歪んだ食情報と消費者エゴ

個人的な話ではない。ある雑誌を読んで・・・。

「味の素は健康に悪い」という根拠・データはない。
味の素の瓶を見かけることは少なくなったかもしれないが、
家庭用の25倍の量が業務用として使われ、誰もが口にしている。

「コーラは歯や骨を溶かす」という成分はあるが、
レモン汁や酢のほうがよほど強力。そもそも、飲み物が直接骨に
触れたり、歯に長時間触れることはない。

「コーラをよく飲む子供は骨折する」と米国での報告。
それは、コーラを飲む分、他のもの（例えば牛乳）をとる量が減るからで
コーラを直接影響とする根拠はない。
「コーラは太る」というが、カロリーは100％オレンジジュースと同じ。

「ファストフード」「カップ麺」など不健康だと言われるが、
何でも食べすぎ、偏った摂取が良いわけがない。
野菜をまったく食べない人と、カップ麺を食べるが野菜も食べる人を
比べたらどうなのよ？

最初にインパクトのある情報が流れると、例えそれが間違いであろうと
信じてしまうのが多くの日本人らしい。
しかも、それを声高に叫ぶ人もいるから困ったものだ。

健康やダイエットに効くとテレビで流せば、翌日スーパーで売り切れる。
という現象。医者がいうことよりテレビの情報を信じる患者。

無農薬が良いと叫ぶが、キャベツについた虫はいやだという。
虫も寄らない野菜は安全じゃないでしょ。
また、キャベツの切り口が黒ずんでいるのはいやだという。
天然成分のせいで黒ずむのがあたりまえ。

また、有機野菜の流通量は青果全体の0.2％以下。
誰もがそうではない野菜を食べている。
そもそも、生産者としてどうしても必要な農薬はある。
高温多湿の日本で農薬がまったく使われなくなったら、
９割の農産物が育たないという指摘もあるそうだ。

作り手の事ももっと考えてみたらどうだろう。
また、こういう人達ほど、本当のエコロジーには興味がなかったりする。

食べ物や飲み物を一生懸命作っている人はエライと思う。
頑張ってほしいし、そういう人を応援できる消費者でありたいものだ。

※時間のある方は「週間ダイヤモンド8/5、30号」も読んでみてください。