風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

バッケ

2005-03-20 | 風屋日記
バッケ、めっけだ。
いっつもの土手の斜面。

何日か前にゆぎ渡りしたどこサ行ってみだれば、
なんともう土ッコ出でで、犬もちゃーんと分がって土の上ばり歩ぐ。
雪解けの水いっぺ含んだ土は、柔くてフカフカづい。
そごをのっこらのっこら歩ってったのサ。
したっけば斜面のどごサ、黄緑色のぺっこな丸っこい頭ッコ見えだ。
そごらをよーぐ見だれば、まわりサもいっぺ出できてる。
なんだがめんこい童しゃどァ、
みんなしてフカフカづい蒲団サ寝でるみでだ。
それ見でだら、なんだが嬉しぐなってきたのサ。
春だじゃなぁ・・・。

寝でるひとりの童の頭サ、
おら家の犬ッコァしょんべんシャッとかげだっけなぁ(笑)

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

※ バッケ ・・・ふきのとう
※ ばり  ・・・ばかり
※ ぺっこな・・・小さな
※ 童しゃど・・・童(わらし 子ども)の複数形
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9 コメント

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おばんでがんす (bitti)
2005-03-20 21:19:08
訳なしでも十分意味、通じていますよ。うちの父や母が電話で話す時の言い方そっくりです。山菜取りに行ったり、山開きに行ったりしては、その時の様子を表現たっぷりに話してくれる人たちで、最後はいつも「東京なんど、つまらんべ~、は~、けぇってこい」で締めくくられます。う~、仕事もマイホームもこちらに持ってしまったのに・・・・。
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Unknown ()
2005-03-20 21:55:50
故郷の訛りなつかしという感じですね。

また書いてくださいね。
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逐電。 (shuichi1977)
2005-03-21 01:39:35
ご無沙汰しております。



南部藩脱藩浪人、新撰組隊士の吉村貫一郎に

スポットをあてた小説『壬生義士伝』(浅田次郎)

を思い出してしまいました。

優しくも力強い言葉ですね!
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dialect (bert)
2005-03-21 14:58:20
ほぉ~、バッケどな。

おらほでも福寿草出はってきてらっゲな。

ほに、もは春だなっす。

おら、風屋さんがこったに訛るとは、ほんでねガッだ!
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おばんです (風屋)
2005-03-21 18:57:39
津軽弁の詩人、高木恭蔵が好きで、ちと真似してみました。



>bittiさん

やはりこっちのご出身でしたか。

大学進学のために上京するまでは、町も文化も言葉も好きではありませんでしたが、

大学卒業後に(当時は心ならずも)帰ってきて、どっぷり漬かってしまったら、

これが結構心地よくて「いいもんだなー」と思うのです。

歳だべか?



>和さん

たまにはこっちゃ帰ってきて、ゆっくりネマってやー。

そっちより時間もゆるぐ流れでるし・・・。



>shuichi1977さん

映画の中井貴一さんは南部ことばが上手でしたね。

実際に使う言葉より優しい感じがしました。

南部藩主のお膝元である盛岡と伊達藩との最前線だった花巻とは

ことばの雰囲気がちょっと違うんですけどね。



>bert

きんな、きょうと、2日でぜーんぶゆぎ融げだなはー。

出はてきてるなぁバッケばりでねーよぉ。
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はじめまして (eko)
2005-03-21 20:31:34
『花巻』で訪ね歩いていて、たどり着きました。

うぅ~なつかしい、その言葉。

数年前に花巻に住んでいたんです。

ばっけ味噌も良く作りましたよ。

いろんな山菜も採りました。

今は、まったくそういう楽しみのない生活



すぐにでも飛んで行きたいです。
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>ekoさん (風屋)
2005-03-21 20:42:57
いらっしゃいませ。

上海にいらっしゃるんですか?

お住まいも現在は中国なのでしょうか?

アジアに憧れる私にとって、うらやましい生活です。

中国は行ったことがないけど、

できることなら1度雲南省に行ってみたいですね。

ベトナム~ラオス~タイの文化の源流が

そこにはあるような気がします。



たまに花巻を感じにいらして下さいな。
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初心者ですが・・・ (eko)
2005-03-21 23:02:24
ブログ初心者でよくわからないのですが、トラックバックさせて頂きました。
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>ekoさん (風屋)
2005-03-22 17:48:53
TBありがとうございます。

バッケ無いんですね。タラボも・・・。

それはかなり寂しいかも。



ところでタラボはこっちじゃタラの芽のことですが、

私は「タラ穂」だと思っていました。

それとも「タラ坊」なのでしょうか?
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