(先週の出張のつづき)広島からは、2人で京都府の宮津市に向かった。遅い時間の用事が終えたのが午後8時頃で、宿に戻って近くの居酒屋に行く。宮津市に泊まるのは3回目で、今回、宿は初めての旅館で、居酒屋は2回目。
お風呂の終わり時間である午後11時を過ぎた頃に宿に戻った。若女将に聞いたら「ボイラーは止まるけど、しばらくは大丈夫ですよ」とのご好意でザブンと。
翌朝はお風呂の始まる朝一(午前6時半)にもう一度ザブンと。
この後、7時に朝食をとり、一緒に行った上司は急ぎの用があり早々に出発。私は・・・諸々の理由から10時頃の電車に乗ればよいので多少時間がある。
前述のように宮津市での宿泊は3回目だが、例えば、宮津に立ち寄ってから、近くの別の市に行くこともあり、訪れた回数でいうと8~9回目になる。仕事なのでもちろん観光などないけど、日本三景の『天橋立』さえ見たことがなかった。そこで、今回は少ない時間を利用し行ってみることにした。
旅館からは天橋立か宮津のいずれかの駅には送ってくれるというので、天橋立駅に送ってもらう。まずは、荷物をコインロッカーに入れる。
まずは、観光パンフレットに日本三文殊のひとつで通称『切戸の文殊』として知られている『智恩寺』があるというので行ってみることに。
大きな山門は1767年に再建されたもの。天皇から黄金を下賜されたことによって「黄金閣」と称されている。上の額にもそうあった。
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山門をくぐって本堂(文殊堂)を臨む。
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すぐ左手に『多宝塔』が鎮座していた。丹後国守護代で府中城主延永修理進春信によって建立さ れたこの多宝塔は、室町時代のものとして丹後地方唯一の遺構で、国指定重要文化財。
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説明板によると『文殊堂』は、ひろく天下に知られ、室町将軍家も度々ここを訪れ、近世になると巡礼の人々で賑わった。近世前期には、日本三景天橋立の語りとともに日本三大文殊の語りも広く行われた・・・ようだ。
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本堂の右には、『鐘楼門』から大きい『庫裏』につながり、右手前に『鐘楼』があった。
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境内には『力石』もあった。130kg、100kg、70kgの3種類。この石に触ると不思議に力と知恵が授かると伝わっている。もちろん、触ってきたので・・・。
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手水鉢として使用している鉄盤は、湯船として寺院の大湯屋に用いられたもの。1290年に制作されたもので、国指定重要文化財。
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なお、天橋立駅前広場にもある石造りの輪は『智惠の輪』といい、「久世の渡」の水道で船の安全を守る輪灯篭として親しまれたもの。文殊堂の境内にあることからこの輪を潜り抜けると知恵を授かると云われている。でも、試すことは憚られた。知恵の輪は、この地域のいろんな所にある。
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広場の横には『智恵の湯』もある。命名に関しては文殊様さまさまのようだ。
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ちなみに駅舎と駅前広場は3年前に改修されたようで、キレイだけど初めて訪れた私には歴史が感じられず少し残念。
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この後、“股のぞき”で有名な景色を見に行く。(つづく)