十日町市(旧松之山町)のブナ林「美人林」に行ってきた。5月4日午前10時15分頃、駐車場はほぼ満車だった。
美人林の入口辺りには以前来たことがあるが、林の中を散歩するのは初めてだ。
美人林の様子については「きれぎれの風彩」で取り上げたので、詳しくはそちらで。
一時間ほど見て回り、出る時には駐車場に入れない車が列をなしていた。
その後、折角なのですぐ近くの里山科学館「森の学校」キョロロに行く。
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
ブナ林、棚田、茅葺屋根といった雪国ならではの里山のど真ん中にある小さな科学館で、市民・大学・民間企業らと共に地域の宝を研究し、その宝を展示・教育・体験・活動・里山保全・産業活性などへ幅広く活用し、今までにない地域づくりを目指している。
“キョロロ”という名は松之山地域の田植えの季節に南国から渡ってくるアカショウビンの「キョロロ・・・・・・」という鳴き声にちなんで付けられた。
また、建物は2003年の大地の芸術祭作品で、建物自体が巨大なアート作品でもある。
館内では、常設展示『志賀夘助の昆虫コレクション』や企画展示『絵本原画展「ぎふちょう」の世界』など。森の水族館もある。展望台は今回パス。
ギフチョウの標本箱には全国各地、新潟県各地の雌雄1ペアが入っている。
ギフチョウは私の実家のほうにもいるようだが、今まで知らなかったので・・・。
それにしても、当地を知らない他県の方にはピンとこないと思うが、雪深い田舎の何も無い山の中にこのような施設が作られ、ブナ林と共に大勢の方が訪れていることには改めて驚く。次代に引き継いでいってもらいたいものだ。
次に柏崎市(旧高柳町)の「荻ノ島かやぶきの里(荻ノ島環状かやぶき集落)」に行く。
荻ノ島は茅葺き民家が田んぼを囲んで立ち並ぶ全国でも貴重な環状集落。外敵から中央の水田を守り、かつ貴重な水を水路を使って全戸に効率的に配る優れた方法だ。
駐車場に戻る際、年配の男性から「これだけなんですか?」と声をかけられた。これだけ?茅葺の戸数が少ないと言っているのか?意図は無視して「ここは、環状集落で有名なんです!」と言っておいたサ。
ここは観光地ではなく人が生活する集落だ。茅葺の家も宿泊施設を除けば人の住む家だ。
集落の鎮守『松尾神社』の境内と茅葺の家の間に、1本のカエデの樹があった紅葉と黄葉が混じる樹だった・・・不思議。
その松尾神社には集落を見守る「二本杉」の巨樹がある。その樹を眺めてから、柏崎市の海に向かう。