Winelight

先日、盛岡市内のとあるBarで古いCDを借りてきた。
Grover Washington, Jrの「Winelight」。
以前（と言ってもこの前行ったのは2年ほど前）ひとりで行った時
突然とても懐かしいこのCDがかかったのを聴き、
バーボン飲みながらセピア色の思い出の波間を漂ったものだった。
先日行った時も「『Winelight』かけて」とお願いしたら
帰り際「古いけど、よかったら貸しますよ」と渡されたのだ。

確かあれは引っ越したばかりの高井戸のアパートだったから
傷心のうちに大学も5年目を迎えたところだったと思う。
「風屋くん、きっと気に入ると思うよ」と
知人の女性から1本のカセットテープを渡された。
タイトでファンキーなリズムにセンチメンタルなメロディーライン。
アルトからソプラノまで駆使するサックスの音色。
刻むギターとパーカッシヴなベース、メロウなローズピアノ。
何度聴いても飽きることはなく、
部屋でひとりコーヒーやビールを飲みながら繰り返し聴いた。
「明日はどうなるのか」という不安な気持ちにぴったりだった。

実はCDはもちろん、レコードジャケットも見たことがなかった。
今回初めてライナーノーツを読んだ次第。
なーんだ、気に入ったのは当たり前。
keyにはRichard Tee、GはEric Gale、DrにはSteve Gaddと、
バックはSTUFFのメンバーが中心じゃん。
しかもBにMarcus Millerとくれば良くないわけがない。
当時のフュージョンというか、メロウ&ファンクサウンドでは
それぞれ第一人者達ばかり。
大ヒットした「Just a two of us（音に注意）」はもちろんのこと
最初から最後まで心地いいサウンドが体中を包み込んでくる。
先日TVでSTUFFの古い演奏映像を見てシビれたけど
改めてCDを借りてきて聴きたくなったな。

さて、ひとりでBarを経営しているJAZZ好きな彼女に
CDを借りたお礼にJoão Gilbertoの「João Voz e Violão」を
録音してあげようと思っているんだけど、
我が家でCDのコピーといえばMDへというのが定番。
実はPCでCDに落としてみたことがない(^^;
（アナログ人間はi-Podすら持っておらず
　別メーカーのデジタルオーディオはあるけどダイレクト録音 笑）
どうしようか現在思案中だ。CDに録音できるかな?
でもそれよりもっと問題は
ちと高い店なので・・・今度はいつ行ける?（笑）