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西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

お気に入り CD -5- [ 小野 リサ ]

2009年01月03日 | 懐かしのカントリースター

小野 リサ 日本盤 東芝EMI TOCT-26040 Lisa Ono Jambalaya -Bossa Americana=
(1)Jambalaya ・・・・”カントリー・ミュージックで私が最初に思い浮かべる曲”
(2)Take Me Home Country Roads・・・故郷に帰りたい想いを歌う曲はどの国にもあるのですね
(3)Stay All Night・・・・カントリー・スイングの軽快さはアメリカの老夫婦が ステップを踏んでいる様子思わず想像してしまいます
(4)Saliane ・・・・この曲でブラジル北東部の音楽とケイジャン・ミュージックが同じルーツで繋がっていることを発見しました
(5)I'm An Old Cowhand ・・・・フランク・シナトラも歌ったボサノヴァにぴったりの曲でした
(6)Gentle On My Mind・・・・ カップルの別れを歌ったこの曲はカリフォルニアの清清しい青い空の下ではその言葉の一つ一つにむしろ美しささえ感じてしまいます
(7)Crazy ・・・・・ブラジルにあるサンバ・カンソンのような曲
(8)I've Just Seen A Face ・・・・ビートルズのカントリー・テイストあふれる曲で、アコーディオンとヴィブラフォンの音色がブラジル北東部のエッセンスを加えています
(9)Old Fashioned Love -You Are My Sunshine ・・・・小さなサンバの編成で始まって、色々な楽器や楽しいコーラスを加えてこの可愛い2曲をメドレーにしました
(10)Little Cabin Home On The Hill ・・・・丘の上の小さなキャビンであなたを待っているという・・・どんなキャビンなのでしょう?
(11)She Wear A Yellow Ribbon (黄色いリボン)・・・・マーチのリズムでアレンジしてみました
(12)Danny Boy ・・・・ 誰もが知るこの美しい曲は天国に逝ってしまう人との辛く悲しい別れの歌です
(13)My Boy・・・・小野リサさん自作の歌
(14)Fascination
(15)Morning Sun


遅ればせながら2006(平成18)年発売の小野リサさんのカントリーアルバムを聴いた。一度聴いてみたいと思っていたもののいつの間にか時間が経ってしまい、申し訳ないけれどレンタルCD落ちのバーゲンで買ったものです。いつかテレビでギターを弾きながらボサノバを歌う彼女を見た時はとても素敵で、一言で言うなら”癒しの音楽”という感じでした(彼女はこのように呼ばれるのはイヤかもしれないけれど歌い方がとてもソフトなので・・・・・)。

さてこのカントリーアルバム、誰でも知っていそうな曲とちょっとマニアックな曲が取り上げられているようです。各曲のあとの文は小野リサさん自身の各曲の解説の一部を抜粋したものです。
曲自体はまぎれもなくCountry Song ですが、私達カントリーミュージックファンがイメージするような音作りとは全く違います。どちらかというと歌入りのバックグラウンドミュージックという感じです(すっかり小野リサの世界にしてしまっているのはさすがです)・・・・・だから夜寝る時に布団の中で聴いているといつの間にか眠ってしまっている というような音楽です(・・・と僕自身は思っているのですが)。夜のとばりがおりる頃・・・・というジェットストリームのような雰囲気といったらいいでしょうか。私にとっては何だか いい睡眠剤を手に入れたような気分(smile)。
(3)Stay All Night、(4)Saliane、(11)黄色いリボン が軽快なテンポの曲。(7)Crazy 、(12)Danny Boyはゆっくりの曲で彼女によく合っていると思う。   尚、(14)(15)は日本盤のみのBonus trucks でカントリーとは違います

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懐かしのカントリー & ウェスタン 78 [ マーティ・ロビンス(5)]

2008年12月23日 | 懐かしのカントリースター

マーティ・ロビンス (5)  クリスマス アルバム 
米国盤 Columbia CS-9535 Christmas With Marty Robbins

(1)O Little Town Of Bethlehem (2)Christmas Is For Kids (3)Christmas Time Is Here Again (4)Many Christmases Ago (5)The Joy Of Christmas (6)Little Stranger ( In A Manger) (7)Hark ! The Herald Angels Sing (8)One Of You (9)Christmas Kisses (10)Merry Christmas To You From Me (11)A Christmas Prayer


福岡では2週間くらい前にとても寒い日があって雪が積もった、その時は全国的にも雪が積もったくらいの寒さだった。す九州では山間部を除いて12月に雪が降ることは珍しくなったし、まして積もるなんていうことはめったになくなった。どうせ雪ならクリスマスの頃に降って欲しいもの・・・・・暖冬の中のクリスマスはちょっと雰囲気をそがれてしまいますしね。
クリスマス アルバムはこの時期だけに限られますが、いかにも賑やか仕立てのX'mas songではない どちらかといえばセイクレッド ソング、ゴスペル的なクリスマス アルバムというのがあって、こうしたレコードはクリスマスを過ぎても大晦日にかけて聴くととてもしんみりとした味わい深いものが多いものです。

私のブログテーマ「懐かしのカントリー~」でいうとJim Reeves、 Red Foley 、Eddy Arnold、 Kitty Wells 等が当てはまるんですが、個人的にはスリム・ホイットマンのものが好きでこの時期には必ずといっていいほどに聴きます。
ここにあげたマーティ・ロビンス(1926~1982年アリゾナ州出身)もなかなか素晴らしいX'mas アルバムだと思っています。カントリー・バラッドが得意な歌手だけにやはりスロー~ミディアム・テンポの Traditional Christmas song といえる(1)O Little Town Of Bethlehem と(7)Hark! The Herald Angels Sing が素晴らしい出来だと思います。  (2)Christmas Is For Kids や(6)Little Stranger 、(9)Christmas Kisses 、(10)Merry Christmas To You From Me などは”Christmas”という語が出てこなければマーティの普通のカントリーソングを聴いている錯覚に陥るほどです(彼の純カントリーアルバム「RFD」にある曲群のような)。 ジャケットの裏には Wishing You the Merriest Christmas and the Happiest New Year ever! Marty Robbins  と大書してあるだけなんですが、歌に心を込めているよ・・・・・・ということなんでしょうね きっと。
マーティ・ロビンスが亡くなってもう26年も経つんですね

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懐かしのカントリー & ウェスタン 70 [ ジョニー・キャッシュ(1)]

2008年12月06日 | 懐かしのカントリースター

Johnny Cash (1) 
米国盤 SUN-122 The Rough Cut King Of Country Music

(1)Cold, Cold Heart (2)Goodnight Irene (3)Straight A's In Love (4)You're My Baby (5)My Trasure (6)I Forgot To Remember To Forget (7)Born To Lose (8)You Tell Me (9)Fools Hall Of Fame (10)I Just Thought You'd Like To Know (11)Story Of A Broken Heart


ジョニー・キャッシュ(1932~2003年アーカンソー州出身)はもうカントリー・ミュージック界の大御所でしたから言うべき事はないくらいなんですが、僕自身は時期によってはあまり好きになれない頃もありました(やっていることに何となくわざとらしさが目立って、もう少し肩の力を抜いて自然体で行ったらどうかな・・・・・カントリー歌手なんだから・・・・と感じる時期があったのです)。 
 でも2年前の映画で、ジョニー・キャッシュの伝記映画ともいえる「Walk The Line(君に続く道)」を見たことで色々な疑問が氷解したこともあってキャッシュのカントリースタイルが理解できるようになりました、例えば彼の生い立ち、彼の代表的な曲がどういうきっかけで生まれたのか、Sunレコードからデビューしようという時ゴスペル曲を歌うんですね、 するとプロデューサーのSam Phillips から”そんな歌じゃだめだ、そんなのを歌う奴はゴマンといる”といってたしなめられるような場面を見たりして色々と知ることが出来たのです・・・・・その点であの映画は良かったなと思います。   
残念だったのは、土曜日の夜ゴールデンタイムに見に行ったにもかかわらず映画館はガラガラでした・・・・・カントリーだけでなくてロックや広くアメリカン・ミュージックに関心のある人達は見るべき映画だったと思いますが、実際は音楽をやっている人でもジョニー・キャッシュという名前を知らない、「Johhny Cash て誰れ?」・・・・・というのが現実だったのではないでしょうか? 後日DVDでも見てみましたが断然映画のほうが迫力があって音楽的にも10:1くらいの感動の差があると思いました。

ずいぶん昔ですが鹿児島にエルビス・プレスリーの熱狂的なファンのYさんという方がおられて話をする機会があった時、「00君、ジョニー・キャッシュは先づSUNレコード時代をきかなきゃだめだよ!」と言われたことが今でも耳に残っていますが・・・・・今思うと本当だったな~と思います。
さてこのアルバム、サン・レコード時代の曲を集めて後年発売されたもの。
でもキャッシュのカントリーとして初めて聴くには不適当なアルバムだと思います・・・・・なぜって、ハンク・ウィリアムスの(1)Cold Cold Heart や 民謡といってもよい(2)Goodnight Irene、カントリーの名曲(7)Born To Lose(空しき人生)などが入っているのに まぁ~重苦しいサウンドのオンパレードで、正式にレコード用に録音したのではなくて自宅でくつろいでギターでも弾きながらちょっと1曲歌ったようなものを寄せ集めて後から伴奏やコーラスを重ねて作ったのではないかなあ~といった感じがします・・・・・各曲が全て2分以内かちょっと過ぎる位の短さなんですね。
この時代のJ・キャッシュのバンドはルーサー・パーキンス(ギター)とマーシャル・グラント(ベース)の2人だけのThe Tennessee Twoとジョニーの生ギターだけのラフサウンドということなので、ピアノとコーラスはあとで付けたんでしょうね。  Columbiaレコードに移ってから後も基本的にはこのスタイルは変わらなかったからJohnny Cashの原点を知るという意味ではいいかも知れません・・・・・・・ジャケットが気に入って昔バーゲンで見かけて超安値で買ったものの1~2回聴いただけで棚の奥にお蔵入りしていました・・・・が、先の映画を見て(私の中では)復活してきたレコードでした。
SUNレコード時代の多くの代表曲は比較的安いCDが沢山出ているので求めやすいと思います。  ジョニー・キャッシュは1980(昭和55)年にCountry Music Hall Of Fame に選ばれています。

なお、ジョニー・キャッシュの数あるアルバムの中でもこのLPジャケットが最高と私自身は思っています。

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懐かしのカントリー & ウェスタン 69 [ ジーン・オートリー(1) ]

2008年11月30日 | 懐かしのカントリースター

Gene Autry (1) 
米国盤 Harmony HS-11199 You Are My Sunshine and Other Great Hits

(1)When The Swallows Come Back To Capistrano (2)We Never Dream The Same Dream Twice (3)Blueberry Hill (4)When It's Springtime In The Rockies (5)Tweedle-O-Twill (6)I Don't Want To Set The World On Fire (7)Maria Elena (8)You Are My Sunshine (9)Twilight On The Trail (10)Someday You'll Want Me To Want You


ジーン・オートリー(1907~1998年テキサス州出身)といえばカントリー好きの人達はどんなイメージを持っているんでしょうか・・・・・・今の時代、「Back In The Saddle Again(鞍に戻ろう)」を歌ったカウボーイ歌手というぐらいで、古すぎて知らない とか 興味ないという人の方が多いかも知れません。好き嫌いや愛着度、どう感じ取るかは人それぞれですから仕方のないことですが、僕自身はけっこう好きで時々はレコードを聴きたくなる人です。

このアルバムはその昔「どうしたらカントリーのレコードが安く買えるかなあ~」と苦心惨憺していた頃にアメリカの中古レコード店から直接まとめ買いした中の1枚で、自分にとっては今でもとても愛着のあるレコードです。
Columbiaレコード傘下の廉価レーベル Harmony盤 だから解説も簡単にしか載っていません、補足を加えてざっとこんな具合です・・・・・・「ここにアメリカの人達が最も愛するPopular Songの傑作集があります、歌うはかの有名なジーン・オートリーです。ジーンのbroad , warm smile and lighthearted vocal style は幾多の西部劇映画ファンや長く続いたラジオ番組 ”Melody Ranch”の愛聴者にとってはまさに最も愛すべきものでしょう。 
 ジーン・オートリーはテキサス州 Tioga 近郊の牧場で生まれました。18才の頃 railroad telegrapher (鉄道通信士)の仕事をしていた時代に、余暇にジーンが歌うのをたまたま聴いたWill Rogers(1879~1935.オクラホマ生まれのカウボーイ、コメディアン、俳優ほかのキャリアがあってアメリカではとても有名だった人)が=歌手として身を立ててみたらどうか=と薦めたのがきっかけになってone of America's most successful careersのジーン・オートリーが誕生したのでした。 このアルバムには Autry's finest hits が入っています。 ”Blueberry Hill”は60本以上出演した西部劇の中の1本 [The Singing Hill]で歌った曲ですし、"When It's Springtime In The Rockies" と "Tweedle-O-Twill" は 西部劇 [Home In Wyoming] で紹介されたものです、もちろん”You Are My Sunshine”もね。
Listen to GENE AUTRY SINGS. Your world will be filled with sunshine ! 」・・・・・・という具合。

Columbiaレコード時代の音作りはストリングス風の数本のフィドル(バイオリン)にアコーディオン、スティールギターなどが入ったソフトな音作りという感じですが、ジーンの声が鼻にかかった渋い声なので泥臭くないような工夫をしてあるのかもしれません。カントリーバラッドありウェスタン・スイング調のものあり、カウボーイソング風の曲ありで これはこれで楽しいアルバムになっています。カントリー・ミュージックの歴史と共に歩いてきたような人だから超有名でCDも新旧たくさん出ているはずです。
ジーン・オートリーは1969(昭和44)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれています。

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懐かしのカントリー & ウェスタン 66 [ ホークショウ・ホーキンス(1) ]

2008年11月24日 | 懐かしのカントリースター

Hawkshaw Hawkins (1)
米国盤 Camden CAS-931 The Country Gentleman (日本盤 RGP-1021)

(1)My Fate Is In Your Hands (2)Ring Of Your Finger(3)Sunny Side Of The Mountain (4)With This Pen (5)Standing At The End Of My World (6)I'll Get Even With You (7)The Love You Steal (8)Ling Ting Tong (9)How Could Anything So Purty (10)It Would Be a Doggone Lie


ギターを持って何か歌おうとしている時に、自分が気付かないうちにある歌を口ずさんでしまっていることがある。大して有名でもなく、ヒット曲でもないのに妙に自分の感性に合っている歌・・・・・・・自分にとってこのレコードの1曲目「 Here's my heart~ now see if you can love me~」と歌われる (1)My Fate Is In Your Hands がそんな曲だ。聴くほどに味があって・・・・忘れ難い曲、そして私がホークショウ・ホーキンスをいつまでも好きなタイプの歌手に挙げている所以でもある。

ホークショウ・ホーキンス(1921~1963年ウェストバージニア州出身)は1963(昭和38)年に公演先からテネシー州のナッシュヴィルにもどる途中に飛行機の墜落事故にあい、パッツィ・クライン、カウボーイ・コーパスと共に42歳で亡くなっています。アメリカ盤のジャケット裏には The Hawk Of The West Virginia Hills ( ウェストヴァージニアの鷹 ) と大書してありますが、牧歌調の歌が上手く、将来を嘱望されていたカントリー歌手だっただけに当時非常にその死を惜しまれたようです。私がある曲を聴いていい歌手だなあ~と注目して知った時には既に亡くなっていた人でした。

ホークショウ・ホーキンスは King、 RCA ビクター、Columbia レコードに多くの録音を残していますが、これは1953~1963年まで在籍した RCA ビクターの廉価レーベル Camden から出されたもので、彼の非凡なる歌唱力を知ることの出来るものです・・・・・1972(昭和47)年に日本盤も出されて和田誠司さんが詳しい解説を書いていらっしゃいました。
彼にとって RCA レコード時代は不遇だったようなんですが それでもこのLPの(1)~(5)まで聴いただけでも優れたカントリー歌手であることがよくわかります。

ブルーグラス畑のほうで取り上げられることが多い(3)Sunny Side Of The Mountain は彼の18番のようなんですが、ここでのアップテンポで歌われるカントリースタイルのものが雰囲気的にベストではないかと思います。(5)「この世の果てに立って」も好きな曲で、確かマーティ・ロビンスも歌っていたように思いますが・・・・ ”報われなかった人生に向き合って生きる ”・・・・・という内容の真にカントリーらしいメロディラインを持った佳曲で 歌唱力が要求されるタイプの歌だと思います。他にはコミカルな曲もあったりしてけっこういろいろな面を持っていた人のようです。    尚、彼の RCA ビクター時代の LPレコード2枚を1枚のCDに収めたものが発売になっていたように思います( タワーレコードで見かけたのですが・・・・・次回行ったら売れてしまっていました)

今の時代には忘れられてしまってかえりみられることの無いカントリー歌手ですが 私の blog 「 懐かしのカントリー&ウェスタン 」では今後もこうした人達に光を当ててゆくつもりです。

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懐かしのカントリー & ウェスタン 67 [ ハンク・ロックリン(2) ]

2008年11月23日 | 懐かしのカントリースター

Hank Locklin (2) 
米国盤 Camden ACL-0427 Country Hall Of Fame

(1)High Noon(テックス・リッター) (2)Four Walls(ジム・リーヴス) (3)I'll Hold You In My Heart(エディ・アーノルド) (4)Walking The Floor Over You(アーネスト・タブ) (5)Lovesick Blues(ハンク・ウィリアムズ) (6)Night Train To Memphis(ロイ・エイカフ) (7)Signed, Sealed, and Delivered(カウボーイ・コーパス) (8)Blue Yodel #1(ジミー・ロジャース) (9)Peace In The Valley


こちらは同じハンクでもRCAビクターのモダンなNashville Soundスタイルの曲に仕上がっているもので、はっきりとコンセプトをもって作られたアルバムではなくてレコード会社が勝手に曲を寄せ集めて作ったもの・・・・・という感じ
ハンク・ロックリン(1918年~現在 フロリダ州出身)も初期の頃はスティールギターにフィドル(バイオリン)という正調カントリーだったのですが、1960年代のカントリー・ミュージックのモダン化で、より万人受けのする方向に同調したのでした。この人の甲高い声からするとかえってそれがよかったと感じます・・・・・
僕はそれほど好きというカントリー歌手ではなかったのですが、それでも現代のロックっぽいカントリーよりは本来的な意味でずっとカントリーらしいかなと思っています。
採り上げているのはいずれも名曲揃いですが、どっちかといえば当たり障りのないスタイルなので何か仕事でもしながらバックにさりげなく流す・・・・・ようにした方が映えるかな?

音的には男女のコーラスの他にスティールギター、ピアノを入れた音作りですが、ハンクの声量が豊かなので(2)Four Wall や(3)I'll Hold You In My Heart 、(7)Sined, Sealed and Delivered のようなスローなバラッド曲がとても合っていて素敵だと思います。
(8)Blue Yodel#1(T For Texas)ではきれいなヨーデルも披露していますし、(9)Peace In The Valleyのようなセイクレッドソングもハンクの歌で聴くとしっとりとした味わい深いものになっています。
1952年の西部劇「真昼の決闘」の主題曲(1)High Noonはテックス・リッターほどの重厚さはありませんが、そこは歌唱力のあるハンクなのでしっかりと雰囲気が出ています。(4)(5)もカントリーのスタンダード曲ですが、ハンク・ロックリンのスタイルにしてしまってなかなかよい出来。アップテンポの曲は(6)Night Train To Memphisのみになっています。   

ハンク・ロックリンは90才になっていると思うのですがまだ時々Grand Ole Opry(テネシー州ナッシュヴィルにある古くからの伝統あるカントリーミュージックショウ)で歌っているそうです。
未だ Country Music Hall Of Fame にも選ばれていません(疑問)

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懐かしのカントリー & ウェスタン 65 [ ハンク・トンプソン(3) ]

2008年11月22日 | 懐かしのカントリースター

Hank Thompson (3) 
米国盤 Dot DLP-25884 Hank Thompson Sings The Gold Standards

(1)Green Light (2)I'm Movin' On(ハンク・スノウ) (3)He'll Have To Go (ジム・リーヴス)(4)Slipping Around(ジミー・ウェイクリー) (5)Cold Cold Heart(ハンク・ウィリアムズ) (6)Walking The Floor Over You(アーネスト・タブ) (7)Humpty Dumpty Heart (8)Together Again(バック・オウエンズ) (9)Smoke, Smoke Smoke(テックス・ウィリアムス) (10) She Thinks I Still Care(ジョージ・ジョーンズ) (11)Sixteen Tons(テネシー・アーニー・フォード) (12)Six Days On The Road(デイヴ・ダドレー)


先頃の現代のカントリーの歌姫パティ・ラブレスが歌ったCountry Classics集CDに誘われるかのようにこの休みにハンク・トンプソンとハンク・ロックリンがそれぞれ他の歌手のヒット曲を歌ったアルバムを聴いてみた。いずれも昔安くで買ったものばかり・・・・・ジャケットは傷んでいても中身は新品同様でした、今でも中古レコード店の片隅にこんなのはあると思います、CDの時代だから誰も買わないだけで・・・・。
ちょうど1年前に亡くなったハンク・トンプソン(1925~2007年テキサス州出身)はDOTレコード時代のもの・・・・・・ウェスタン・スウィング調の自らのヒット曲(1)Green Lightで軽快にスタートして最初から聴く人を惹きつけます。そして、これも軽快なハンク・スノウのTrain Songを独自のスタイルで歌い飛ばしてGood。
次に一転してスローな(3)He'll Have To Goはジム・リーヴスに負けず劣らずのバラッド歌手ぶり、ジムよりもちょっと渋みがあります。 よりOLDな曲(4)Slipping Aroundはさらりと流して歌っています。
珍しくハンク・ウィリアムズの曲(5)Cold Cold Heartを歌っていますがトンプソンが歌うと不思議と暗さを感じさせません・・・・・この辺は陽気なテキサス気質なんでしょうか。 アーネスト・タブの失恋ソング(6)Walking The Floor Over YouもアップテンポのWestern Swingに仕立てて何だか楽しげに歌っているところなんかハンクらしくて・・・・イヤ~楽しい(??)。
(7)Humpty Dumpty Heartはハンク自身のヒット曲、ピンピコはねるようなピアノとスイングするスティールギター、フィドル・・・・やっぱりウェスタン スイングはウキウキしなくちゃね。ところで、Humpty Dumptyとは辞書で調べてみると「卵のように一度こわれたら元に戻らないもの」となっていました。

バック・オウエンズのスローバラッド(8)Together Againは当時の大スターだったバックの曲をどうしても歌いたかったんでしょうか・・・・バックほどのカラッとした快活さとは違いますが朗々と歌っています。
テックス・ウィリアムスの(9)Smoke Smoke Smokeのような元々ウェスタン スイングの曲は大得意で乗りに乗って早口の語りの部分も魅力的、非常にスケールの大きさを感じます。  ジョージ・ジョーンズの(10)「何でもないのに」のようなミディアムテンポの曲にも強くて、ハンクのコクのあるバリトンボイスが何とも素敵で安心して聴いていられます。
マイナー調の(11)「16トン」も彼が歌うと暗さがなくなります。
Truck Driver Songの(12)「週に6日の旅男(たしか日本での題名はこうでした)」はハードボイルドなカントリー歌手という印象だった故デイヴ・ダドレーに勝るとも劣らない純度でGood.
このアルバム、音的には女性コーラスを入れてはいますが 、スティールギター、フィドル、ホンキートンクピアノが目いっぱい活躍するHank Thompson StyleのWestern Swing 全開というアルバムになっています。
こうしてスタンダード曲を通しで聴くとこれらの曲を歌ったカントリー歌手はいずれ劣らぬ一騎当千のつわもの達だったなあ・・・・と感じます。
単品でのCDがあればいいんでしょうがDOTレコードのCDとかあまり聞いたことありません・・・・?

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懐かしのカントリー & ウェスタン 64 [ アーネスト・タブ (1) ]

2008年11月17日 | 懐かしのカントリースター

Ernest Tubb (1)
米国盤 MCA-16 (原盤 Decca DL7-5006 ) Ernest Tubb's Greatest Hits

(1)Walking The Floor Over You (2)Rainbow At Midnight (3)Let's Say Goodbye Like We Said Hello (4)Another Story (5)Thanks a Lot (6)Half a Mind (7)I'll Get Along Somehow (8)Waltz Across Texas (9)It's Been So Long Darling(10)Mr. Juke Box (11)I Wonder Why You Said Goodbye


このレコードは時々行く中古レコード屋さんで200円で買ったものです。アーネスト・タブのデッカレコード時代のものがMCAレコードになって再発売されたものですが、タブのレコードが200円だなんて・・・・・信じられなくて、何だか いとおしくなって思わず買ってしまったのでした。
懐かしのアーネスト・タブ(1914~1984年テキサス州出身)については大体次のようなことを知っていれば十分かなと思います・・・・・・
(1)ブルー ヨーデルのジミー・ロジャースに憧れてカントリー歌手としてスタートした。ごく初期にBluebirdレコードで出したレコードはジミーそっくりのギター弾き語りでヨーデルも真似ている・・・・でも成功せず、
(2)1941年に自作自演の「Walking The Floor Over You」が大ヒットしてから有名になり、以後ヒット曲多数でデッカレコードのドル箱スターとなった。
(3)「The Texas Troubadour(テキサスの吟遊詩人)」と呼ばれて自身のバンド ”テキサス・トルバドーズ”と共にヒット曲を連発。バンドには名プレイヤー続出で、キャル・スミスやジャック・グリーンなどがカントリー歌手として巣立っていった。他にも新進歌手の面倒見がよくて「The Daddy 'Em All(みんなの父さん)」と親しみを込めて呼ばれていました。1943年以来亡くなるまでGrand Ole Opry( テネシー州ナッシュヴィルで古くからあるCountry Music Show )のレギュラーとして活躍した。
(4)他にナッシュヴィルにあるErnest Tubb Record Shopも有名で、オープリーの後そこでMidnight Jamboreeなるミニライブショウを主催していたことでも知られています。
(5)1965(昭和40)年にCountry Music Hall Of Fameに選ばれています。

さて、このアルバムの中で断然光っているのが(4)Another Storyという曲で、僕はアーネスト・タブといえばこの曲を選びます。彼の晩年にこの曲をタイトルにしたLPが出されていました。僕はこの曲をCDに録音しておそらく100回以上聴いていると思いますが、それでも飽きることがなくて・・・・・・きれいなスティールギター、ピアノとガラガラ声のアーネスト・タブの歌がこれほどマッチして聴こえるカントリーワルツ曲はそうはないと思っています、本来のカントリーのよさが溢れるようです(私はカントリーダンスはにがてで全く踊れませんがこの曲ならペアで踊ってもいいな)。

ワルツといえば(8)Waltz Across Texas(1965年のヒット曲)も素敵だ、途中スティールギター奏者に”Oh~Buddy, Now”とか間奏で生ギターを弾くレオン・ローズに”And, Leon !”と掛け声を入れているところなどはタブのカントリーていいな~と酔ってしまいそう。
彼のようにキャリアの長い人はヒット曲も多くて、しかも録音も新旧あります。このベスト集では全て新しい録音になっており、曲によっては女性コーラスが入っていますが全体にスティールギターが素晴らしく、ピアノ、ギターを使ったアーネスト・タブ スタイルの正調カントリーを楽しむことができます。

有名だったから単品のCDも沢山出ていると思いますが、私の大好きな「Another Story」が入っているのは見たことがありません・・・・・あるのでしょうか? 










































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懐かしのカントリー&ウェスタン 59 [チャーリー・プライド(1)]

2008年10月25日 | 懐かしのカントリースター

Charley Pride (1) 日本盤 RCAビクター SHP-6224  I'm Just Me (わたしはわたし)
(1)On The Southbound(南行き) (2)In My World You Don't Belong (君は遠い人)(3)You Never Gave Up On Me (あきらめきれない恋)(4)I'd Rather Love You (恋の意気ごみ)(5)Instant Loneliness (つかのまの孤独)(6)I'm Just Me (わたしはわたし)(7)A Place For The Lonesome (淋しき者の場所)(8)Hello Darlin' (9)You're Still The Only One I'll Ever Love (君ただひとりが好きなんだ)(10)That's My Way


阿蘇カントリー・ゴールドから帰ってからのこの1週間はまったく最低の体調ですっかりまいってしまった・・・・・今日になってやっと回復のきざし、というわけで日が暮れてからお酒を飲みながら好きだったチャーリー・プライド(1938年~ミシシッピー州出身)のレコードを聴いた。今はほとんどチャーリーのことを話題にするような人達はいないのかもしれないけれど、僕自身は彼のデビューから1975年頃までのチャーリー・プライドは大好きだった。
プロ野球選手を目指し、余暇にカントリーを歌っていたチャーリーの唄の上手さに着目したベテラン カントリー歌手レッド・ソヴァイン(1918~1980年ウェストバージニア州出身)がRCAビクターの重役チェット・アトキンス(Country Guitarの名手でもある)に紹介して、当初は黒人であることを隠してデビューさせた・・・・・と言われています。歌の才能を理解したこの2人もえらかったと思いますね・・・・・でもその後の大活躍はやはりチャーリー自身の歌の上手さと誰にも負けないCountry Feelingにあると思います。チャンスが来たとはいえ黒人である彼が保守的なカントリー・ミュージックの世界で生きていくにはやはり人には言えないような苦労があったはずと思います・・・・それが予測できるから僕は彼を応援していました。いつだったか、誰だったかは忘れましたが、ニュースで月への宇宙飛行士のキャプテンが 「月旅行には大好きなCharley Prideのカセットを持っていくよ」 と答えているのをきいた時に、「ああ、やっとチャーリーも認められたんだなあ」・・・・と思ったものです。
僕はチャーリーのLPではこのアルバムが一番好きで、本当にGoodn' Country(真にカントリーらしいカントリー)だと思っています。もし単品でCDになっているなら薦めたいです。音的にはフォー・ビートのミディアムテンポの曲が多いのですがセンスのよいスティールギターがとてもよくて(誰が弾いているのでしょう?)、時折り入るピアノ、フィドル(バイオリン)を伴っての彼の低めのバリトンボイスはいかにもCountry Songを聴いている・・・・という気分にさせてくれます。 そういえば全盛期のチャーリーはThe Pridesmen(プライズメン)という自分のバンドを持っていました、RCAビクターから2枚のインストアルバムを出すほどの優秀なバンドでした。

さて、歌詞を見てみると ”成功を夢見て都会へ出てきたものの結局は何も得られず~I wish I was a country boy again”・・・・と歌う(1)はカントリーソングによくある郷愁歌。(10)を除けば他の(2)~(9)は日本語の題名が付いているような男と女の成就できなかった恋、別れ、未練、現状を打開できない孤独の嘆きなどを歌ったもので、まるで日本の演歌の世界みたいです・・・・・でも、それをさらッ と歌うチャーリーの歌声を聴いていると「現実の世界でよくある話」ゆえに普通の人たちの共感を得るもとになっているんだと思います。ほぼ全曲佳曲ばかりですが個人的には(2)(3)(4)(7)、とくに(9)が好みで彼のベスト集にも入っているような曲だと思います。
チャーリー・プライドは2000(平成12)年にCountry Music Hall Of Fameに選ばれています

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懐かしのカントリー&ウェスタン 53 [ マーティ・ロビンス (2) ]

2008年10月12日 | 懐かしのカントリースター

Marty Robbins (2) 
米国盤 Columbia CL-1349 Gunfighter Ballads and Trail Songs

(1)Big Iron (2)Cool Water (3)Billy The Kid (4)A Hundred and Sixty Acres (5)They're Hanging Me Tonight (6)Strawberry Roan (7)El Paso (8)In The Valley (9)The Master's Call (10)Running Gun (11)Down In The Little Green Valley (12)Utah Carol


マーティ・ロビンス(1925~1982年アリゾナ州出身)の少年時代のアイドルはB-西部劇スター兼カントリー歌手だったジーン・オートリー(1903~1998年テキサス州出身)だったそうですが、The Sons Of The Pioneers も好きだったようで自らがカントリーの大スター歌手となってからも折りにつけてカウボーイソングをレコーディングしていることから、いかにその手の音楽に愛着を持ってたかを知ることができます。

「 Gunfighter Ballads 」と銘打ったこのアルバムがその代表で、Cowboy Song や西部の古謡のほか新作の西部調の唄を簡単な伴奏で熱唱しています。1960(昭和35)年のマーティのヒット曲(7)「 エル・パソ 」は、フランキー・レインが歌うテレビ西部劇「 ローハイド 」の主題歌が欲しくてシングル盤を買った時、B面に入っていたのでした。初めて聴いたときはエキゾチックな雰囲気に感激して、私がカウボーイ系の音楽に興味を覚えるようになった原因の一つでもありました。
テキサスの国境の町エル・パソで、ある若者がフェリナというメキシコ娘をめぐる恋のさや当てで一人のカウボーイを射ち殺して逃げ、悲劇的な最後を迎える・・・・というストーリー性を持った歌で、まるで西部劇のストーリーを唄で追うような展開になっているものです。このことは(1)「 Big Iron 」や(9)「 The Master's Call 」、(10)「 Running Gun 」にもいえることで 私達日本人には歌詞を理解していないとよさが分からないという・・・・すこし厄介な唄でもありました。
そしてこのアルバムには(2)「 Cool Water 」と古謡(3)「 Billy The Kid 」が入っていて、彼が The Sons Of The Pioneers にも影響を受けたのだろうという証拠ともいえる選曲になっています。他に Traditional Cowboy Song のようになっている(6)「 Strawberry Roan 」、カウボーイ歌手の草分けともいえるカール・T・スプレイグが1927(昭和2)年に録音したという(12)「 ユタ・キャロル 」( 雇い主の小さな娘を牛の暴走から救うべく命を落としたカウボーイのことを歌った古謡 )など・・・・です。   当時はこうした歌を唄ってくれるカントリー歌手はマーティ・ロビンスをおいて他に無かったと思います。
さて、前回ポール・ニューマンの西部劇「 左ききの拳銃 」を採り上げましたが、その主人公ビリー・ザ・キッドのことを歌った古謡「 Billy The Kid 」をマーティ・ロビンスの歌詞で載せておくことに致します



I'll sing you a true song of Billy the Kid
I'll sing of some desperate deeds that he did
Way out in New Mexico long long ago
When a man's only chance was his ol' forty-four

When Billy the Kid was a very young lad
In old Silver City he went to the bad
Way out in the west with a gun in his hand
At the age of twelve years he deed kill his first man

There's Mexican maidens play guitars and sing
Songs about Billy their boy bandit king
Ere his young manhood has reached his sad end
With a notch on his pistol for twenty one men

Was on a sad night when poor Billy died
He said to his friend I'm not satisfied
There's twenty one men I have put bullets through
Sheriff Pat Garrett must make twenty two

I'll sing you how Billy the Kid met his fate
The bright moon was shinin' the how was late
Shot down by Pat Garrett who once was his friend
The young outlaw's life is now come to an end

There's many a man with a face fine and fair
Who start out in life with a chance to be square
Just like poor Billy they wander astray
They'll lose their lives in the very same way



この古謡はテックス・リッターやサンズ・オブ・ザ・パイオニアズ等が歌っていますが、パイオニアズやマーティ・ロビンスは合間にマイナー調のメロディを入れているので哀愁があって味わい深い曲になっています。マーティ盤では往年のカントリー・ギター名手グラディ・マーティンがレキント・ギターで伴奏をつけていて、とても素敵です。
このアルバムはCD(CK-00116 Columbia)にもなっていました。

コメント (2)
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