銚子・角巳之・三代目

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トクサ(砥草)

2008年07月02日 | 

Img_3224 トクサを見掛けました。銚子に限らず、全国的に見られる植物....。北米原産だそうです。地上の茎は直立しておりますが、その直立を助けるため、地下の茎(根)は横に走っているとか....。目に見える部分を際立たせるために、目に見えないところで努力する....。に繋がる....と。これまた“節目”があり、地上に見える茎の中は空洞で、“節目”があるが故に真っ直ぐ伸びる....。裏を返すと、節目をキチンとしないと、曲がる、あるいは朽ち果てる....。これまた人生訓かと。トクサ(砥草)読んで字の如く、昔はモノを砥ぐ素材として使ったそうです。茎を煮て、乾燥させたものを紙ヤスリのように使っていたのだと。いまだに、高級漆器や、“つげぐし”などは、このトクサで研磨するそうです。いろいろ便利な世の中で、それ自体、良い事なんでしょうが、“高級”“一流”と呼ばれるモノは昔の手法を何らかの形で継承している場合が殆ど。短絡的にカネで解決。なんて事が出来ない時代に紡ぎ出された生活の知恵とその伝承....。ある老舗菓子店の20代目当主という方から聞いたお話、我々、変わらない為に変わり続けているんですよ....。特に“節目”・“節目”でね....。変わらない(存続し続けていく)ために、変化対応(お客さんの嗜好、時代....)してるんですよという事でしょうか。変わってはいけないもの、変って行くべきもの....これらを区別しなければならない....。深い話でした。トクサを見て、ふと思い出したもので....。節目....、非常に重要と思います。