BEGINの隠れた名曲「パーマ屋ゆんた」を聴くと
じんわり目頭が熱くなってくる。
沖縄の離島には高校が無い島も多いと聞く。
本島であっても県内の大学は限られている。
子どもの成長とともに、
高校や大学入学で島を離れざるを得なかったり
内地へ就職していったりしていく例が多い。
文化も、流れる時間の早さも違う場所への巣立ち。
新幹線で3時間ちょいの岩手とは違い
家族や近所の人たち、本人にとってみても
県外への巣立ちは大きな決断であり別れとなる。
昨年3月に沖縄へ行った時も
島を離れる若者を見送る同級生達の集団で
那覇空港は大混雑だった。
子の成長はうれしいけれども
同時にそれは巣立ち=別れを意味し寂しさも伴う。
そんな感情を歌った歌だ。
幼い頃から見守ってきた近所の子を見送る
パーマ屋さんの優しい言葉が涙腺を刺激する。
♪色は抜いても重ねても
髪の根っこは染まらんさ
だからパーマ屋があるわけさ♪
♪髪は切ってもそろえても
同じようには伸びないさ
だからパーマ屋があるわけさ♪
歌詞が深いんだなぁ。
最初の歌詞と最後の歌詞は同じ言葉だけど
歌い方も感情の込め方も違う。
いろいろ話しかけたあとの一言が心に沁みる。
♪あしたは内地へいくんでしょ♪
ちなみに、
「ゆんた」とは掛け合いの歌のこと。
バックの掛け声がまた優しいんだなぁ・・・