風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

I'm afraid of...

2006-02-02 | 風屋日記
年明けからはあまり雪が降らず、
道路の雪も徐々に融けて、路面が出ていた。
・・・にもかかわらず、昨日半日で簡単に20~30cmの積雪。
あっという間に1歌月前の状態に逆戻りだ。
この間、必死こいて氷を割ったりした労力は一体何?
今朝はまだ降ったばかりだから車も走りやすかったけど、
帰る頃にはトラックのチェーンの跡が残ったまま
中途半端に融けたものが凍ってツルツルなんだろうなー。
デコデコいいながら、左右に滑りながら
何とか帰るしかないけれど、┐(´ー`)┌

    ◇      ◇      ◇

小泉さんから格差容認発言。
「努力した人が報われる社会」というが、
努力の有無が収入に結びついている人達がどれだけいる?
逆に不労所得で儲けている人達もたくさんいるわけで、
格差容認発言は「やっぱそういう考えだったのね」という感じ。
医療保険の負担増、所得税の特別控除の撤廃だけでも
充分に普通のサラリーマン層にとっては大打撃。
彼らは「努力してない」ということなのだろうか。

まして老人健保や老齢者控除枠の撤廃は
高齢者層を「低所得者になるのは当たり前」として扱うことになる。
そうでなくとも消費税や介護保険料の自己負担に加え、
今後は年金支給基準も年々下がっていく。
掛け金だけはどんどん上げながら梯子をはずすようなもん。
彼らも「努力してない」ということなのだろうか。

地域格差はどうなんだろう。
例えば岩手の過疎と呼ばれる地域に住む人達は努力してない?
高速道路や鉄道などの公共交通網と
Bフレッツはもちろん、ISDNすら通っていない情報網という
いわばリレーションシップとしてのインフラ整備を
「効率化」という名目で見直しているのは国。
結局は格差を国が作り出しているのだ。
全ての国民に対して「都心に住め」ということなのだろうか。
東京都の日本全体に対する人口比率は1割。
地方の9割の人達が生み出し、納めている税金を
「効率化」のために都心にだけ注ぎ込むのはいかがなものか。

地方の人間は高速道路を通らないと病院にも行けず、
近くにある唯一の金融機関が郵便局だったりするのだ。

このまま「格差容認政策」が続けば
低所得層と地方がどんどん切り捨てられていくのでは?

    ◇      ◇      ◇

防衛施設庁の官製談合事件がニュースになっているけど、
耐震偽装事件やホリエモン逮捕ほど熱い話題にならないのはなぜ?
税金を自分達の保身や高収入のために好きなように使われた、
もっと国民全体が「ふざけんな!!」と怒って良い事件なのだが。
防衛施設庁OBへの待遇が業者選定の際の評価基準?
冗談はよしこさんだぜ。
呆れるばかりだ。

ただ、このニュースでふとコワく感じたのは、
この事件を受けて政府が考えた対応策。
防衛施設庁を廃止して、防衛庁に組み込むだって?
これじゃ防衛庁の権限が強くなり、何でもできるようになっちゃう。
今までは防衛庁が何か欲しいものがあっても
防衛施設庁と財務省という2つの関門を通らないと国会に出なかった。
それが1本になったんじゃ、関門は財務省だけじゃん。
まして現在のように
次の椅子を狙うために首相の太鼓持ちをやってる財務大臣じゃ
歯止めにも何にもならないんだろう。
防衛庁、自衛隊の権限&役割強化と憲法改正を目論む方々にとっちゃ
渡りに船の事件だったんじゃないの?

だいたい、防衛施設庁っつーても、それは単なる概念上の組織。
解体しようが、防衛庁と一緒にしようが、
その組織を構成する人間は全く変わらないわけで、
再発防止のための施策なしに組織だけいじっても変わりはない。
前段の心配&恐れが杞憂だったとしても
この組織変更は単に国民の目を誤魔化すためのものとしか思えない。

防衛庁の権限&役割強化もさることながら、
目先の組織変更に簡単に騙される日本国民に恐れを感じる。

    ◇      ◇      ◇

I'm afraid of・・・
コメント (9)
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