風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

訃報とノスタルジー

2024-06-08 | 社会
フォトジャーナリストの吉田ルイ子さん逝去の報。
もう89歳だったんだねぇ。
彼女の「ハーレムの熱い日々」を読んだのは高校時代。
当時はアメリカ文化が花盛りで
特にウエストコーストの若者に憧れたものだった。
街のあちこちで「UCLA」と胸に書かれたTシャツを見た。
コンバースのスニーカー、ショートパンツにスケートボード、
揺れる椰子の木と南国の明るい太陽。
全米を吹き荒れた「いちご白書」の世界からほんの5年ほど。

でもアメリカの宿痾は解決したわけじゃなかった。
ニューヨークの片隅で差別と極貧の中、必死に生きる人々。
その中から生まれる社会性を孕んだサブカルチャー。
瓦礫の中での子ども達のストリートバスケットボールとジャズ。
写真と共にルポされた本書を夢中になって読んだものだった。
サーフブランドのパーカを着ながら。
合掌
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