風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

正義厨

2020-07-24 | 社会
今までも苦々しい思いで様々なニュースを見ていたけど
流石に目に余り始めたのでちょっと苦言を呈したい。

芸能人をはじめとした有名人の不倫報道って必要?
いや、まぁ、報道そのものはあってもいいかとは思うけれど
それに対してTVのコメンテーターや一般の人たちが
「謝れ」とか「責任とれ」とか、果ては「抹殺しろ」とか言うのは
果たしてどうなんだろうと思うんだ。
彼ら、彼女らが誤って責任取らなきゃいけないのは
そういう人たちに対してではなく、自分や相手の配偶者や家族。
利害関係のない人に謝る必要ってあるの?
それがまぁ寄ってたかって匿名での人格攻撃って、
なんか見ててうんざりしてくる。
その人にがっかりしたなら、TVなどで見なきゃいいだけのこと。
犯罪を犯した時も同じだよ。
仕事がなくなるなどの社会的制裁や、司法の裁きを受ける。
それに乗っかった一般人が罵詈雑言をぶつける様はみっともない。
その人たちはどれだけ清廉潔白に生きているのだろうか。
(権力をかさに政治家や官僚が犯した犯罪は別。
  あくまで出来心や、魔が刺したほんの間違いによる犯罪ね)

芸能人をはじめとした有名人たちのスキャンダルは昔からあるし
中でも芸人たちはそれが芸の肥やしとも言われてきた。
別にいいとは思わないし、奨励する気もさらさらないけれど
だからと言って口汚く非難する気にもならない。
はっきり言ってどうでもいい。
「そういう人なんだね」と思うだけのことだ。
スキャンダルに対して洒落た対応を見せると、逆に評価が高くなる(笑)
故勝新太郎さん然り、火野正平さん然り、石田純一さん然り。
だから昨今の、TVカメラに向かって頭を下げる姿には正直がっかりだ。
「どう責任取るのだ」と問い詰めるネットニュースの記事や
情報番組のコメンテーターたち、顔が見えないネット住民たちにも。

ちょっと前まで「自粛警察」が話題になっていた。
店の営業自粛やステイホームという社会の流れに乗っかって
虎の衣を借るように、他人を攻撃するヒトたち。
最近今度は「マスク警察」がはびこっているようだ。
先日聞いた話はなんと
1歳になるかならないかの子をベビーカーに乗せて歩いている人に
「子どもにマスクさせなきゃダメでしょ!」と
見ず知らずの通りがかりの人が怒鳴っていったとのことだ。
(そのお母さんはマスクをしていた由)
いやいや(^^; そんな小さい子しないでしょ。
させてもすぐに外すだろうし、言ってもわからないだろうし。
小学生にも、通りがかりで怒鳴りつける人たちがいるのだとか。
そりゃ「マスクしましょう」とは言われているけど
熱中症対策で他人と距離あるときは外す必要もあるわけで
怒鳴りつけるほどのことじゃない。
目に余ったら優しく諭せばいいだけのことだ。

なんかね。
これらの事象を見ていると、
戦時中の「非国民」呼ばわりを連想する。
日本人の性質は昔から何も変わっていないんだな。
学校や職場でのイジメも、社会におけるヘイトも
みんな同じベクトル上にあるのだと思うよ。
多様化を認めない「正義厨」たち。
ヒマなのかな。
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