銚子・角巳之・三代目

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海ゆかば①

2008年08月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3367~海ゆかば・水漬く(みずく)屍(かばね=死体の意)・山ゆかば・草むす屍~。海で戦えば水に漬かる屍ともなろう、山で戦えば草の生える屍とも....。一身を省みず、お国の為に.....。さて、本日お盆の入り。と同時に終戦記念日を迎える週であり、太平洋戦争の特集などTV・雑誌でも大変多くなっております。現在、昭和にすると84年。戦争を知る世代がどんどん少なくなっていく...。ある編集者さんによると、今の日本人の中で、この世代が唯一、人間が“鬼”になることを体験した世代。人間が“鬼”になって死に、そして生き抜く....。戦後の復興はこの世代が“鬼”になって礎を作った。その前の世代が戦地に出て、その前の世代が日本を戦争の惨禍に引き摺りこんでしまう.....。大正後期~昭和初期の生まれの方々はどんな思いで時代を生きたのでしょうか? 何かと不満の多い昨今でありますが、この世代の方々の事を考えたら.....。冒頭の“海ゆかば”太平洋戦争の象徴的な詩。軍歌というより抒情詩であります。原典は万葉集・大伴家持(おおとものやかもち)・防人(さきもり)の詩。子供の頃、近所に旧帝国海軍大佐殿が住んでおられ、夕方になるとこの詩を口ずさんでいたのを思い出します。私は昭和44年生まれですが、何故かこの詩に懐かしさを覚える....。思想的な左右ではなくて、日本人としての郷愁のようなもの。国の為に戦って死んだ方々への鎮魂歌であります。ちなみにこの詩、作曲は信時潔(のぶとききよし)、日本の学校の校歌を多数手掛けた方であります。母校・銚子一中の校歌“朝は松風朗々と....”も、作曲は信時潔.....。母校の校歌と海ゆかばが同じ作曲者....。歴史を感じます。続きは明日。