風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

古代史についての一考察

2007-12-24 | 風屋日記
大学時代に古事記を学んだ影響を受け、
一時期古代史にめっちゃハマっていたことがある。
朝から晩まで古代史関係の本を読み、歴代天皇の名も覚えた。
アレは何であんなにハマるんだろうね(^^;

今日はごく簡単に、その頃考えていたことを書いてみる。
古代史家でも考古学者でも国史学者でもないので、あくまで
「たいして知識もない、見識もない1個人の勝手な考え」
でしかないんだけど。

邪馬臺国。
中国の歴史書「三国志」の中の
「魏書」東夷伝の倭人の条に書かれていた日本古代の国家だ。
いろんな歴史学者や作家などがその場所について推理している。
それ関係の本を読み過ぎてしまい、
私などは何がなんだかわからなくなっているんだけど(^^;
少なくとも誰かが言うような「ヤマダイ国」じゃないだろう。
ましてわざわざ「邪馬壱国の誤記」なんてひねた読み方をしなくていい。
私の考え方は「どう考えたら自然か」と「ことばの音」が基本。
「邪馬臺国」は「ヤマト国」だろう。
3世紀に大和朝廷の初期形があったというのは考古学上も不自然じゃない。
それが九州から畿内に東遷したかどうかまではよくわからないが、
奈良の三輪山麓にの纏向遺跡に3世紀頃の初期古墳があることを見れば
やっぱその辺りだったんじゃないかなぁ。

卑弥呼。
ご存知古代史のヒロイン、邪馬臺国の女王だ。
彼女が古事記や日本書紀に登場する人物の誰に当たるのかというのも
邪馬臺国の場所をめぐる論争と同じぐらい白熱している。
古くは仲哀天皇の后で応神天皇の母親である神功皇后説が一般的。
最近になって孝霊天皇の娘で大物主命の妻となった
倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトビモモソヒメ)説が有力になった。
いわゆるシャーマンで、箸墓古墳に葬られているという。

で、私の考えは・・・卑弥呼って実在してないっしょ。
あえて誰のことかと答えれば天照大神(アマテラスオオミカミ)。
だって人前には出なかったというし、
普段は弟が政ごとにあたっていたというし(スサノオのこと?)、
絶対的な存在って神様しかいないと思うんだ。
もちろん歴代天皇の平均在位期間を計算すると、
ちょうどアマテラスと卑弥呼の時代が重なるって説もあるけど
それ以上に超大国「魏」に精一杯の虚勢を張るには
実在の人間より「我等の王は神」にした方がいい。

じゃあなぜアマテラスだと私が思うのか・・・
中国語ってのは外国語も漢字で当て字にしちゃう。
コカ・コーラが「可口可楽」と書かれるように。
卑弥呼は?・・・「日御子」じゃないかな。
つまり太陽神「アマテラス」としか私には考えられない。
卑弥呼=日御子と考えたのはもうひとつ理由がある。
卑弥呼が死んだ後国中は大いに乱れたという。
それはいわば天の岩戸にアマテラスが隠れたことだと思うんだ。
気象学的には皆既日食があったんじゃないかとも言われている。
アマテラスが岩戸から姿を現すと世の中が光に包まれたとのこと。
卑弥呼死後の乱れも、
後継者「臺与(トヨ、『壱与』と書いてイヨとも言われる)」が立ち
世の乱れが収まったとのこと。
臺与?   ・・・「タイヨ」じゃないの? 「太陽」じゃん。

ってな考えはこじつけだろうな(^^;
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4 コメント

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素敵! (風懐)
2007-12-24 23:07:17
卑弥呼、はったり説。
面白いです。風屋さんのオリジナルですか。
古代史の面白さは誰でも自由な発想で参戦できるところにあると思います。
是非是非、平成の松本清張、黒岩重吾を目指してください。
返信する
>風懐さん (風屋)
2007-12-25 08:15:19
まったくのオリジナルです(^-^)
古代中国文献の表現は大袈裟なものが多く
滂沱の涙とか白髪三千丈とか、アテにできません。
水行1ヶ月とか陸行10日とかいっても
せいぜい「そんだけ遠いよ」という意味でしょう。
考古学も古代史も素人であるが故に
迷宮の森に迷うことなく
外側からディテールをなぞっていくと
「はったり説」が一番自然に考えられそうです。
でもあくまで私説なので反論されても困りますが(^^;

高木彬光でも目指しましょうかね(笑)
返信する
水行一月、陸行十日 (えはら)
2007-12-25 22:15:34
こんばんは。
先日はありがとうございました。

ショートショートの広場という、素人の方が作ったSF小説をまとめた文庫本で『出張旅費水増し説』が出てました。
「これだけ遠いことにして、ほうびをたくさんもらっちゃえ」
って感じの話だったような気がします。
いかにもありそうですよね。

私はあまり詳しくないですが、一度古事記の現代語版を読んで「天孫降臨」のあたりのムチャクチャぶりに惚れてしまいました。
現代でも古代でも、権力を持った皆さんは困ったことをしでかしちゃうんですね。
返信する
>えはらさん (風屋)
2007-12-26 08:12:29
それ、いただきっ!!(笑)
邪馬台国論争は「出張旅費水増し説」、
卑弥呼の人物比定は「はったり説」、
これで日本の歴史が変わる(爆笑)

古代史は面白いですよ。
人間の弱さや怖れなどが如実に物語になっている。
おまけにネタを明かされない推理小説みたい(^^;
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