風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

名盤ドキュメント「年下の男の子」

2023-10-12 | 音楽


先週放送されたこの番組、
リアルでは見られなかったので録画して数日前視聴。
いやー面白かった😊
「年下の男の子」がブルーノートを使っている
ある意味Bluesだということには以前から気づいていて
「大地座」というバンドをやっていた頃に
憂歌団の「Midnight drinker」という曲と
「年下の男の子」をメドレーで演奏したこともある。
でもそれはあくまで感覚的なものとコード進行によったもの。
今回の放送ではちゃんと音楽的な分析をした上で
それまでのアイドル歌謡とは一線を画したこの曲を考察していた。

そして、センターがスーちゃんからランちゃんに変わった時点で
アイドルグループからコーラスグループへと進化した過程、
ミキちゃんの音楽的才能なども
マルチトラックテープをトラック毎に聴いて納得。
何気なく聴き流していたけれど
キャンディーズの魅力はユニゾンの美しさだったんだねぇ。

ブレイクした後のキャンディーズには
グループサウンズ「アウト・キャスト」の仲間たちがバックにいた。
(作曲穂口雄右さん、ディレクター松崎澄夫さん、ギター水谷公生さん)
考えてみれば、ユーミンにも影響を与えたムッシュかまやつさん、
中森明菜の「少女A」やチェッカーズのヒット曲を作曲した芹澤廣明さん、
はっぴいえんどやティンパンアレーなどのきっかけを作った小坂忠さん、
日本のロックシーン牽引人材を多く輩出したゴールデンカップスなど
80年代、90年代から今に至る日本のポップスは
60年代のロカビリーやグループサウンズ出身者が礎を築いたんだなぁ。
石野真子さん、松田聖子さん、倖田來未さん、後藤真希さんなど
たくさんのアイドルを輩出した音楽学校を主宰した平尾昌晃さんも。

この番組中、もうひとつ驚愕したのは
かつてのおニャン子クラブやAKBなどの現代のアイドルグループで
選挙したりしてセンターを重視した秋元康さんの戦略は
キャンディーズで成功の前例を作った
スーちゃんからランちゃんへのセンター交代がヒントだったとの話。
現代は過去の積み重ねでできているんだなぁ。
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