銚子・角巳之・三代目

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グローカル②

2007年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2022 カウボーイ・エコノミーに対して、著者が“来るべき宇宙船地球号時代”に到来するであろうと予言したのが、スペースシップ・エコノミー(直訳で宇宙の経済)。何のこっちゃという事ですが....。(現在のところ)宇宙に行ったら、食糧その他を宇宙空間で調達する事は不可能。また廃棄物を捨てることも不可能。宇宙船内で再利用、ゴミを出さない、リサイクルしないといけない訳です。これ最近どこかで聞いたような言葉。そう“3R”の事でした。3R、すなわち、Reduce(ゴミを減らし)、Reuse(再利用し)、Recycle(リサイクル=新たな利用価値を)であります。この本が世に出たのは1968年、38歳の私が生まれる1年前の話。昭和にすると43年。高度成長の真っ只中にありながら、公害問題や自然破壊が噴出し、しかし経済価値優先。世界的にはローマクラブという団体が、“成長の限界”を唱え、ちょっとおかしいんじゃないの?という疑問提起も、殆ど顧みられなかった時代なのかもしれません。その時に生まれた我々30代は、小中学校の時に、環境だ、温暖化なんて言葉、聞いたことありませんでしたが、“その時”に現在に至る問題のタネが撒かれていたのだと指摘する方は多いです。オーガニックや無農薬、生協活動なんかに身を投じている方々に、何故そういう活動をしている(してきた)のですか?と訊ねた事があります。多くの場合は時代の“反作用”かと。この“反作用”があるから人間社会はかろうじてバランスを保っているのかもしれません。また“沈黙の春”“複合汚染”という書籍を読んで。という方も多い。これまた60年代に著された本であります。両方とも女性が著者。経済価値最優先の世相の中で勇敢にもその問題を指摘し、社会から物笑い、気違い扱いされ、失意のうちにこの世を去る....が、その想いを沢山の方々が継承し、今、その両女性は先駆者として世界中から称えられております。明日から“グローカル”、その中身へ。