風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

訃報

2008-12-08 | 風屋日記
なぜかこのところ訃報が多い。
先週知人の店に飲みに行った時にもその話から始まった。
「○○死んだんだって?」
「そうなんですよ。ひとりでアパートで死んでたって」
「あいつに最後に会ったのもこの店でだったなぁ。
 確か××が死んだときで、その話をした覚えがある」
「そうですね。あれは葬儀の帰り寄ってくれたんですよ」
みたいな。

数日前には、私の実家のご近所さんで
神楽にもよく見に来られていた方が自宅前で車にはねられた。
3週間ほど前には、以前から旧知の社長さんが自死し、
その数日後にその会社の破産記事が紙面に載った。
たまたまなのか、そういう季節なのか、そういう時期なのか。
考えてみれば2年前、私の友人が死を選んだのもこの時期だった。
不幸の連鎖ってもしかしたらあるのかもしれない。

筑紫哲也さんに続き、今度は加藤周一さんの訃報が流れた。
どちらも初夏頃までは熱く言論活動を続けていたのに。
ともにリベラルなスタンスの言論界の重鎮。
彼らの穴を埋める人材は果たして今いるのだろうか。
キナ臭さが増している世の中だからこそ
これからが本当のお2人の出番だったかもしれないのに。
筑紫さんもさることながら、私は加藤さんが書く
朝日新聞の「夕陽妄語」に触発されることが多かったので
もう読めないのがとても寂しい。

酔流亭さんも加藤周一さんを悼む記事をUPされている。
コメント (7)
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