風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

今になってわかること

2021-07-25 | スポーツ
中学時代は野球部だったが、
当時は野球の技術や練習の考え方など教えてもらった記憶がない。
「ちゃんと打て」「ちゃんと捕れ」「ちゃんと投げろ」
そして(これは当時の「当たり前」だったが)
「練習中は水を飲むな」「肩を冷やすな」と言われ続けた。
どんなに長時間練習しても(365日ほぼ休みなく、日曜は朝から晩まで)
それではうまくなんかなるわけがない。
まぁ練習「させられ」鍛えられたおかげで、
そこそこの成績(中総体県BEST4)は挙げることができたものの
攻撃力、得点力がなくて敗れた(得点はほぼスクイズ)。
何をどう練習して身につけるべきか、自分には何が足りないのか
わからないまま部活を終えた形だった。
「そんなのは自分で考えるべき」なのかもしれないけれど
小学校から上がったばかりの子どもにそれは難しい。

その後、高校野球、大学野球、社会人野球、プロ野球を見、
プロ経験者や有名指導者の指導を見学し、
自分も小学生や中学生の練習に付き合ったり、
現代においてはネットで情報もいろいろ得られて
この歳になってからかなり専門的知識を持つことができていると
最近感じているのだ。

気に入ったプロ選手のピッチングフォームやバッティングフォームを
バットやボールを持たずに真似てみる。
なるほど、こうすればコントロールがつくのかも、
こうすればより速い球が投げられる気がする、
バットコントロールや強く叩くにはこう打てばいいのか・・・
がだんだんわかってくる。
そして、そのためにはここを鍛えれば、こう練習すればいい
ともわかる気がしてくる。
この知識と感覚を持って中学時代を過ごし、
高校でも野球を継続していれば、
もしかしたら違った青春時代を過ごしていたかもと思う。
残念ながら、理解が進んだ今はもう体が動かない。
体が動いていた頃は理解できず
理解した頃にはもう体がいうことを効かない。
スポーツに限ったことじゃないのかもね。
最近は歌にも同じことを感じるし(もう声が出ない)
勉強や仕事にも通じることかもしれない。

自分はもう遅いけど
(野球に限らず)それを若い世代に伝えることができれば
新たな才能を引き出す助けになるかも知れない。
そんなことを考える今日この頃。
コメント
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