昨日の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を思い出し
「1作目はノスタルジーと雰囲気を楽しむ映画だったけど
今度のはテーマが違うな。
広い意味での『コミュニティー』を描きたかったのかな?
地域から疑似家族まで・・・」
と考えていたら、
ふと数日前に読み終えた
「サグラダ・ファミリア(聖家族)」中山可穂 著 集英社文庫
を思い出していた。
映画の中の「鈴木オート家」は
明らかに「失われつつある古き良き日本の家族」を体現していたが
小説家茶川と孤児の竜之介、そして流浪の女ヒロミの疑似家族は
「サグラダ・ファミリア」の中のガリと照ちゃんと桐人の
まったく、文字どおり「関係を持てない」疑似家族と
どこか重なって思えたのだ。
もちろん映画のそれと小説のそれとは
それら「家族」の間に流れる愛情の質は違う。
でもね、血が繋がっていない同士が体温を通わせるという関係は
私にはとても似たもののように感じられた。
「ノスタルジーの映画」には違いないんだけど、
「続」は案外新しいテーマを内包しているのかも知れない。
米軍再編に協力的な自治体への手厚い交付金についてと
反対した自治体への補助金カットのニュースがあった。
いちいちこんな話題をここに書くのも億劫ななほど、
権力と札束を振り回す、嫌らしくて陰湿な国のやり方には
すっかり呆れ返ってしまったけれど、
このやり方をどこかで見たことがある。
そっか、徳川家康が諸大名を巧みに抱え込んだ手法だ。
アメとムチ。
グローバルな視野に立ち、
より現代的な諸問題にあたる現政権やキャリア官僚のやり方は
案外古きを尋ねて新しきを知った伝統的な手法なのかも知れない。
「1作目はノスタルジーと雰囲気を楽しむ映画だったけど
今度のはテーマが違うな。
広い意味での『コミュニティー』を描きたかったのかな?
地域から疑似家族まで・・・」
と考えていたら、
ふと数日前に読み終えた
「サグラダ・ファミリア(聖家族)」中山可穂 著 集英社文庫
を思い出していた。
映画の中の「鈴木オート家」は
明らかに「失われつつある古き良き日本の家族」を体現していたが
小説家茶川と孤児の竜之介、そして流浪の女ヒロミの疑似家族は
「サグラダ・ファミリア」の中のガリと照ちゃんと桐人の
まったく、文字どおり「関係を持てない」疑似家族と
どこか重なって思えたのだ。
もちろん映画のそれと小説のそれとは
それら「家族」の間に流れる愛情の質は違う。
でもね、血が繋がっていない同士が体温を通わせるという関係は
私にはとても似たもののように感じられた。
「ノスタルジーの映画」には違いないんだけど、
「続」は案外新しいテーマを内包しているのかも知れない。
米軍再編に協力的な自治体への手厚い交付金についてと
反対した自治体への補助金カットのニュースがあった。
いちいちこんな話題をここに書くのも億劫ななほど、
権力と札束を振り回す、嫌らしくて陰湿な国のやり方には
すっかり呆れ返ってしまったけれど、
このやり方をどこかで見たことがある。
そっか、徳川家康が諸大名を巧みに抱え込んだ手法だ。
アメとムチ。
グローバルな視野に立ち、
より現代的な諸問題にあたる現政権やキャリア官僚のやり方は
案外古きを尋ねて新しきを知った伝統的な手法なのかも知れない。