シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

時代小説から「へ~ッ」と思ったこと

2012-02-28 | 日常のできごと

●藤村与一郎さんの「江戸の六文銭」

「華屋に寄って参ろう。与兵衛のとこならば・・・」というセリフがあり、その後に、「文明開化の終わりころ、寿司職人の与兵衛が、酢でしめた飯に魚の切り身を乗せて客に出す握り寿司を考えついて、本所横網町に店を出した。」とある。

そうなのか、それで(入ったことは無いけど)華屋与兵衛という店名はそこからなんだな・・・と思った。


「・・・湯漬けでもお出し申そう」「やや、これは大層な馳走でございますな」という元家老二人のセリフの後に、「お平の上の秋鯵(あきあじ)をむしり、飯に乗せて湯をかけると美味い。江戸では鮭のことを秋鯵という。」とある。

鮭のことを秋鮭(あきざけ)とか秋味(あきあじ)とも言うようだが、江戸では鮭ではなく鯵だったらしい。
カチャッてみると、北海道では鮭を「秋味(あきあじ)」と呼ぶ。江戸時代の1813年(文化10年)に建てられた鳥居には、「秋味」と刻まれているらしい。
鯵と味、どちらかがどちらかの読み方を聞いて字を充てたのかな。


●藤井邦夫さんの「日暮左近事件帖」

「漸く」=漢字が苦手なので最初は読めなかったが(ようやく)だね。
藤井さんは「漸く」の漢字を使う頻度が高い。


ところで、2007年の師走の頃から続いている図書館通い(文庫本を借りている)。
当初、あまり意味は無いのだが「この棚(作者名の“た行~な行”の)から読むぞ!」と決めて通い始めたが、次の“な~は行”の棚に移ったものの行ったり来たりしている。

4年とちょっとで、320冊位は読んでいるのだが、知らないうちに新しい本が入ったりして、なかなか違う棚に移れない。元より誰々の本を読みたい!ということよりも、その棚の中で(読もうかな~という)本を探すことにしているのだからしょうがないか!

ちなみに、“た行~は行”の中でも、何故か“ふ”の方は、時代小説率が高い気がする。

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安くて変!?な飲み屋さん

2012-02-26 | 飲んだときに…

(飲み屋さんのことだが、初めての店だったので記録しておこう。)

日本橋人形町でSさんと「軽く飲んで帰ろう」ということになり、店先に置いてあった「ほろ酔いセット」にひかれて初めての店に入った。

ほろ酔いセットは、500円で《飲み物1杯+(焼き鳥3本 or 煮込み)》のセット。飲み物は何でもよい。熱燗でも、ホッピーセットでもよい。
ほろ酔いセット、ホッピー、中おかわり・・・約1,000円でそれこそほろ酔いできる。

さて、店に入ると大将が「いらっしゃいませ~」とギターを横に置きながら挨拶。エッ?ギターがある。しかも大将弾いていた!?その後、大将に話を聞くと・・・。

 ・大将は3年前からギターをはじめた。
 ・この日は午後10時からこの店で大将はギターをひくという。
  (音楽好きが集まって、それぞれお披露目するらしい。)
 ・置いてあるギターは、「どうぞ好きなように使ってください」。
 ・自分のを持ってきて弾いてもらってもイイですよ。とのこと。

早い時間はお客さんも少ないので好きにして!という感じなのだ。
大将が焼き鳥を焼いている時に、Sさんはつま弾いてみた。そして、我々が飲んでいる間、大将は商売などそっちのけで夜のために一生懸命練習していた(ギターを弾いていた)。オーダーしにくい!
(この日は2月3日。そして2月24日にも寄ってしまった!)

 

この店の近くに『キハ』という店がある。(この名称でピンとくる方は鉄っちゃんでしょう。)そう鉄道居酒屋なのだ。居酒屋というよりカップ酒・缶詰立ち飲みバーだな。

店の看板は駅風。ここが「キハ」駅で手前は「素面」駅、次は「千鳥足」駅だ。
面白そうなので少し入ってみようかとも思ったが、ツマミ(缶詰)が350~500円するし、鉄っちゃんでもないので、この時は止めた。

その後、新幹線のぞみの300系が引退するというので、鉄道ファンに感想を聞いているTVニュースをたまたま見たら、聞いている所が「キハ」内だった。ん~やはり入りにくいかな。

 

小伝馬町駅の近くなるが、Sさんの『お得情報』に誘われて行くと、狭い路地に「串カツ1本60円」のノボリ旗!串カツが!?・・・入ってみた。

元々は喫茶店!と思わせる格子の出窓があったりする。店内はほぼ満員!
カウンターで注文時前払い制。テーブルには小銭を入れるカゴが置いてある。
串カツだけでなく、小鉢メニューもある。こちらは全部100円。

「串カツ」という名前のイメージでメニューをみると・・・「アレッ!?」と思わないでもない。でも、そこは60円だからね。
帰る時にママさんが(江戸っ子風お婆ちゃんが)出口まで見送ってくれた。(一人1,000円代の客に。)


最近、安く飲める店が増えたと思う。というより、我々みたいな客が増えているのだろう。まぁ、おかげでたまに軽く飲むときにはイイね。

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でんでらりゅ~ば&チキンラーメン

2012-02-25 | 映画・TV・ヒーロー

最近、見るとはなしに見ているCMで耳に残る唄×2。

自動車のCM ♪でんでらりゅ~ば
歌のリズム+「バッテン」とか「出られんケン」「来られんケン」といった方言と、指遊びの様子が面白い。
家族の中でも、何て言ってんの?どういう意味?と話題になった。
子供が調べたところによると、長崎のわらべ歌で“行けないから行かない”といった言葉遊びのようだ。九州では知られているとも。

会社で鹿児島出身の方に「知ってます?」と聞いたところ、「CMで見た時、懐かしかった~!」と。やはり九州ではポピュラーな唄らしい。


チキンラーメンのCM
着ぐるみ愛菜ちゃんの「ひよこ売り子」篇 
♪チキンラーメン こっちにきて かってって とてってとてっと
♪チキンラーメン こっちきてかってって

これも単純で短いリズムと、言葉遊びのような歌詞と、歌っているのが子供(愛菜ちゃん)の声ということで耳に残るのだろう。
「僕ちゃんじゃないもん・・・しゅん」に思わず声を合わせてしまう。
娘曰く、手押し車の先についてカタカタ上下に動く卵がカワイイそうだ。


ところで、自動車のCMで「とっとっと?」「とっとっとよ」という会話がある。
撮っているの?撮っいるよ・・・使う文字数は7文字だ
とっとっと?とっとっとよ・・・3文字で成り立つ。方言っていいね。

そういえば、津軽弁は短い会話で有名のはず・・・調べてみた。
「どさ」
「ゆさ」
そうそう、これをどこかで紹介していた。
 →「どこに行くのですか?」「お風呂に行くのです」

日本一短いと思われる会話は(これは秋田?)、
「け」
「く」
「め」
これだけで、「食べてください」「いただきます」「おいしい」のようだ。
省エネだな~。

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鉄塔 ~NHKラジオ放送所だった!

2012-02-21 | 鉄塔

この前の土曜日、以前から気になっていた鉄塔見学に行くことにした。
何が気になったのかというと、高さのある赤白の鋼管柱がワイヤーに引っ張られていて、送電線はないのでいったい何の鉄塔なのだろうかと!?
何度か通った道からは外れていたので、未だ近づいて見たことはなかった。

高い鉄塔めがけて進むのだが、道はまっすぐではないのでなかなか。
近くまで行った時に、カーナビで地図を拡大して一つ分かった。目指す所はNHKとの表示あり。NHKの何だろ?

さらに近付くと低木と高木が道路沿いに続く所に出た。植栽の先は広い空き地になっていて、その中に鉄塔がある。道路からは木々がじゃまで見にくい。立入禁止の看板が(ここには)無かったので、植栽を分け入る・・・。

ありました、2本の鉄塔!右の写真は、真ん中あたり(休憩地点?)。

てっぺんには円い輪っか。右下は、ワイヤーを支える基礎。

もう少し近づけないものか。道路沿いに車を走らせる。看板があった『菖蒲久喜ラジオ放送所』の表示。そうなんだ~。

帰ってから調べた、ここのWebサイトによると、
菖蒲久喜ラジオ放送所は東京・渋谷にある放送センターから送られてきた番組を各ご家庭にNHK第1放送、第2放送、衛星放送の電波にして送り出している。
日本最大級の放送所であり、関東・甲信越を中心に宮城県の一部から愛知県の一部まで、約2,000万の受信世帯をカバーしており、全国世帯数の4割に放送を届けている。とのこと。
(つまり、この鉄塔は、用途としてはアンテナというわけだ。)

植栽が開いているところがあったので、車を止めトコトコ入る。青空を背景にアンテナ+ワイヤーが映えるな~。

これはラジオ第2放送所で高さ215m!(隣の第1放送所は高さ245mもある。)周りには何も比較するものがないので・・・それほどとは思わなかった。見た目以上の高さだ。
足元にはNHKのロゴ(古い)と、ワイヤーを止める基礎が外側に続く。


眺めていたら、作業服のオッちゃんに声をかけられた。ここは工事現場用の入口なので勝手に入っちゃいかん!ということだった。ついでに、アンテナの近くには行けないのかと聞くと「行けないよー!」とぶっきらぼうなお返事。すごすご退散。

↓こちらは第1放送所のワイヤー止め。(もちろん道路から撮っている。)この基礎は氷山のようになっているのだろうな。

巨大なアンテナの根元が気になる所だが、アップにしてもよく分からない。ただ、基礎からつなげているのではなく、ピン構造とも違う(?)乗っけている感じ。ん~どうなっているんだろう?

巨大アンテナの近くには、別の小さな(といっても大きい)アンテナも立っている。
これは『菖蒲テレビ固定局(地上デジタルテレビ放送中継局)』かもしれない。

さらに、敷地境界の近くにはパラボラアンテナがいくつか見えた。『衛星放送地球局』で、直径7m×2基、5.5m×6基あるそうだ。

・・・といっても、それぞれが何モノなのかは、帰って調べてから分かったことで、見ているときには、ず~っと「何じゃこれ?」の連続だった。
 
地図でみたら、前回書いた大きな池(東京ドーム6.7個分)とほぼ同じ敷地面積がある。巨大アンテナが高さ200m以上あるにしても・・・それにしても広い敷地だ。

と思っていたら、その敷地のこともサイトに書いてあった。
放送設備電波を効率よく放射するため、広い敷地全面に銅線を放射状に埋設しています。これをラジアルアースと呼んでいます。(敷地面積313,121㎡=約95,000坪)」だという。

とても面白そうな施設だった。案内付きで見学できないものだろうか。

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久喜・強風の中、水鳥と・・・

2012-02-19 | お出かけ

(前から気になっていた鉄塔・・・の事は次回以降にし、その前に、)鉄塔ついでに行きと帰りで立ち寄った所を書いておこう。

少し寂しい感じに見えた。工事途中でほったらかし?

ではなくて、これは圏央道の基礎部分のようだ。圏央道は、この近くまでは2年前に開通しているが、ここは平成26年度以降の開通目標らしい。何でここはそんなにゆっくりなのか?

この辺りは穀倉地域のようだ。カントリーエレベーターが田んぼの中にそびえ立っていた。

小さい池に北からの来訪者。一生懸命首を上げ下げしていたが、この土木工事現場の隣の池に何がいるのだろう?

この後、鉄塔を見学した。それからついでに近くの公園に行ってみた。初めての公園なので強風だけど樹見散歩でもできればと。しかし、これといったものは目にとまらなかった。そこで、池の方に向かう。

この池は大きかった。何でも東京ドーム6.7個分はあるという。立派な木製デッキやボートデッキもあった。ただ、風が強すぎ!寒い!人がいない!いたのは、水鳥さん達。
岸ではカモさん達が日向ぼっこか風止み待ちか?

もちろん、泳いでいるカモさんたちもいる。大きな池なので波も大きくカモさんユラユラ。写真で分かるだろうか?それだけ、風が強かった。(↓木製デッキから)

ボートデッキの先を見ると、違うタイプの水鳥がいた。黒いカワウのようなヤツと白っぽいのは・・・ひょっとして腹黒!じゃなくて黒いのは背か。大きいな~。

ん~遠いな~。これでコンパクトデジカメの光学ズーム一杯。ボートデッキは立ち入り禁止だし近寄れない。仕方ない、粗いけどデジタルズームで。

ついでとはいえ見れて良かった。(動きが無かったのが残念。)

不意に水音が!大噴水の発射時間なのか?でも、何で?強風だし、人はいないし。これを見ているのは私だけだ。これは、噴水というより水のカーテン製造機だな。

それにしても、手袋をしてても凍えてくるくらいだった。(北国の方に笑われてしまうな。)寒いので車に戻ることにした。カモさんたちは小さい身体で相変わらず揺られていた。

 

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最近、失敗したこと

2012-02-18 | 思う事、私の事

お風呂から出てタオルで頭をふいて、ドライヤーで乾かして・・・アレッなかなか乾かない?何で?と思ったら、コンディショナーを流し忘れていた。

考え事をしていたせいかな~。嫁さんに言ったら「途中で気付かなかったの?」と、あ~まったくだ。自分でも驚いた。既に着替えていたので、洗面で流した。あっ、タオルが・・・。


(夜、寝る時はトランクスで、朝ボクサーパンツに履き替えることが多い。)
朝、バタバタしながら着替えて会社に行った。トイレに行った時に気付いた。ボクサーパンツが前後反対だった。その後は何だか気持ち悪いような落ち着かないような・・・。


車で灯油を買いに行き、後部席の足元に置いた。一応倒れないように置いた(つもり)。自宅までもうすぐの信号で止まった時に、何かのはずみでポリタンクが倒れた。
前席からは元に戻せない。でも、もうすぐ家だからと放っておいた。

すると・・・いきなりバシャバシャと音が!エーまさか!?
車から降りる、見ると後部ドアの下から灯油がバシャバシャと!直ぐにドアをあけ、倒れたタンクを戻す。何でー!蓋は閉めてあるのにー!

タンクの近くにプラスチックの円いモノがあった。んっ?これは・・・蓋の円い所が経年劣化で弱くなっていて、倒れた振動で危うくなり、その後水圧で抜けたようだ。

信号が青に変わったので、慌てて運転席に。家に戻ってから改めてタンクをみると、4~5割は流れたようだ。足元のマットはグシャグシャ。拭けるだけ拭いて外に出して自転車にかけておいた。マットの下ももちろん濡れていた。拭けるだけ拭いたけど、もう暗かったし、寒いし、臭いし・・・先週の日曜日の事だ。

んで、今日、乾いたマットを車に戻し出かけたのだが、すぐに臭いが充満。一週間じゃぁ抜けないか。頭が痛くなりそう。しかたない。暖房入れながら後部席の窓を開けて運転していた。


ところで、今日は気になっていた鉄塔を見に行ったり、ついでに公園にも立ち寄ったが、風が強くて強くて、先週も風が拭いていたけどその倍はあったかも。寒かった~。
(鉄塔などについては明日以降に。)

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地下鉄で幼い女の子が・・・

2012-02-16 | 日常のできごと

地下鉄のアナウンスを聞いて思い出した。
先月のいつだったか、地下鉄に乗り換える時のこと。
ドアが開いて乗客が降り、その後それ以上の人が乗り込む。電車の中には小学生(低学年)に見える女の子と母親が出入り口近くにいて、押されに押されたようだ。

ドアが閉まる少し前に女の子が苦しい声で言った(声を漏らした)。
「無理なご乗車だぁ~~~。」

小さくカワイイ声だったが、静かな車内なので少し離れた私にも聞こえた。
思わず顔がほころんだ。

 

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堀のある「永安山 甘棠院」

2012-02-12 | お出かけ

昨日は、幸手市の権現堂堤に水仙を見に行き、その帰りに久喜市にある永安山(えいあんざん)甘棠院(かんとういん)に立ち寄った。
権現堂堤に行くので、ついでに見学するところがないかと事前に調べた時、このお寺には水堀跡があると知り「お寺に堀!?これは見とこう!」と思った次第。

第2代古河公方、足利政氏が当所に移り住み館を寺とした。永正16年(1519年)開院。案内板には「中門前面から寺院の西側及び北側に空掘がめぐらされ、北側には土塁も築かれている。」とあった。(他↓参照)

道路から、まずは立派な「総門」。足利氏の「二つ引き両」の家紋はいたる所で見られた。
門の中から次の「中門」が見える。


総門と中門の間に長い参道があり、正面左側は小さな児童公園になっていて、滑り台などもあった。
歴史を感じる中門を撮りたかったが、門の脇に自転車で来たお婆ちゃんが荷物整理中でなかなか動いてくれない。しかたがないので中門を見上げ山号確認。


その中門脇にお目当ての水堀跡があった。もちろん城のお濠とは規模で比べようもないが、これを周囲に巡らすとなると相当な大事業でしょう。


中門をくぐると境内は白砂が敷かれ、次の「中雀門」までの間は墓地になっていた。
中雀門の塀沿いを墓地の端まで行き、水堀跡を眺める。


門も塀もしっかりしており、全体的には(城館+お寺)÷2といったイメージでしょうか。

中雀門は閉じられていて中に入ることはできない。
先ほどのお婆ちゃんが話しかけてきたので聞いてみると、何かの行事の時くらいしか開けていないそうだ。「国宝とかは県の博物館に預けているけど、他にも宝物が多いので仕方ないわね~残念だったわね。」だって。
中雀門の隙間から本堂を臨む。(1969年に大改修済)


正面右側からも。


足利政氏の墓は五輪塔で甘棠院境内にある。塀の外からは生い茂った常緑樹で全景は難しい。庭園も広いので機会があったら中に入りたいものだ。

(権現堂堤の水仙の様子は『きれぎれの風彩』で。)

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2本立ちの鉄塔

2012-02-11 | 鉄塔

見沼自然公園内の入口近くにある大きな鉄塔は、昨年この日記でもとりあげたことがあるが、その時は、奥の方にある鉄塔に目がいってなかったようだ。
公園奥の鉄塔もちょっと変わっていた。

まず、送電線に対して直角になるように鉄塔を下から見上げと・・・。

電柱!?のように見える。しかし、送電線に沿って鉄塔を見ると・・・。


そう、太くて高い鋼管の電柱を2本並べた構造になっているのである。
直線鉄塔なので大きな負荷は無いのだろうが、これで大丈夫なの?と素人は考えてしまうね(もちろん大丈夫なんだろうけど)。
ただ、この構造のおかげで、柱脚周りは面積を必要とせずスッキリ!見た目もスッキリ!

↓撮りたくなる真下からの画。鋼管が太いので迫力がある。



送電線は2本のがいしで吊り下げられていた。2本の鉄柱の先が開くように曲がっているのがお茶目な感じ。(でも、高い所なので誰も気付かないだろうな。)

2本立ちの鉄塔は、公園を利用する方に優しい鉄塔だった。

 

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見沼自然公園~凍上と代用水

2012-02-10 | お出かけ

(前回からのつづき)
公園の奥の方、氷の張った池の近くの地面を見て驚いた。石が埋没している・・・のではなく石の周りの地面が盛り上がっている。

霜柱とは違うのかな?こういう現象を何というのかカチャッてみたら『凍上(トウジョウ)』かもしれない。
凍上は「寒気によって土壌が凍結して氷の層が発生し、それが分厚くなる為に土壌が隆起する現象」、他にも「霜柱が成長して土全体が盛り上がる現象」とある。

池の近くなので地中の水分が多いのだろう。あまり見かけない現象だ。
寒冷地では、これにより建物が傾いたり、道路や鉄道線路が盛り上がるなどの事故につながることがあるそうなので厄介な現象でもある。


落葉しているこの時期、野鳥は見かけやすいとバーダーさんが言っていた。
でも、私なんぞが確認できたのは(更にコンパクトデジカメで撮れたのは)ツグミとヤマガラくらい。
※ヤマガラ→ジョウビタキのご指摘をいただいたので訂正です。
そういえば、昨年は沢山の鳥見さんがいたけど今年は少ない。午後だからかな。



見沼といえば(社会でも習ったような気がする)見沼代用水。穏やかに流れている。せっかくなのでパチリ。

公園には井沢弥惣兵衛為永さんの像が建っている。(↓お月さまがでていたので、扇子?の先においてみた。)

何故、為永さんの像があるのかというと、当然ここ見沼に深い関係がある。せっかくなので勉強がてら記しておこう。

江戸時代初期、農業用水を確保するため、関東郡代の伊奈忠治は、長さ8町(約870m)の八丁堤を築き、面積1,200ha・平均水深1mの「見沼溜井」を造った。
しかし、土砂の流入で貯水能力は低下していった。
江戸中期になると新田開発が命じられ、堤を切って開拓し「見沼たんぼ」になるとともに、代替の用水確保のために利根川から約60kmに渡って用水が引かれ、 見沼たんぼの西縁と東縁の台地にそって水路が掘削され、農業用水が供給された。これが「見沼代用水」である。なお用水から田んぼにひいた水は、低地に流れる川に排水される。

この見沼田んぼ・見沼代用水を造ったのが井沢弥惣兵衛為永(いざわやそべえためなが)である。
為永は紀州の生まれで、紀州藩士時代に多くの土木事業を成し遂げ、8代将軍吉宗のときにその技が認められ、江戸に呼ばれ旗本になった。享保の改革に伴う新田開発や河川改修に尽力を尽くした。
主な事業には、武蔵国(当地)の見沼開拓・見沼代用水開削、多摩川改修、下総国の手賀沼の新田開発、木曽三川の改修計画、鴻沼の干拓などがある。

井沢弥惣兵衛の見沼開発は伊奈氏の方法(関東流)とは異なり、既存の沼を廃して新たに用水路を開削し、用水と排水を分離するもので、この方法は、一般的に「紀州流」と称されているそうだ。
見沼代用水のおかげで、関東では広大な田園が潤った。めでたしめでたし。

 

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