風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

私の雪かきノウハウ

2022-01-11 | 生活の風景

当地では雪が積もっても1日あたりせいぜい20cmなので
(ただし真冬は毎日のように積もったりする)
積もったばかりの雪を除ける場合に使う道具は
ほぼスノープッシャーとスノーダンプの2つ。


まず通り道や車の出口などを中心に、
そのあとで全体的にスノープッシャーで雪をラッセルする。
(町場では家が建て込んでいるので無理かも)
ラッセルで積み上げた雪をスノーダンプで運ぶ・・・という段取り。
自宅は道路の向かい側に用水路が流れているので
そこまでダンプで運んで捨てることになる。
事務所がある実家は駐車場の片隅(冬以外は母の花壇がある場所)に
どんどん積み上げていくことになる。
積み上げ場所は、よく考えて運ばないと
やたら高くなってダンプを滑らせるにしても大変な力が必要。
1カ所だけ高くならないよう、満遍なく積み上げる。

夜明け前に除雪車が通り、家の前に壁ができた場合は
かなり硬い部分まで削って寄せられているので
出入りのため除けるにはスノースコップや鉄のスコップが必要になる。
ザクザク崩してスノーダンプで運ぶことになる。
ここまでで必要な道具は4つ。

さて、いかにプッシャーでラッセルしても地面が出るわけじゃない。
全体が圧雪状態になっているだけだ。
そこは段々踏み固められ、ガッチリした氷になっていく。
こうなるともう春先までは如何ともし難い。
徐々に気温が上がり始め、少しずつその氷が融け始めると、
氷の縁や隙間から融けた水が氷の下を流れ始める。
氷を割るのはそのタイミングだ。
必要なものはバールやツルハシ、鉄のスコップなど。
ガツガツ上から氷を割っていく。
大きな塊がパコっと割れる時の快感はやってみなきゃわからない。
しかし、かなり力を入れて打ち下ろすので
作業の後は腕がほぼ使い物にならなくなるし、
下手すれば腰をやられる。
(私がギックリをやったのはいつもこのタイミング)

冬を通して一番厄介なのは屋根から落ちた雪。
少し融けるから落ちるのであって
落ちた後は溶けた部分が凍ってガチガチの山になる。
そうすると鉄のスコップで少しずつ崩していかなければならない。
玄関先に落ちると出入りが難しくなるし、
凸凹になるからスノープッシャーが役に立たなくなるからだ。

そんな雪との戦いを、
北国の家々では冬の間中毎日のように続けることになる。
コメント
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