シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

カマキリの黒い眼と脱皮殻

2021-08-31 | 主に野鳥や昆虫

カマキリを見ていると、目が合いずっとこちらを追いかけるように見える = カマキリの大きい眼の中にある黒い点がこちらを向いて動いているように見える。
何で?とWebで検索すると簡単に回答を得られる。例えば、

・カマキリの目は複眼といって円筒状の小さな目がいくつも並んでいる構造なので、カマキリを見ている自分の真正面の円柱だけ、底の黒い部分が見えている。これを偽瞳孔(ぎどうこう)と呼んでいる。
・昆虫の眼は複眼なので個眼が束になっており、見る角度によって個眼の奥まで見通せて黒い点のように見える。


8月28日(土)、北本自然観察公園散歩で木道の縁にいるオオカマキリを見た。
相変わらずこっちを見てるな~と、そこまで見るのなら一応記録しておくか、としゃがんでカメラを構える。オヤ?

あなた眼が黒いですよ~。どうしたの~。


Webで検索すると、カマキリは夜になると眼が黒くなるということだ。
触角の間に3つの単眼があり、明るさなどを感じとることができる。この単眼が暗いと感じると光を多く取り入れるために複眼が大きく広がり、どの角度からでも円柱の黒い底が見えるようになる。それでカマキリの眼全体が黒くなる(見える)。

午前10時頃なので、決して夜ではない。でも眼が黒いのは、この場所が林縁のようなところで、上には枝葉が覆って影になっているからであろう。カマキリが進む方向(私がいる位置)は林の方で確かに暗い。単眼の機能が発揮されたようだ。

 

(前回の日記のとおり)同園には一週間前の21日にも訪れたが、その時の散歩の中盤で、草の葉の上に白く干からびたようなモノがあった。何かな?と見れば特徴的な鎌脚。カマキリの抜け殻・脱皮殻だった。

不完全変態のカマキリは、ひと夏の間に何回か脱皮して、体を大きくして、羽化して成虫になる。
当地のような自然豊かな里山環境であれば多数のカマキリがいて当たり前だし、脱皮殻はその何倍もあるはずだ。なのにこれまであまり見たという覚えがない。見逃していたかもしれないけど、雨がふれば地面に落ちて分からなくなる。そういうタイミングもあったか。

そして、翌週28日の散歩では、一度確認したモノなので、幾つも目にとまった。
(左)鎌脚が小さいので幼齢であろう / (右)カンガルーのポーズのような


(左)樹の上から水辺に落ちたようだ / (右)これも落ちてクモの糸に引っかかっている

知らないモノ、気にしないモノは目にとまらないけど、モノが分かればそれを探す眼になる。そういうものだな。

 

脱皮ついでに、埼玉県自然学習センター内で飼っているシマヘビとその抜け殻。

 

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黒いアゲハ、トリノフンダマシ、隠れ帯、その他

2021-08-29 | 主に野鳥や昆虫

前回まで、埼玉県小川町プチ観光についてとりあげた。何かと時間もかかったけど夏休みもあり、その時間をとれたのが何より。また、マイクロツーリズムに行きたいと思う。
さて、8月21日(土)と28日(土)、2週続けて北本自然観察公園に行ってきた。生き物も植物もいろいろ見られたので、この日記も別の日記もしばらくは北本自然観察公園散歩からとりあげることになりそう。

ということで、今回は8月21日の目にとまった生き物。
「クロアゲハ」か「カラスアゲハ」が、クサギの上の方の花にヒラリヒラリ。クロアゲハの雌かな。ズームでかろうじて記録したが、飛んでいるチョウは撮るのが難しい。



「クロアナバチ」かどうかはっきりしない。草むらのなかにいた。最初は何かの葉かと思ったが、緑色の何かをくわえているようだ。しばらく見ていたけど変化はなく、結局何なのかわからない。



クワの樹に「オオトリノフンダマシ」の紡錘形の卵嚢が3つあった。(ちょっと高く、見上げる)

オオトリノフンダマシ(コガネグモ科)の卵嚢はこれまでにも見ているが、葉の裏に本体もいた。オオトリノフンダマシを見るのは初めてかもしれない。角丸三角形の大きな腹部に2つの円状紋。↓画では、上側に頭部と縮めた脚がある。日中はこのようにじっとしており、夕方から活動するようだ。(画はトリミング)

 


お腹が緑色のクモがいた。色はキレイ。画像で調べてみると似ているのはあるものの「ワキグロサツマノミダマシ」に似ている。

コンデジで常にオートで撮っているが、今回は奇跡的にピットが合っている。せっかくなのでトリミングして脚のトゲもきっちり残しておこう。



クモの巣(網)の隠れ帯(白帯)は、形・デザインが様々で面白い。網の中心を左に迂回したような隠れ帯があった。製作者を調べてみると「ナガコガネグモの幼体」に似ている。

別の場所ではX形発見。整った形になるのが不思議。製作者は不明。



キセルガイ」が樹に一匹。湿ったところが好みだと思うが、周りは乾燥してきており、この先が心配になる。

 


久しぶりに「コゲラ」を見た。コンデジのズームに頑張ってもらったが、ここまでアップにしなくてよかったかも。(さらに言うと1枚しか撮ってない…)



生き物ではないけど、キツリフネ(+蜘蛛の糸)の水玉はキレイにできるので、いつも確認する。

 

 

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小川町:三代目清水屋、花和楽の湯、その他

2021-08-26 | お出かけ

8月12日(金)、埼玉県小川町プチ観光、その5でプチ観光の了です。

酒蔵見学の後、駅前の三代目 清水屋に向かう。『出没!アド街ック天国』の埼玉 嵐山・小川町編で第12位。創業100周年を迎える豆腐の老舗で、「おからドーナツ」が人気とのこと。そこで、お土産に買っていこうと考えた。


隣に駐車場があり、店用には3台分可。入店する際に先客が帰り、我々だけに。おからドーナツの種類は多いけど、半分くらいは既に売り切れ。妻が適当に見繕って購入。(この翌日プレーンを食べたけど、甘すぎず美味しかった)
さて、ここから当初の主目的であり当日最後の目的地「花和楽の湯」に向かう。



花和楽の湯(かわらのゆ) https://www.kawaranoyu.jp/ogawa/
ph10.0の強アルカリ性単純泉。肌の余分な角質を取り除き保湿を与えるという 通称「美人の湯」。 全国でも珍しい「全量総入替方式」でお湯を全て入れ替え、いつでも新鮮なお湯を楽しめます。<公式Webサイトより>

着いたのは15:40頃。後背に山があり、自然感と落ち着いた佇まいの入口。


初めて訪れるので、受付で個室のことや食事のことなどいろいろ聞く。レストランは短縮営業で1時間早く終わるようだ。レストランでチケットを購入し、係りの方に個室名を伝えると個室まで運んでくれるという。岩盤浴は今回パスで、タオルセット・館内着(浴衣)付きの入館料1,100円/人にした。予約した露天風呂付個室は7,200円/3時間。

個室予約までは時間があり、荷物を預けるのと大浴場・露天風呂の様子は見ておきたいので、まずは露天風呂にさっと浸かることにした。露天風呂は幾つかあったが、それぞれ数人程度。美人の湯はヌルスベ。山の樹々が良い眺め。セミは元気でうるさいくらい。
中庭の様子。(※残念ながら、これ以降は、写真を撮るのを忘れていた)

若者、子供連れらの話声が聞こえてきたのを機に、体だけ洗ってあがる。浴衣に着替え荷物をロッカーに入れたまま出る。遅れて出てきた妻と、しばし椅子で過ごしたり館内散策したり。気づくと、雨が降っていた。日中のプチ観光中に降られないで良かったと思う。
散策中にうたた寝処を発見。広い(30畳はありそう)部屋に先客2人のみ。これならと予約時間まで、横になり本を読みながらまどろむ。

個室は和室に6人掛けのテーブルとイス。Webでは座テーブルだったが変わったようだ。外はデッキにつぼ型タイプの浴槽とチェア、それと和風の庭。後背は山の樹々。贅沢なつくりだ。

先にレストランでチケットを購入し、個室で夕食とする。いつもより早いし、それほどお腹はすいてないのでうどんのメニューに。埼玉県は「うどん県」だ。
その後、庭も背後の樹々もライトアップされた。大浴場の露天風呂からも見えるのだろう。
お風呂に少し温まって、少し涼んでを繰り返す。ゆったりと贅沢な時間だ。

酒蔵で購入したお酒を早く飲みたい気分になってきたので、利用時間は午後9時までだけど20分前頃に部屋を出た。雨は小雨になっていた。ラッキー。

ナビによると帰りは1時間弱。苦にならない時間だが、夜間に慣れない田舎道を走るのはかなり久しぶりで、外灯の少なさ・暗さを新鮮に感じた。

途中、コンビニでお酒に合いそうなつまみを購入。帰宅したのは22:00頃。
『創業170周年記念酒 帝松 純米吟醸 生原酒』と『帝松 吟醸 出世酒 社長の酒』の2種類のお酒を妻と飲み比べた。

温泉入って、地酒を飲んで、一泊二日のような気分で寝入った。充実した良い一日だった。

 



オマケ
『コワーキングロビーNESTo(ネスト)』の近くには小川町役場があった。1階に七夕飾りのようなものが。

その後の『分校カフェMOZART(モザート)』の店内にも、『花和楽の湯』の施設内にも同様に飾られていた。気になったので後で調べてみると、8月5日(木)から9日(月)までの5日間、「第73回 小川町七夕まつり」が行われていた。感染症の拡大防止のため、イベントなどは中止になったが、各店舗や施設等で、くす玉を中心とした七夕飾りは飾られていたようだ。
この日見たのは、その名残だったわけだ。いつか七夕飾りの期間中にも行ってみたい。


小川町役場近くで、変わった(?)モノを見つけた。縦に長い、錆びた直方体。

「根岸 看護婦 家政婦 紹介所」と記され「小川高校裏」はココではないので、これは広告として、何に使われていたものなのか?消火器入れ?上部は灰皿?ちょっと分からないが、けっこうな年代物ではないだろうか。せめて、屋内に置くとか・・・。


◇2021年8月12日 小川町プチ観光 まとめ

帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ
小川町:築100年の石蔵「コワーキングロビーNESTo」
小川町:分校カフェMOZART(モザート)
小川町:栃本親水公園と栃本堰
小川町:酒蔵見学(松岡醸造)
小川町:三代目清水屋、花和楽の湯、その他

 

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小川町:酒蔵見学(松岡醸造)

2021-08-24 | お出かけ

8月12日(金)、埼玉県小川町プチ観光、その4。

松岡醸造さんの酒蔵見学に予約した経緯は、「帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ」の日記にも書いたとおりで、以前「帝松」のお酒を頂いて飲んだことがあるので興味をもったことによる。
その時のことを日記で調べると、2年前の私の誕生日に娘婿から『帝松【霜里】』という純米吟醸を頂き、その後に娘夫婦が家に来たときに一緒に美味しく飲んだもの。

さて、松岡醸造株式会社は前回の栃本親水公園から車で5~6分ほど。槻川の上流側で山に近いところにある。『帝松(みかどまつ)』は松岡醸造を代表する銘柄。


予約はしたものの、どこで受け付けするのか分からない。直売店に行ってみる。なお、見学時に聞いて後で飲んでみたが、↓画の左側には地下130mからの天然水を飲めるようになっていた。


直売店のレジで店員さんに聞くと「ここでしばらくお待ちください」と。
ほどなく「こちらにどうぞ~」と外にでて、蔵の杉玉の前で集合待ち。カメラでの撮影ことを聞くと、「どこもOK」と、また「今回は取材があるので一緒に見学されるけど、人は写らないようにします」とのこと。集まったのは、一般が3組、取材チームは5人ほどだったと思う。


見学は次期7代目の若い(30代)専務の案内。いろいろ教えて頂いたが、日にちが経ったので抜け漏れている(最初から頭に留まってないという説もある)のを前提に記録しておく。

小川町は人口3万人に満たない小さな町だが、酒蔵は3つある。それは良質な水に恵まれていることが大きい。
松岡醸造の創業は170年前(1851年)、新潟県出身の初代が地元から酒蔵を移築したとされる。
仕込み水は硬水、しかも国内仕込み水トップクラスの硬度。灘の酒の「宮水」以上に硬度が高い。でも「硬水なのに柔らかい」という水(実際飲んでみて違和感無し)で、そこに軟水の新潟での酒造りが活かされ、酒蔵特有のお酒が生まれた。

杉玉は、新酒ができましたよ!という目印と言われるが、江戸の頃はお米もお酒も貴重なもので、お酒を毎年どこででも作って良いものではなかった。酒蔵としての杉玉は「今年はお酒が造れます!」というものだったようだ。

蔵の中に入る。新旧あるうちの新しい蔵。お米を洗う~蒸す~冷やすなどの設備がある。
↓画の右側は大きな釜で湯を沸かすためのもの。上に同サイズのセイロがクレーンで移動できるようになっていて、そこにお米を入れて蒸す。左側はそれを冷やすための設備。昔は辛い作業だったが、効率的にできるようになった。


酒米の遍歴。左は元々よく使われていた「雄町」で稲穂は背が高い。真ん中は現在多用されている「山田錦」。右は新しい品種の何とか(名前を忘れた)で、背は低くても収量は同じくらいだという。つまり強風でも倒れない、育てやすい酒米のようだ。


発酵・貯蔵タンクに移動。一つのタンクで一升瓶何本とか、それに見合う田んぼの面積はどれくらいとか説明があった。また。タンクの周囲を地下水で一定温度にするような説明があったように思う。


次は、古い方の蔵に移動。構造材はかなり古い。ここのタンクには10年熟成させている古酒や新しい銘柄に使っていると言っていたような・・・。


大吟醸用という部屋は、冷房が効いて一気に汗がひく。

 

「検査室」という部屋があった。その昔、酒税は今よりも国税に占める割合が多かったこともあり、製造量をきっちり検査するため、税務署の方が常駐していたという。

室内は当時のまま保存されている。当時の居室からすれば最上級のおもてなし部屋だと思う。

 

地下水は豊富で蛇口をひねれば勢いよく水がでてくる。でも、貴重な地下水なので、洗い物とかは水道水を使っているとのこと。


いろいろ聞いたことの一部しか記せないが、酒蔵見学は面白くためになった。日本酒に興味・関心のある方は、一度参加されると良いと思う。

見学の後は、直売店で試飲。「いくらでも、どうぞ」と専務は言うが、運転手なので試飲できない。10年熟成もの。酒米「雄町」のみで作ったもの。あれやこれや特徴のあるお酒が様々。妻は4~5種類くらい試飲。羨ましい・・・辛い。

店内、壁面の棚の様子。店の中央にも多数並べてあり、冷やしてあるものもある。

↓左側の10年熟成したものは色もキレイ。右側の変なラベル?は、あの映画のポーズではないか。埼玉県の埼玉県民による埼玉県民のためのお酒か。


出かけた先で酒蔵の直売店があれば立ち寄ることが多いが、ここの酒蔵はいろんな種類の銘柄がある。味の濃さ淡さ、香りの高さ穏やかさ、自分の好みに合う銘柄を探してみたら・・・あると思います!
自分用のお土産として、小瓶の『創業170周年記念酒 帝松 純米吟醸 生原酒』と『帝松 吟醸 出世酒 社長の酒』、『赤磐雄町 純米原酒』の四合瓶1本購入した。

専務の説明の中で、ここの地盤は強固な岩盤で地震に強い。東日本大震災の時も棚から瓶が落ちるようなことはなかったという。
かの大震災では小川町含め周辺の自治体の震度は4~5と発表されている。であれば直売店の瓶など落ち放題のはず。それなのに落ちないなんて凄い地盤だと思う。
まったく目的は違うけど、自然や田舎感を求めて移住を考えている方には、候補地のひとつとして検討に値するところかもしれない。

(埼玉県小川町プチ観光。つづく)


◇2021年8月12日 小川町プチ観光 まとめ

帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ
小川町:築100年の石蔵「コワーキングロビーNESTo」
小川町:分校カフェMOZART(モザート)
小川町:栃本親水公園と栃本堰
小川町:酒蔵見学(松岡醸造)
小川町:三代目清水屋、花和楽の湯、その他

 

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小川町:栃本親水公園と栃本堰

2021-08-22 | お出かけ

8月12日(金)、埼玉県小川町プチ観光、その3。

分校カフェでのランチの後、予約した酒蔵見学まで時間があるので、事前の計画とおり栃本親水公園という所に立ち寄る。川好きなので水辺は見ておきたいし、Webでは水車小屋があるという。

槻川にかかる橋(相生橋)のたもとに駐車場はあった。近くにドーナッツ形の東屋とトイレがあり、そこから上流側へ遊歩道がのびている。川面からはけっこう高さがあるので、眼下に親水公園を見渡せる。


飛び石で川を渡れる場所が2か所あるので、下流側で対岸に渡って上流側で戻ってこようと、階段を降りる。
一段下がって改めて上流を眺めると、滝のように水が流れていて、右側にはゲート?・・・堰がある。堰やダム好きでもあるので、こりゃ~いいや!とワクワク。(前月には利根大堰を見た)


親水公園の川は水深浅く、子供が網をもって遊べるくらい。小さい魚がたくさん泳いでいた。岸辺ではカワトンボの仲間「ハグロトンボ」が休憩。
上流側の飛び石からは水深が深くなるので、釣り人のみ。

堰なので、やはり魚道が設けられていた。分かるよう画に落書き。折り返し部分と上の方にも休憩場所があるようだ(黄色の部分)。


階段を上がり、遊歩道を上流側に進むと、魚道の様子が見え隠れする。
下から上がってきて、折り返し後の上の方の休憩場所も見えた。


堰の手前側の細い水路が魚道。次の水が落ちている部分もせき止める高さを変えられるようだ。対岸側にゲートがある。

堰の上流側は水鏡のよう。対岸側に見える水色のは、取水口のゲートかもしれない。閉まっているようだ。オレンジのフロートはゴミ除けか?


遊歩道を進むと水車小屋があった。ただ働く水車ではなかった。水はポンプで上げている?小屋の中は休憩所兼資料の掲示スペース。

 

戻って、東屋で水分補給の休憩。隣のベンチでは2人の女性(20代だと思う)がシャボン玉を飛ばしていた。どこで用意して、何でここで?とは思うけど・・・嫌ではない。草地に落ちたシャボン玉がすぐに割れないでとどまる(何でか?)。前述のハグロトンボも一緒に記録。


せっかくなので、飛んでいくシャボン玉にカメラを向ける。距離感が難しくピンぼけだけど、一応記録できた。タイトルは『郷愁~シャボン玉越しの堰と釣』・・・イマイチ。

 

『栃本堰』の説明板によると、~槻川に栃本堰が築かれ小川用水が引かれた歴史は古く、元禄3年(1690)の大塚村絵図にすでに描かれています。享保年間(1716~ )には小川用水で引かれた水が水田や新田の開発用水となり、さらに町場の生活用水として利用され小川地域の発展を支えてきました。

享保は江戸時代中期と呼ばれる頃。「享保の大飢饉」で名称は知っている。当地での用水は水田や畑の引水として重要な役割を果たしたのだろう。

~本格的な堰の工事が実施されたのは明治37年(1904)ですが、明治43年(1910)の大水や昭和22年(1947)のカスリン台風の大洪水で被害を受け大改修が行われています。昭和26年(1951)に新しい水門が、昭和61年(1986)にはゲートが造られほぼ現在の景観となりました。

自然災害(地震・水害など)の経験を経て、造り(構造)の基準が更新されるのは、堰に限らず人工の建造物は皆そうだと思う。水門は70年前、ゲートは35年前から変わらないというのは、ここ十数年を考えるとしっかりしているのだな~と素人実感。

~小川町の中央部を流れる槻川は、外秩父山地の山々から流れ出した水を集め、小川盆地を潤しています。槻川の豊かな水は和紙を、潤沢な地下水は酒造などの伝統産業を育んできました。

そうそう、酒造は水ありきだ。酒蔵見学時間が近づいてきたので、栃本親水公園を後にした。

(埼玉県小川町プチ観光。つづく)


◇2021年8月12日 小川町プチ観光 まとめ

帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ
小川町:築100年の石蔵「コワーキングロビーNESTo」
小川町:分校カフェMOZART(モザート)
小川町:栃本親水公園と栃本堰
小川町:酒蔵見学(松岡醸造)
小川町:三代目清水屋、花和楽の湯、その他

 

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小川町:分校カフェMOZART(モザート)

2021-08-20 | お出かけ

8月12日(金)、埼玉県小川町プチ観光、その2。

前回の「コワーキングロビーNESTo」の見学を終え、受付嬢に教わったとおり分校を利用したレストランに電話した。この時11:30前だったが「13:00からなら」と言われて愕然としたが、「2名であればこれからでも大丈夫」と。ラッキーでした。

分校カフェMOZART(モザート) http://mozart.shimozato.jp/
小川小学校旧下里分校は里山の自然に抱かれた木造校舎。2011年に廃校となった後も、そのノスタルジックな景観は訪れた人々を魅了し続けています。2018年4月に用務員棟を「カフェ&移住サポートセンター」としてリノベーション、リスタートしました。<公式Webサイトより>

分校の前の道路は、対面通行だけど一方通行のような狭さの道路で要注意。
校門らしき所を過ぎて、砂利道の脇道に入ったら駐車スペースがあった。けっこう車がとまっていた。
校庭の角にあたる位置で校舎が見渡せる。校舎は小さいけど周囲は広々。校庭のタイヤが懐かしい。雑草は少ない。手入れをしているのだろうか。


以下2つの画は、実際は帰り際に記録したものだが、全景の雰囲気なので続きで載せる。画の右側には、プールもあった。(スマホで撮影。色味が異なる)


左側の棟がカフェになっていた。手前にテラス席あり。

シュロの樹(だと思う)がある。私の通った小学校(新潟の雪国)では、この南国風の樹は無かったが、それを妻に言ったら妻が通った小学校(埼玉県東部)にはあったらしい。


カフェの入口は玄関の感じで靴を脱いで上がるタイプ。室内のテーブルとイスは木製で一人用。外は脇道の道路沿いで、その先の農地が見える。たぶん有機農業をされている「霜里農場」の一部であろう。


店内は幼い子供を連れた母子のグループが2組おり、子供らがちょっと賑やか。夏休みだからか~。
注文して待っていると、店員が来て「すみません。予約済の席でした」と。では、どちらに?店内の真ん中の席かテラス席という。店の真ん中はご勘弁で、雨はまだ降りそうにないのでテラス席にした。

移動してみると、やはり屋外は気持ち良いし、校庭の桜は近い。花の時期はサイコーだな~と思う。

ほどなくして注文した定食がきた。右は私の「日替わり下里定食」、左は妻の「揚げパン定食」で、それぞれ飲物が選べる。私はリンゴジュース、妻はアイスコーヒー。

いろんな種類の有機野菜が詰まっている。優しい味付け。校庭を眺めながら美味しくいただいた。けっこう贅沢な環境だと実感する。

食後は分校見学をすることに。遊具は使用禁止ではない。メンテナンスをしているようだ。


校舎内は立入禁止だが、出入口や窓からは内部を覗くことができる。
カフェの隣の棟は、音楽室・多目的室・職員室、反対側に放送室、湯沸・印刷室の表示あり。


開いていた窓から覗いた教室には、黒板に「のんのんびより」と絵が描かれていた。後で調べたところアニメの舞台になったらしい。

後ろの方には映画での写真。映画にも使われたようだ。机にかけた帽子や棚のランドセルが、今も現役のような“らしさ”を醸す。


見学を終え、たぶん川も近いのでは?と東側に50mほど歩いていくと、キレイな川(槻川)が見えた。水遊びもできるではないかと(可能なら)。

ノスタルジックな雰囲気に身体に優しい食事。目の前には遊具と広場(グラウンド)、さらに水遊び・釣りもできそう。大人も子供も楽しめそうだ。
ちなみに、訪問した翌日13日~15日は夏季休業だったようで、タイミングが良かった。

閉校した校舎は全国にあり、地方における過疎化のみならず少子化に伴う児童生徒数の減少等により、毎年相当数の廃校施設が生じている。
卒業生にとって想い出のある校舎は、その地区にとってのレガシーだと思う。できれば残したいところだが、当地では一部とはいえ有効に活用できている。これがこの先も引き継がれることを願う。

(埼玉県小川町プチ観光。つづく)


◇2021年8月12日 小川町プチ観光 まとめ

帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ
小川町:築100年の石蔵「コワーキングロビーNESTo」
小川町:分校カフェMOZART(モザート)
小川町:栃本親水公園と栃本堰
小川町:酒蔵見学(松岡醸造)
小川町:三代目清水屋、花和楽の湯、その他

 

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小川町:築100年の石蔵「コワーキングロビーNESTo」

2021-08-18 | お出かけ

8月12日(金)、埼玉県小川町プチ観光、その1。

車で家を出発し、最初に訪れたのはコワーキングロビーNESTo(ネスト)』約100年前に建てられた大谷石の石蔵を、2021年5月にコワーキングスペースとして改修したという。どんな構造であれ、歴史のある建物には関心がある。

Webサイトの紹介文 ~小川町駅から徒歩4分。NESToは、サテライトオフィスやコワーキングスペース、イベントスペース、カフェとして利用できる施設です。企業や個人の“働く”を軸としながらも、思い思いに過ごせる「まちのロビー」のような場として、自分らしい働き方や暮らし方を見つけるきっかけをつくります。

名前は、石=STONEを並べ替え。且つ、帰りたくなる巣=NESTのような温かい空間でありたいという思いに小川町の“o”を付けたという。

ナビで狭い道に案内され、一般的な月極駐車場に着いたら、横に石蔵があった。


駐車場があるので全景が分かり難いのが残念。Webで調べてみると構造設計に協力した竹中工務店のリリースで全景があった。せっかくなのでお借りする。(工事直前の画かな)
※画像出典:株式会社竹中工務店 2021年5月10日リリースより


入口は役場通りに出て、商工会の脇から入って進むと石蔵に。

駐車場のすぐ裏だけど、ぐるっと回って入口に着く。石蔵の出入口をそのまま利用している。


入ると左にカフェのカウンター。右側にコワーキングスペース。正面に受付があり見学・写真の許可をえる。
壁面を囲むのは大谷石、高い天井の梁(はり)は以前のまま残し、鉄骨で内部を補強している。


受付のスタッフ(以下「受付嬢」)からいろいろご教示いただいた。元々は2階建てで天井もあったが、改修工事で天井組みがあらわになり、棟木に書かれた大正十四年の文字で定礎が確認できたそうだ。


大谷石は宇都宮から運ばれたもの。手掘りの痕が特徴的。『大谷石資料館』で見たことを云うと、受付嬢も行ったことがあると、話に花が咲く。
間接照明がツルハシの痕に陰影をもたらし、重厚感のある落ち着いた雰囲気。吸音効果もありそう。


奥の格子のパーテーションの中はミーティングルームになっていた。最大8名まで可


室内側の出入口は細かい格子の入った片引き戸。通常の出入りは手前の1か所のみ。


補修工事もこの出入口しかないわけで、大きなH型鋼など鋼材の搬入・組み上げがよくできたな~と感想。すると「カニクレーンを使ったんです」と、受付に置かれていたカニクレーンのミニカーを手にし嬉しそうに話してくれた。

取り外した大きな梁は、屋外でベンチとして利用されたり、今後のために保存されていた。


また、室内には薪ストーブが置かれていた(写真は撮り忘れた)。ただ、よく見るものと少し違う。受付嬢曰く、床暖房併用の薪ストーブだという。天井が高いので床暖房は効果的だ。薪はもちろん町内産を利用するそうだ。

後日、WebでNESToのことを調べていて知ったのだが、この「薪ストーブ床暖房」の設置費用はクラウドファンディングで集めたもの。~小川町内でシンボル的な石蔵に薪ストーブを導入することで、周辺地域での認知を広げ、より多くの薪需要を生み出すきっかけとなり、町内の里山における間伐材利用が増えればと
なお、クラウドファンディングのリターンには「薪を贈る」というメニューも含まれていたそうだ。目標金額の137%を集めた。

受付嬢は、学校を卒業してこちらに就職したらしい。地元でこのような施設ができたこと、雇用につながっていることを、とても嬉しそうに話していた。イイ娘だな~。

受付嬢とは、時間的に「ランチはどこで?」のような話になり、閉校になった分校を食堂にしているのが気になっていると伝えると、「隣地の霜山農場の有機野菜をたくさん使っていてとても美味しいですよ。予約は?(してない)では、まずは電話してみてください」という。もちろん、この娘が言うのだからと駐車場に戻ってから電話した。

良い施設だと思った。それに、受付嬢のおかげで、気持ちの良い見学ができた。

(埼玉県小川町プチ観光。つづく)


◇2021年8月12日 小川町プチ観光 まとめ

帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ
小川町:築100年の石蔵「コワーキングロビーNESTo」
小川町:分校カフェMOZART(モザート)
小川町:栃本親水公園と栃本堰
小川町:酒蔵見学(松岡醸造)
小川町:三代目清水屋、花和楽の湯、その他

 

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帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ

2021-08-17 | お出かけ

〈8月12日、帰省することをあきらめ、日帰りで小川町プチ観光に行くことになった備忘録〉

7月に新型コロナワクチンを2回接種し、お盆の休みには帰省できるかと思っていたが、その後に感染者数が急増してきた。行くなら8月12日(木)なのだが、実家の兄と電話で話した結果、今回も帰省しないことになった。今後状況をみながらまた検討しよう。

帰省がなくなったので、車で群馬か栃木の温泉にでも行ってゆったりしたいところだが、県外への往来は避けるべき状況だし、宿泊すると何かと気を遣うことになるので止めておく。それに、お盆休み期間の天気予報は、残念ながらほぼ雨だ。ステイホームに最適・・・かもしれないけど、普段ほぼほぼ通勤者なので(賛否はあるだろうけど)連休の一日くらいはストレス発散に許してくだせぃお代官様~の心境。さて、どうしようかと考えた。

そして、家から車で1時間程度の日帰り温泉施設はどうだろうかと妻に相談する。雨でも関係ないし。でも「混んでいる大浴場は不安」ということもあり、露天風呂付貸切個室を探すことにした。
2年前に行った熊谷市の『花湯スパリゾート』も良かったけど、今回はより自然を感じるところへ行きたいと思い、初めての小川町『おがわ温泉 花和楽の湯』に決めた・・・のが8月8日(日)のこと。早速、電話をしてみると12日は、8畳の部屋が18:00からなら予約可能とのこと。夕食も部屋でとれるというので予約した。

予想外の夜温泉になったので(夕方から入館するにしても)、日中は小川町プチ観光ができそうだ。但し、予報は曇り~雨だけど。
Webで小川町の観光スポットをいろいろ調べていると、聞いたことのあるスポットもある。あ~アド街で見ていたスポットだと思い出す。そこで『出没!アド街ック天国』の埼玉 嵐山・小川町編も併せて調べることに。(嵐山町はお隣だけど今回は対象外とする。小川町でも行ったことのある所は除外する)

アド街の第2位は酒蔵。小川町には一つの町に3つの酒蔵がある。その一つの松岡醸造株式会社の「帝松」というお酒は飲んだことがある。松岡醸造では酒蔵見学をやっていると分かり、雨でも問題なかろうと8月10日の昼に電話で確認。12日の14:00で予約できた。

それ以外にもピックアップし、当日はまず、アド街では20位の「建築遺産リノベーション」の石蔵 → ランチは11位の「個性派カレー」のどこか、もしくは19位の「分校カフェMOZART」→ 水車のある栃本親水公園 → 2位「酒蔵」の松岡醸造で酒蔵見学 → 12位の「三代目 清水屋」→17位の「花和楽の湯」という行程を考えた。

おかげさまで、実際そのとおりの行程になった。行く方も迎える方もしっかりとウィルス対策をし、三密を避ける行動ができればお互いにウィンウィン(?)だと思う・・・今日この頃。

次回から順に訪問先のことをとりあげようと思う。


◇2021年8月12日 小川町プチ観光 まとめ

帰省をあきらめ、埼玉県小川町プチ観光へ
小川町:築100年の石蔵「コワーキングロビーNESTo」
小川町:分校カフェMOZART(モザート)
小川町:栃本親水公園と栃本堰
小川町:酒蔵見学(松岡醸造)
小川町:三代目清水屋、花和楽の湯、その他

 

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50周年の『さいたま水上公園』がひっそりと閉園

2021-08-16 | 四方山話…

数日前、スマホのニュースを見ていて驚いた。「かつて東洋一の水上公園 コロナ禍、さよならも言えず幕」って!?なんということでしょう。

上の娘が幼い頃から、二番目の息子が小学校の頃までだから十数年は利用した。それ以降は行くことはなかったけど、近隣の市や町の子供がいる家族にとってはなくてはならない施設だと思っていたので、閉園ってありえないな~。
羽鳥慎一さん、的場浩司さん、小柳ゆきさん、ハライチらも子供の頃には利用したと思うけど、なかなか残念なことだ。

↓画像出展:公益財団法人 埼玉県公園緑地協会 さいたまの公園Webサイト 上尾運動公園(さいたま水上公園)


ニュースなどによると、数年前から施設の老朽化などを理由に営業終了が検討され、7月に今年限りでの閉園が正式に決まった。新型コロナの影響で昨年は営業できず、今年は入場制限など感染対策をした上で最後の営業をする予定だったが、7月半ば以降、県内でも感染者数が急増し営業中止になった。
子供らの歓声も、感謝&さよならの言葉もなく、フィナーレを飾ることもなく終わってしまった。

『さいたま水上公園』は埼玉県誕生100年記念事業で、1971年(昭和46年)7月に県内初の水上公園として開業した。場所は上尾市と大宮市(現さいたま市)の境付近。
7haの敷地に7種類のプールを備え、オープン当時は水面積では東洋一の規模であった。夏季プールの利用者は1978年(昭和53年)度の86万279人をピークにその後は減少を続け、1988年(昭和63年)度では22万1069人と最盛期の1/3以下に減少。
施設の老朽化や利用者数の減少のため、2012年度に流水プールが、2015年3月31日に室内プールが廃止。近年は形の違う3つのプールと高さ10メートルのウォータースライダーで7月末~8月末に営業。ここ数年は期間中5万~6万人が訪れていた。

子供らを連れて行ったときは流水プールでプカプカ浮かんでいたものだが、その時に比べると近年は格段に来場者は減少していたようだ。夏の子供の遊びも多様化し、野外で遊ぶ子供が少なくなってきたのだろう。

県内の県営プールは、他に1979年開業の「しらこばと水上公園」、1988年開業の「川越水上公園」、1992年開業の「加須はなさき水上公園」がある。海なし県でもリーズナブルで様々なプールのある水上公園は素晴らしい施設で県民に親しまれているはずだ。長続きしてほしいものだ。


ところで、そんな海なし県でイジラレ県の埼玉だが、あの『翔んで埼玉』の続編が作られ来年公開予定だと発表された。「埼玉の皆様 続編作ってゴメンなさい。」というキャッチコピーは、本心なのか何なのか。まぁ、そこら辺の草でも食いながら公開された後のテレビ放映を待ってあげよう。

 

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公園で身近なセミとカエル

2021-08-14 | 主に野鳥や昆虫

8月9日(月)のこと。先月(7月)は北本自然観察公園散歩に行ってないので、そろそろ行きたいと思っていたが、2つの台風の影響で雨が心配だし風も強い。数時間出かけるのは得策ではないと考えた。
午前11時頃、風はまだ強いけど晴れ間が見えてきたので、まず図書館に行って返却と借出し。その後で近くの公園に行ってみることにした。

天候急変もありうるので、ざっと一回りする。特に何が見られたということは無いが、身近なセミが樹の低い位置に止まっていたのを確認できた。

アブラゼミ:全長6センチ弱。茶色い翅と黒い体。もっともよく見るセミ。


ニイニイゼミ:全長4センチ弱。全体に茶色の模様。身近なセミの中ではもっとも小型。


ツクツクボウシ:全長4.5センチ前後。翅は透明で、頭に緑や黒の模様。あの鳴き声。


セミの成虫は1週間~1か月程度生きるらしい。幼虫は土の中で長い期間過ごし、アブラゼミやニイニイゼミは3~4年、ツクツクボウシは短く1~2年と云われているようだ。成虫を見て「ひと夏の短い命」と言っても、生まれてからの期間は、他の多くの昆虫に比べればはるかに長生きだ。

幼虫が長い間土の中にいるのは、根から汁を吸ってわずかな栄養分をとるしかないので成長するのに時間がかかるとのこと。幼虫からすれば早く大人になりたいところだが仕方ない。それがセミだ。


カツラの株立ちの幹で、この3種類のセミが見られた。それと↓の赤く○で囲ったところに


アマガエルがいた。背中は黄緑色で目の後ろに黒い筋のような模様がある。

日陰とはいっても暑いのに大丈夫なのかと心配になるが、一応調べてみた。
アマガエル(ニホンアマガエル)は、繁殖時期は水辺に訪れるが、それ以外は吸盤を使って草や樹の上で生活するので、比較的乾燥に強いとのこと。であれば大丈夫なのだろう。

体の色は周りの環境によって変えることができるが、このカエルはまだ変色中か。

 


晴れ間ではあるものの雲の流れは速く、強風による樹木や鉄塔・高圧線のうなり声がひびく。(静止画では伝わらないけど)

植物を撮ろうにも風でなかなか難しい。早々に帰ることにした。

 

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