梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

言い方・伝え方

2015年10月24日 06時38分26秒 | Weblog
何人かで外で昼食を取りながら、静かな処で大事な話をしたいので、お昼もやっている居酒屋チェーン店に個室を予約しました。そこは完全な個室ではなくて、格子状の扉で隣との壁も薄く、居合わせた隣の集団の声が聞こえてくるような部屋でした。

連休明けの主婦達の昼食会か、赤ちゃんも連れている人もいました。とにかく話し合っている声が大きく、時折皆でゲラゲラ大声を上げて笑います。連休中の何かの話しで盛り上がっているのでしょうが、全く店の他の人の事は眼中にありません。

我々も我慢がしきれずに、ちょっと直に注意してみようとのこととなりました。私が隣に行ってくると言い出すと、他の方から提案があり、先ず店員さんに言って店員さんから注意してもらったらどうかとのこととなりました。その結果、暫くは静かになりました。しかし時間が経つと前ほどではありませんが、元の状態に戻るのです。

話しは変わります。夜11時頃の電車に乗っていました。駅ごとに人の乗り降りが結構あります。ドアの脇に立っている若者がいます。イヤホーンをつけて、リュックサックを足元に置いていますが、自分の脇にザックを仰向けに寝かせてありますので、ドアの出入り口を四分の一程塞いでしまっています。

本来なら手摺側へ、要するに自分足元の後ろに立て掛けるべきです。私は吊革に捉まってじっと様子を見ていましたが、駅ごとに乗り降りする人にとっては邪魔で、彼の顔を見ようとするのですが目を閉じているので彼は気が付きません。つまり誰も彼に注意する人がいない状態でした。

私の降りる駅に来ました。私は思いっきりそのサックを足で蹴飛ばしました。あたかもサックが分からず、けつまずいたように。そこで漸く彼は目を開けましたので、降り際に、「このように置いておくと邪魔ですよ」「後ろにでも立て掛けたらどうですか」と彼に言いました。絞り出すように、若者は「すみません」と一言。

明らかに迷惑を掛けている人を前にして、どうのようにしたらいいか考えあぐねるものです。見て見ぬふりをしてやり過ごす人もいます。最近は逆恨みされて、その注意した相手から暴力を受けるケースもあるからです。

私が居酒屋で行おうとしたこと電車で行ったこと、この二つの行為は正しいかどうかわかりません。本人が受け止める気持ちも配慮して、言い方や伝え方は常に考えなければと思います。
コメント
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