も持って活躍するようになります。1960年まで Louisiana Heyride に出演し、その後ジム・リーヴスの手引きでテネシー州ナッシュヴィルの Grand Ole Opry( 1925年起源のカントリー・ミュージック ショウ )にレギュラー出演するようになったのでした。そこでオープリーの他 Opry Star Spotlight、 Ernest Tubb Midnight Jamboree などに出演して持ち前の his heart and soul into his solid country styling を披露して全米、カナダにまで知られるようになり、しっかりしたファンクラブも出来るほど人気を得たのでした。
ヒット曲には ”Talk To Me Lonesome Heart ”、”Easy Money ”、”House Of Blue Lovers ”、”My Name Is Mud ”、”Down On The Corner Of Love ” 等があってアメリカでは4枚のLPレコード( Mercury、Plantation )を出しています。しかし、ジェイムズ・オーグゥインの全盛時代は1950年代後期から1960年代までといってよく、以後 半ば retire のような状況になり1970年代のカムバック活動も功を奏せず以後細々と活動・・・ 」・・・・・・といったことだと思います。

ここでの Plantation というレコードレーベルは1975年頃~、既に全盛期を過ぎていると思われるカントリー歌手を集めて新しい録音で多くのLPレコードを出していた会社だったと思いますが、そこから出された2枚のLPが彼にとって最後の花だったのでしょうか・・・・・その1枚がこのレコードです。
内容は彼のヒット曲を新録音したものですがどの曲もスティールギター、ホンキートンク ピアノ、時にフィドル( カントリースタイルのバイオリン )を多用した純カントリースタイルで、女性コーラスを伴なってはいますが ジェイムズの歌声も渋くて 安心して聴けるものです。もともとが若い頃のジョージ・ジョーンズと似たようなスタイルなので Old Country が好きな人にはきっと好きになる要素をたくさん持っていると思います・・・・・・・・まだ元気で頑張っているんでしょうか と思って調べてみると今でも( 個人的に? )CDを出しているようです。

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