風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

建国記念の日

2020-02-11 | 世界・平和
「建国記念日」ではない。
神武天皇が即位宣言した当時の1月1日を
現代の暦に換算したのが2月11日というわけだ。
とはいえ、史実としてその日にそういうことが本当にあったのか、
それどころか神武天皇が実存したのかどうかどうかすら
考古学上、古代史学上確定されていないので
あくまで神話上の伝説だ。

国なんてのは時の為政者が勝手に線引きしたのであり、
あくまで概念であって実態があるわけではない。
にも関わらず「命をかけて国を守れ」という人たちがいる。
国を構成しているのは「人」なので
「命をかけて」という時点で本末転倒。
「命をかけろ」と言われているのは
本来守られなければならない「人」だ。

私の勝手な定義だが
国とはそれを構成する人とともに「文化」のことだと思う。
四季を愛で、自然を畏れ、人と交わる。
歴史に学び、他人を気遣いながら正直に、謙虚に生きる。
弱者に手を差し伸べるのも日本古来の美徳だ。
果たして今の日本はそうなっているだろうか。

と、建国記念の日に思う。
コメント
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