知の巨人と呼ばれた高名なジャーナリストの訃報に接し...。高名な方であるし、私などが論じる
ことは大変おこがましく、また思想信条、その他は全く別として...。ご生前、知りたいという
欲求は人間の根源的欲求であるという主張に対して全くその通りと思ったものですから...。
何かを知りたい...という欲求は、食欲や性欲と同じで人間の本能的な欲求である。その強い
欲求が人類の文化を進化させ、科学技術を発達させた根源的な要因である...。難しい事は別に
しても、その通りと思います。どうしてそうなんだろう...それを知りたい..という好奇心。
かつて陽明学でいうところ、知行合一について掲載したことが有ります。知ることと行う
ことは同じこと、すなわち知ることは行う事である...と。知って後、実践を伴わなければ
それは知らないことと同じです。ただし知りたいと思う気持ちがなければ何も始まりません...。
現在ネット上では真偽も定かでない情報が氾濫しております。その中で本物を見出すために
必要なこと、真実を知りたいという強い欲求。本能的欲求であるがゆえに制御も必要である
けれど、知りたい...という欲求がまさに生きている証...。そう感じております。