風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

STEAM教育

2020-07-25 | 文化
勉強というと、学校でみんな揃って知識詰め込み
・・・というのが古来日本における学校教育の概念だろうが
その弊害があちこちで見受けられるようになってきた。
曰く「マニュアルがないと動けない人間しか育っていない」
曰く「学校の成績重視で、人間性が育たない」
曰く「英語の成績が良くてもそれでコミュニケートできない」
曰く「できあいのものは使いこなせるが、新しいものを生み出せない」
曰く「みんな横並びで、多様性ある人たちと協働できない」
云々・・・

世界はイノベーションに満ちている。
グーテンベルグがメディアの原型を産み出したように、
ワットが産業革命の端緒を切ったように、
AMAZONはECの仕組みを作り上げ、
AppleはITを日常生活の中に結びつけ、
googleはそれを様々なアプリケーションでカバーし、
Facebookはコミュニケーション手段にした。
日本でも若手ベンチャーが次々に生まれ、
価値観を旧態依然のものから新しいものに塗り替え続けている。

突然突入したコロナ時代において
ビジネスにおけるそのベクトルは急激に加速した。
そんな中、教育だけが取り残されているのではなかろうか。
欧米ではすでにそれに気づき、
テクノロジースキル養成とともに創造力を育み始めた。
それがSTEAM教育。
Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの
それぞれの頭文字をとって「STEAM」と呼ばれる。

もともとは理系教育重視のSTEMだったのだが
それはあくまでスキルを身につけることが中心の考え方。
そこに「Art」あるいは「Arts」が入ることで創造性を育む教育となる。
日本でも経産省や文科省の肝入りで
推進団体である「STEAM JAPAN」が立ち上がった。


根っからの文系人間であるワタシが推奨するのも
果たしてどうなんだろうと思うが(^^;
ワタシが受けていた頃の学校教育の理数授業とは違う。
確かに早いうちからこういう教育があれば興味を持つだろう。
(昔学研で発行していた「科学」と「学習」が近いかな)
そして、STEAMの最も重要なポイントは「Art」や「Arts」。
それらがどういうことを生み出せるのか
今後さまざまな形でSTEAM JAPANが明らかにしていくだろう。

アメリカではすでに
Arkansas School for Mathematics, Sciences and the Arts
(アーカンソー数理芸術学校・ASMSA)
というSTEAMを体現する高校が
全米トップクラスにランキングされている。
(ワタシの母校である花巻北高と交流提携している)
日本においてもこの流れを加速させていかないといけない。
テレビでなどでは「日本すごい」的な表現されるけど、
そんな認識しか持っていないと
イノベーションを続ける世界から取り残されていく。
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