風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ゲストハウスmeinn

2020-07-02 | 世界・平和

ちょうど2年前に花巻市に初めてオープンした同店は
これまでに県内外からたくさんのプレーヤーや観光客を集め
同店のバーカウンターやイベントなどで
さまざまな人と人とのつながりを生んできた。
私自身も夕方や夜、ぶらりとコーヒーや酒を飲みに行き、
ここで出会った人は数え切れないほどだ。
そしてそこからまた新しい企みが生まれたりもしてきた。
「ゲストハウス」という単なる業態、ビジネスを超え
花巻のまちと市街の人々とのハブとなっている。

オーナーの福田くん自身
花巻市の地域おこし協力隊員として移住してきた人。
任期終了と同時に、セルフリノベーションにより作った場所で
たくさんの仲間達がリノベーションワークショップで携わってきていて
その人々の想いも込められた場所となっている。
13もの温泉を抱える観光都市花巻だが、
駅とメインストリートの間にあり、
直接的に「まち」にアプローチする場所として
(「meinn」という名前自体が「machi」の「entrance」の「inn」の意)
「まち」になくてはならない存在となっているのではなかろうか。

そんなmeinnが
新型コロナウイルス感染防止のための人の動き停滞により
今や存続の危機に陥っている。
温泉などの観光施設は公的な支援が受けられるが、
ゲストハウスはそんな支援の対象外。
施設産業なので設備などの固定費や家賃負担も大きく、
国の持続化給付金も焼け石に水。
人件費対策を取っても、利用者が増えないとどうしようもない。
花巻の夜のまちもぼちぼち日常を取り戻しつつあり
花巻で飲もうという県内からの客は少しずつ戻る期待もあるが
それまで多数いた県外からの宿泊客がまだまだ見えない。
例年7月に行われていた花巻宵宮や花巻まつり、
イーハトーブ音楽祭や花火などイベントの軒並み中止も痛い。
そもそもそれほど大きなものでなくとも
毎週のように開催されていた小規模イベントも無くなった状態では
観光客を呼び込むフックそのものがなくなっている。

この状況をなんとかしたいと
今いろいろと私でできることを模索中。
私自身も計画していた仕事がすべて棚上げになっているので
(それなりに忙しいのは、昨秋から手がけている仕事と、
  来年以降にしか売上にならない仕事があるため)
苦しい状態なのはmeinnと変わらないのだが、
meinnがあるからこそ新たに生まれてくる仕事もある。
「まち」のための仕事は拠点があるからこそ。
「mien aid」として来ていただける宿泊客を期待したい。
コメント
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