風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「ベーコン」

2012-03-28 | 読書
食べ物がタイトルの
ささやかで静かな短編集。
この人のこの静謐さは好きだなぁ。
何気ない哀しさに溢れてる。
「クリスマスのミートパイ」や
「ゆで卵のキーマカレー」の優しさも好きだが
何と言っても書名にもなった「ベーコン」。
あまりに優しく静かで、
それでいて濃密な空気に
思わず涙がでそうになった。
しばらくはこの作家にハマりそう。

「ベーコン」井上荒野:著 集英社文庫
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