12月20日(日)、北本自然観察公園散歩の続き。
谷津(谷戸)の上の方、ケヤキの林がある近くの園路で「ウラギンシジミの越冬」を示す案内板が立てられていた。毎年、冬になるとどこかで見かける案内板だ。
「成虫で越冬し、常緑樹の葉裏でじっとしています。冬でも暖かい日は、翅を拡げて日光浴をする・・・」
今回選ばれた常緑樹はヒサカキ(昨年もヒサカキだった)のようだ。ということは、この辺りにいるのかな~と、葉の裏をざっと見たが見つからない。あれ~?と思っていたところに、(地元の)10代後半らしき女性が声をかけてくれて、教えてくれた。
◆ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)は、シジミチョウ科ウラギンシジミ属で、翅の裏面が銀白色に輝くのが和名の由来。でも、表面は雄が濃茶色地に朱色の紋、雌は濃茶色地に水色の紋があり、裏面のシンプルさとは大違い。
「ここにいますよ」あ~見過ごしたようだ。「その隣の方にも」エッ2匹いたんだ。
「あと上の方にも」と指を指す。ゲッ、3匹もいたのに見つけられなかった。何てこった~、声に出ていた。彼女はウフフと笑いながら去っていった。
同時期には「ジョロウグモの卵のう」を示す案内板も立てられる。だいたい梅の樹が多いけど、この日は別の樹(クワかな?)だった。
◆ジョロウグモ(女郎蜘蛛、上臈蜘蛛)は、ジョロウグモ科ジョロウグモ属で、腹部に黄色と暗青色の縞模様のある大きなクモで、大きな網を張る。誰もが見たことのあるクモだ。ただ、体長はメスで2~3センチなのに、オスは1/3程度と小さい。
卵のうは2~3センチ位が多いと思う。無数の糸で覆われて固定されている。
これほど厳重に糸を張るのは、単に落下防止なのか、それとも他に意味があるのか?
ところで、午前9時過ぎに着いたので、前回の記事のように『高尾の池』は氷が張っていたし、土の上に並べられた板の上には霜(?)が残っていた。
その板の脇には、一定間隔で何かの足跡も残っていた(タヌキかな?)。
ヨシ刈りを行った後も凍っていた。
西側の桜堤に上ると富士山が見えた。“富士山が見えたら撮る”のは、世の習いだ。
手前の高圧鉄塔が無ければ、もっと良い雰囲気かも。でも、鉄塔は必要なんだな。
この後、城山公園に立ち寄り、それから荒川の土手で再び富士山を見た。(後日とりあげよう)