風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

じわじわと

2018-04-03 | 読書
週末ちょっと気温が下がったけど、
先週が暖かすぎたからそう感じるだけで
実際は季節なりの気温で、着実に春はやってきている。
桜前線ももう宮城まできているらしいし、
例年より相当早い開花になりそう。

さて、ちょいと調べ物があり
昨年出版した
マルカン大食堂の奇跡
〜岩手花巻発!昭和なデパート大食堂復活までの市民とファンの1年間

についてPCで検索をかけてみた。



公益社団法人 読書推進運動協議会が発行している
若い人に贈る読書のすすめ」というリーフレットに
数ヶ月前に取り上げていただいたこともあり
全国たくさんの図書館にご購入いただいているようだ。
単に新入庫本としてタイトルをお知らせいただいているだけではなく
例えば滋賀文教短大図書館箕面学園のように
ちゃんと感想まで掲載いただいているのは嬉しい。

本書は単なるノスタルジーや感動の押し付けではない。
マルカン復活の記録を残しておきたいということももちろんあったが、
全国の地方都市でまちづくりや市街地活性化に取り組んでいる
特に若い人たちに、ひとつの事例として知って欲しく、
またもし今回のマルカンの例が何かの参考になればと考えて
広く知ってもらうべく書籍にしたものだ。
だから学校をはじめとした図書館で扱っていただくのは
意図する方向に近づくようでありがたい。

おかげさまでAMAZONを見ると残り在庫が14冊ということだし、
売り切れとなっている書店もけっこうあるようだ。
でもね、昨今の出版業界はなかなか厳しく
よほどのことがない限り重版がかかることはない。
つまり市場から無くなってしまえば絶版になってしまうということ。
初版部数を考えると、たとえ図書館で借りる人が複数いても
あるいは購入いただいた人から借りて読んだ人がいたとしても
読んだ方はせいぜい1〜2万人ぐらい。
全国でまち再生に取り組む人はまだまだたくさんいるはずだ。
そんな方々の目に触れることなく絶版になってしまうのは
あの1年間真剣にマルカン大食堂復活を支えた方々
今も現在進行形でマルカンビルを運営、支援する
花巻家守舎、上町家守舎に対して申し訳ないという気持ちになるし、
今に日本に最も必要な「地方活性化」にも
微力ながら寄与できなくなってしまうという危惧がある。
欲を言えば、
花巻が全国の地方都市再生のトップランナーになって欲しいから
そういう意味からも、もっとあの1年間を知って欲しい。

とひとりで思っていても仕方ないのだけれど。

ところで盛岡出身の女性ミュージシャン
花巻から遠く離れたところで発行されている山陽新聞でも
本書を取り上げてくださっている。
これはとても嬉しい。
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