銚子・角巳之・三代目

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再びイヨマンテ!

2013年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0541Img_0543_2本日から10月...。相変わらずシケ模様でまた暫く水揚げはありそうにありません....。さて、以前掲載しましたが....。イヨマンテ...。アイヌ・熊送りの儀式...。熊を厚くもてなし、殺す(食べる)...。熊の魂はあの世に行き、そこで熊たちは現世で厚くもてなされた一部始終を語り始める...。そして、そんなに良くしてくれるアイヌのもとに行ってみたいと思う...。そして熊たちはアイヌのもとを訪れる...。結果として、アイヌの周辺では食料、衣料として不可欠な熊の個体数は減らない....。ところで、銚子の漁業者の間で“まんなおし”(どのような漢字を充てるのか分かりませんが)という風習があります。シケ、不漁続きでどうしようもない時、大宴会開いて気分転換を。そんな感じだと思います。自らが子供の時、水揚げは潤沢でありましたが、“まんなおし”の名目でベロベロの親父たち、良く見かけましたが...。すでに2ケ月、“まんなおし”がどうのというレベルになく、本当に魚がない....。そこで再びイヨマンテ...。このひそみに倣えば、銚子で魚が水揚げされる。地域の人間は魚を1尾たりとも無駄にせず感謝の念を込めて使い尽くす...。魚の魂はあの世に行き、この地域は魚を本当に大切にしてくれるぞ...と語り始める....(以下、熊と同様に)....。オカルトでも何でもなく、そういう領域にいるのかもしれないと思える昨今の状況であります。サイズが、傷が、脂の乗りが...。そして未利用魚なる変な名前まで...。今必要なのは畏敬の念...。人間、本当に苦しくなると本性を現すと言います。ここで、ど~んと水揚げがあり苦しい状況を忘れてしまうか、畏れを持ち続けるか否か...。なんだろうと思います。