風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

タテ書きヨコ書き

2020-07-12 | 文化

先日の新聞に「タテ書き絶滅危惧?」という記事が。
IT機器の普及前から、書き文字のヨコ書きが一般的になっていたが
ネット時代になってデバイスへの文字入力がほぼヨコ書きとなり
確かにタテ書きはマイナーな存在になってきている気がする。
横文字の言葉も数多く使われているので
タテ書きだと困ることが多いし、
そもそも学校時代に使うノートが国語以外ヨコ書きだ。

印刷会社では今はほとんどコンピューターで組版するのだが
実は使うフォントにはヨコ書き用とタテ書き用がある。
見た目似ていても、タテヨコの比率が微妙に違っていたり、
文字間が違っていたり。
それを間違えると、読み手はどことなく違和感を感じるだろう。
ここでもタテ書き用のフォントが少なくなってきている気がしている。

そもそも日本語はタテ書きだ。
漢字がひらがなへと変化したのはタテ書きだからこそだと思っている。
そのひらがなをヨコ書きにしようとするとなんとなく書きにくい。
かつて丸字を書く若者が話題になった時代があるが
それはヨコ書きでひらがなを書こうとするからだと思っていた。
日本語のヨコ書きは明治時代の「文明開化」がもたらしたものなので
古来日本の文化ではないし、歴史も浅いのだ。

PCやスマホではどうしてもヨコ書きになるが、
手書きの時は、私は極力タテ書きで文字を書くようにしている。
その方がスムーズに書けるし、何より早い。
漢字もだけど、ひらがなはタテ書き用の文字だからね。
ヨコ書きの本も読みにくいし、封筒の宛名も書きにくい。
もっとタテ書きが一般的になって欲しいな。
コメント
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