吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

「かぼちゃ」の小話

2015年12月06日 | Weblog
夏野菜の「かぼちゃ」だが、何故か晩秋や冬に食べるイメージ。冬至の柚子湯と”かぼちゃ”イメージが強いからなのか、ハロウィンの”かぼちゃ”イメージからなのか分からない。もっとも、冬至といえば、運食七種(んのつく食べもの)だが、人参、蓮根、銀杏、金柑やうどんは いいとして、寒天や南京は”ほうとう”など冬ナベ(鍋)の感じがしない。

夏から秋にかけて収穫される南瓜だが典型的な保存果実野菜で、ジャガイモやごぼうや大根のような保存性の高い根菜に近い。煮物もおいしいが、南瓜の天ぷらなど頬が落ちる。カロテンやビタミンEやカリウムなどが豊富で風邪の予防や冷え性や体力維持など免疫力アップが期待される。ビタミンAやCとビタミンB群や鉄分などが相乗しているのかも知れない。

かぼちゃは、どこから来た野菜なのかハテナだが、ポルトガルという人やカンボジアという人や南瓜と書いて中国だという人などいろいろ。欧米の「かぼちゃ」は、ハロウィン・イメージだが、パンプキンという。初夏に咲く花をみれば、ウリ科だと納得する南瓜だが、キュウリやズッキーニなどと区別する”甘い味”が特長だ。

その”甘み”を生かした独特の鍋料理が、ほうとう鍋。”ほうとう”(太巾の麺)鍋には、かぼちゃが必須。さと芋や豚肉なども入るが、あの”かぼちゃ”の甘い味がほうとう鍋だともいえる。土中に埋めて保存する根菜と違い、南瓜は、そこいらに転がして置いても、冬を越す。便利で賢い果実野菜なのだ。
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