風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

とんび

2011-12-21 | 読書
重松さん。
よくもこんな小説書いてくれたもんだね。
もう最初から最後まで泣けて泣けて仕方なかったよ。
電車の中で読んだのは最初だけ。
あとはひとりの部屋で、
隣の席が空いていた新幹線の中で、
雪景色を背に自宅のストーブの前で、
必ずティッシュの箱を横に置いて読み終えた。

ヤスさんは身の回りにたくさんいる。
みんなで泣いて笑って怒って、
そして酒飲んでワイワイやってきた。
その周りを子どもたちが走り回ってた。
・・・いや待てよ。
ごまかしちゃいけない。
ヤスさんは自分自身だよな。
たくさんの人の手を借りないと
何もできなかったとこまで同じだ。
あんなにも大きくて
あんなにも無防備な愛じゃなかったかも知れないけど。

「とんび」重松清 著 角川文庫
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