シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

映画『マダム・ウェブ』を観た/檜皮葺師、空師は凄い

2024-02-29 | 映画・TV・ヒーロー

2月24日(土)、3連休の中日、前日は雨で翌日も雨予報。この日だけ晴れ。ならば出かけたいと思い、行き先候補を考えた。
まだ行ったことはないけど行ってみたい「セツブンソウ(節分草)の大群落」が気になる。Webで調べてみると見頃になっているという。しかし、片道1時間40分~2時間くらいかかるので、これのみを目的にしての日帰りは辛い。それに前日の雨で山道も濡れているだろう。ということで止めにした。
そういえば、前日は息子がレイトショーで映画を観に行っていた。調べてみると面白そうだ。妻を誘ってみると「そうね」と。

ということで、シネマポイント会員になっている映画館にマダム・ウェブを観に行くことになった。マーベル初の本格ミステリー・サスペンスとのこと。
時間に余裕をもって入館したら、我々だけだったので驚きつつ、せっかくだからとエグゼクティブシートをパシャっと。


主人公が大事故をきっかけに未来予知ができるようになり、悪者から3人の少女を救う・・・・・(説明難しい)。涙もろいので最後の方は泣けてきた。

ちなみに、エグゼクティブシートは通常3,000円だが、会員は通常料金で利用できる。通常料金(一般2,000円)は、我々シニアなので1,300円/人。

昨年7月下旬に会員になってから、今回で4回目。ゆったりシートでお得感があるせいか、それ以前より映画館に行く頻度が高い。
 ・2023年 7月 君たちはどう生きるか
 ・2023年10月 ミステリと言う勿れ
 ・2023年12月 ゴジラ-1.0〔4DX2D〕
 ・2024年 2月 マダム・ウェブ(字幕) 

入会時ポイント2ptを含め計10pt。あと1回2人で行ったら12ptになり、その次は2人分無料で観られるようだ。



2月上旬のこと。NHKの『解体キングダム』を見た。檜皮葺師(ひわだぶきし)、空師(そらし)のことを紹介し、初めて聞く生業で関心をひかれた。

まずは、「国宝・瑠璃光寺五重塔を 解体修復せよ!」という内容。
檜皮葺師は、ヒノキの皮を屋根材として葺く職人。樹皮をずらして重ね合わせ、口に含んだ竹くぎで打ち止める。檜皮葺は美しい曲線を表現でき、瑠璃光寺の五重塔に用いられている。檜皮葺は30年毎に吹き替えるそうだ。
紹介された檜皮葺師は、ヒノキの樹皮を採取する原皮師(もとかわし)も兼ねており、材料集めも大変そう。

続いては、「青木ヶ原樹海 ミズナラの巨木を解体せよ」で、国立公園の特別保護地区にある高さ28mのミズナラの巨木が、倒壊する恐れがあるため伐採することになったが、特別保護地区なので重機を入れらない。
そこで、空師という職人が登場。巨木に上って上から枝や幹を伐っていく。枝といってもトン超えの場合もある。不安定な体勢で、切る部分も経験を要す、難解なミッション。

その道を極めた職人さんは凄かった。

 

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昨年7月入手の多肉植物4鉢は・・・/オリヅルラン植え替え

2024-02-26 | 我が家~植物・生物

昨年(2023年)7月に多肉植物を4鉢頂いた。鉢はそのまま使うとしても見た目が難ありと思い、入れるプランターを自作した。その時の様子。


この後、右から二番目は、「伸びている茎は切っても良い」と多肉栽培先輩の娘から聞き、途中から切る。
左の多肉は開花中なので、花が終えたところで茎ごと切った。

その後、右から二番目のを除き、徐々に伸びてきて丈が高くなってきた。
そして、6ヶ月を経過した今年2月10日の様子。(当初と置く鉢の位置は異なる)

元々丈が高く草っぽいのはひょろひょろ伸び。肉厚で平たいのも上に伸びて間が空いた感じ。


娘が来た時に、どうなんだろう?「水あげすぎたんじゃない」と、それほどはあげてないのだが。また「上だけ切って、切り口が乾いたら、また置いておけばいいんじゃない」と言っていた。

2月11日(日)の午後、実行することにした。3つの多肉は、上を切って残し、下の部分は根も抜いて処分した。その際、土は半分ほど多肉用の新しい土にした。
切った上の部分は、切り口が付かないよう(切り口を乾かすため)土の上に横向きにして置いておいた。

翌12日(祝)の朝、切っておいた上の部分を土に刺すように植えた(置いた)。

かなりスッキリと小ぶりになった。


ちなみに2月25日はこんな感じ。草っぽい(左から2番目の)葉が心もとないが、このまま様子をみることにしよう。

 



観葉植物のオリヅルランは、とても育てやすくライナーで子株ができるため、20年前くらいに頂いてからず~っと代替わりしながら家にある。
昨年8月、出窓の鉢の様子。既に鉢が窮屈な感じになっていた。


この後、ライナーが伸びてできた子株の幾つかは、ガラス瓶に水を入れて浸けておいた。
冬になり、葉先が枯れてきたので、そろそろ株を少なくするか子株に植え替えるかと考え、上記の多肉植物と一緒に2月11日に作業。

なかなか鉢から抜けないので、葉をまとめて掴んで力をいれて引き抜く。根が全体にまわり内側にぐるぐるみっしり。株分けなどできない状況だった。
これを植えたのはいつだったか?長期間放置状態だった。お疲れ様でございました。

鉢底石・観葉植物の土を入れ、別の小さい鉢で育っていた株をいくつか植える。
ある程度生長したら、株を少なくしようと思う。


空いた小さい鉢には、新たに水栽培で育ってきた子株を植えた。


たぶん、これからも我が家にオリヅルランは存在し続けるであろう・・・。

 

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北本:ウメが咲き揃って/キセキレイ、タシギ等の野鳥

2024-02-23 | 主に野鳥や昆虫

2月11日(日)、晴れ予報だったので約1か月ぶりに北本自然観察公園へ行くことにした。
着いたのは午前11時前で、駐車場に入ると誘導員の横で車が1台止まっていた。エッ!満車だった。ほどなくして私が1番前に(後ろに数台)。何で?と誘導員に問う。「特に珍しい鳥が出たわけでもないし、何故なのか分からない。昨日は9:30で満車になったんです」と。
自然学習センターに向かう園路沿いに「野鳥の日 2/10・11・12」の立て看板があった。様々なイベントを行っているようだ。このせいで満車?かも。

降雪から6日目で日陰には雪が残るものの、その後の晴天に気温も上がったせいかウメが咲き揃ってきた。
ウメ園ではご年配のカップルがベンチに座ってランチ。あったかい光景。


池も穏やか。カモたちはヨシの近くで休憩?かな。


自然学習センターの裏側の軒先にスズメバチの巣があった。キイロスズメバチであろうか。


今回も幾種類かの野鳥が見られた。
●キセキレイ(セキレイ科;留鳥/漂鳥)
先月はセグロセキレイとハクセキレイを見たが、キセキレイは見なかったので今年初だ


●モズ♀(モズ科;留鳥)
少し離れたところにいて、手前の枝にピントが合ってしまった。餌探し中なのか降りたり戻ったり。


●アオジ(ホオジロ科;漂鳥)
園路のすぐ脇。1メートルほどしか離れていない。人間なんて眼中にないのかな。


●タシギ(シギ科;冬鳥/旅鳥)
湿地では今回もタシギを見ることができた。別の湿地にもいて計3匹確認。


●ツグミ(ヒタキ科;冬鳥)
枝から降りてしばらくこの姿勢でいた。鳥としてのプロポーションは良さそう。

 

切り株の上に野生動物の糞。「だれのフン?」という案内によると、木の実などが入っていてあまり臭くないことから、雑食性で果実を好むハクビシンではないかとのこと。(先月も見たけど、そのままなのかどうか?)

 

自然学習センター内では、園内で見られる野鳥の剥製が展示されていた。オオタカやノスリなどの猛禽類。

カケスとオナガが並んでいた。属は異なるけど両方ともカラス科。ハシブトガラスやハシボソガラスなどを総称してカラスと呼んでいるけど、カケスとオナガはカラスと言われない。

 

入口の橋と並行する道で掘削作業。小川の水を通すため埋設しているパイプの交換工事のようだ。普段の水量は少ないので、掘削している広さに驚く。

 

 

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小山市:酒蔵見学だったが、別の事で妻がグイグイ

2024-02-20 | お出かけ

出かけた先(旅行先)に酒蔵があったら見学したい・立ち寄りたいと思う。今回の旅行でも出発する前に探し、酒蔵に連絡しておいた。
栃木市の中心地から車で十数分のところにあるが、住所は隣の小山市になる。

1月27日(土)、ランチに蕎麦を食べてから酒蔵に向かう。
酒蔵は栃木市に3件、小山市には5件あるという。この辺りは日光連山の清冽な伏流水が数多く湧出するため、良質の米と水に恵まれた地域のようだ。
 
若駒酒造(株)は、万延元年(1860年)創業。酒蔵なので奥に煙突もあるし焼杉を使った塀がまわされ、この場所で間違いないけど、営業しているの?・・・と思うくらいお疲れの感じがした。
後で話を聞いたが、東日本大震災で被害があり、裏の蔵の一部を補強したりしたが全てには手が回っていないようだ。
案内をしてくれたのは「もう息子に代替わりした」というオヤジさん(元代表)。

門(?)から入って正面の蔵。木桶が干されていた。若駒酒造の蔵は、国の登録有形文化財になっている。


釜に米を入れていた。この後、蒸すようだ。


タンクが置かれている蔵内の様子。タンクが石の台に乗っているのは、下にボイラーを入れて加温する時があるため。


「発酵させているタンク。見てみますか」「良いんですか」と台を上がる。


タンクの中には、もろみが発酵中でフツフツとしていた。(画では分かり難い)


裏の蔵は天井が高く、梁や小屋組みが露わになっていた。


奥の方には麹室があり、中もチラッと見せてもらった。


ここは何をするところだろう。絞るところか。オヤジさんに聞こうとしたが、妻と二人で話しながら先に行く・・・オイオイ。


というのも、次の写真で理解できるであろう。


(前々回の日記でふれたが)妻はJIN−仁−を再放送含め何度も観ている強者だ。そして、酒蔵に行きたいことは伝えていたが、ここもロケ地ということは内緒にしていた。
なので、それと分かった時から前のめり。オヤジさんはもちろん話をしたそう。もう一昔前のことなので、名残もお疲れではある。


この階段は、ヤマサの代表(石丸謙二郎)が降りてきた階段。


野風(中谷美紀)が手術を受けた部屋。今は倉庫に。ドラマを観ていた人にしか分からない話。


ロケは市内の違う場所で撮った場面をつなげて一連の流れになっているシーンもあるそうだ。私も観ていたのでオヤジさんのロケ話は面白かった。
(こういうことを日記に載せているが、これはダメということなら即刻削除します)
ちなみに、何故ここでロケをすることになったのか?オヤジさん曰く、フィルムコミッションに登録していたからとのこと。
Webで検索すると、栃木県は東京から近く、地元自治体のフィルムコミッションがロケ隊の誘致に熱心で協力的なこともあり、ロケ地に選ばれているようだ。

ところで、若駒酒造の屋号は「かねたまる」といい、文字では「┐太○」と表している。これを鬼瓦でも使用している。特注であろうから、その昔はそれほどに・・・。

歴史のある倉庫業や味噌・醤油製造業などの企業では、判じ文字(?)のような屋号を使っているのを見る。ヤマサもそうかな。

自分用お土産に購入したのも。こちらの屋号のブランド。何でも意味は「金たまる」とか・・・。あやかりたい。ラベルは赤い布地で素敵。ラベルには、木桶仕込み、しずく搾りとある。


江戸時代から伝わる木桶を復活させ、少しずつ手作業で搾り袋に詰めて丁寧に槽に並べて搾りを行なう。木桶は無数にある孔で呼吸をし、それにより微生物が発酵に影響を与え、独自の味わいをもたらしているという。

帰ってからまだ栓を開けていない。せっかくなので、何かの機会にいただこうと思い、楽しみにしている。

今回の旅行は、金曜の16:00前に足利市に着いて、佐野市に泊まって、栃木市を観光して、小山市の酒蔵を見て14:00過ぎに帰路についたので、結果的に栃木県南地域の4市を移動していた。有意義だった。

 

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栃木市:明神宮・栃木の名称、ゆめ玉、蕎麦処

2024-02-17 | お出かけ

1月27日(土)、前の日記の「蔵の街遊覧船」から車で数分、徒歩で10分ほどの神明宮へ行く。栃木市の中心部に位置し、天照皇大神を祀る神社で、栃木のお伊勢様とも呼ばれているそうだ。


本殿の屋根にある2組の千木と8本の鰹木が、遠くから見ると10本に見えたことから、神社の辺りを「十千木(とおちぎ)」と呼ぶようになり、栃木の名の由来になったとする説があるという。


栃木市や栃木県の名前の由来が、目の前にあるこれなのか~と、ちょっと感動。
ところで、栃木県の県庁所在地は宇都宮市で、県名と県庁所在地名が異なる県の一つ。でも、栃木市があるのに何で?と。
検索して見た「中学サポートクラブ(社会科コラム21)」のWebサイトによると、
・1871年(明治4年)、下野国にあった複数の県が統合されて栃木県と宇都宮県ができ、県庁は栃木町と宇都宮町に置いた。
・1873年(明治6年)、栃木県と宇都宮県が合併した。この時、県庁は栃木町に置かれることになったので、県名は「栃木県」となった。
・1884年(明治17年)、宇都宮の立地や交通の要所であることなどから、栃木県は宇都宮に県庁を移した。
・県および県民は、県庁が宇都宮に移ったのだから県名も替えると判断し、県名を宇都宮県に改称した。しかし、県名の改称は政府の指令に基づくものなので取り消された。
かくして、県名と県庁所在地名が異なる県になったという。十数年の間にあれやこれやで二転三転し、往時の自治体や地域民は混乱したでしょうな。

栃木市には各エリアに点在する神社仏閣や名所=「願処(ねがいどころ)」にまつわるご利益を頂けるパワーストーンゆめ玉というのがある。
「願処」は12ヶ所あり、太平山神社で品切れだったことから、蔵の街遊覧船の近くで探したら神明宮の「ご本殿の千木」が「願処」と分かったのも、ここを訪れた理由の一つ。

「ゆめ玉」は、径1センチの球のパワーストーンで各所で異なり、数珠用のゴムひもの色は3色あり、恋愛運や子授けなどは「赤」、健康運などは「緑」、金運や開運などは「紫」のゴムひも。


12ヶ所の「願処」で「ゆめ玉めぐり」をするのも良いし、願い事に合ったゆめ玉をプレゼントするのも良さそうだ。
神明宮は開運・健康ということで紫色のひも、石はアベンチュリン(インド翡翠)というもの。

 

次の(最後の)目的地へ行く前に、ランチタイムなのでどこに行こうかと店探し。
何でも栃木県は在来種の蕎麦を生産しており、それを頂ける蕎麦屋もあるそうだが、ザクっとホームページを見ただけでは分からないのがほとんど。とはいえ、前日は佐野ラーメンを食べたので、今回は蕎麦を食べたいと思った。

次の目的地に行く途中にある蕎麦屋へナビを頼りに行くことにした。住宅街の中にポツンとある店は、知る人ぞ知る処・・・に思えた。


Web情報にもあったが、蕎麦は店内の石臼で自家製粉している。


メニューに「生粉打ち(限定)」というのがあったが既に売れ切れ。「せいろそば」にするか、でも地元の「田舎そば」は食べてみたい。ン?「合もりそば」は何だろう。聞いてみると「せいろ」と「田舎」が半々だという。それにした。
ツルツルとモグモグ。蕎麦の風味が良い。あと天ぷらも旨かった。

満足して、次の目的地に向かう。(栃木旅行、あと1回つづく)

 

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栃木市:「蔵の街遊覧船」で江戸時代を偲ぶ

2024-02-13 | お出かけ

旅行の立ち寄り先を検討しながら、まずは栃木市の蔵の街遊覧船が候補にあがる。Webの画を妻に見せると、「仁(じん) に出てくる場面に似ている」という。正解!Webで検索しながら、ここがTVドラマ「JIN−仁−」のロケ地だと知った。妻はJIN−仁−を再放送含め何度も観ている強者なので、すんなり賛同を得た。

1月27日(土)、太平山神社から街中の蔵の街遊覧船に向かう。駐車場は3台分あるというが、果たして空きは・・・あった!良かった。
この橋を渡った左側に遊覧船受付所がある。駐車場はその隣。


遊覧船受付所は歴史のある建物を利用している。木製の引き戸を開け中に入る。室内も外観と同様だった。乗船は11時ということでしばし待つ。


購入した乗船券。裏面には『栃木河岸船頭唄』の歌詞が記載されている。


遊覧船は、約25分で、巴波川(うずまがわ)を船頭が棹1本で操り、蔵のある街なみを説明しながら案内してくれる。

同乗者は我々と20代女性2人で計4人。前後の組は倍以上なのに、何故か少なかった。
乗船すると船頭の挨拶や遊覧船の説明などがあり、出発に際しては船頭の「舟が出るぞー!」、乗船者全員の「オー!」という掛け声で出発するが、掛け声が小さいということでやり直し。いやいや4人だし、若いお嬢さん達だしと思いつつ、2度目は声が出て無事出発。


船頭は漕ぎながら、栃木の歴史や観光、船運・江戸川下りなどの話をしてくれて飽きない。水面から見上げる蔵の街なみは、非日常感がある。外国人の団体さんが見ていた(インドネシアからと聞く)のでよけいに(?)。


上流で工事をしているので川が濁っているのが残念だと言う。全面的に賛同する。
大きな黒い鯉が餌をせがみ、そのおこぼれ狙いのカモが時々舟に付き添って泳ぐ。マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、カルガモなど。


その昔、巴波川は水量が豊富で流れが速く、下り(行き)は良いが上り(帰り)には大変苦労をした。江戸に荷を運ぶのに利根川を経由し行きは一昼夜だが、帰りは三日三晩かかったそうだ。
両岸の水面に近い通路は「綱手道(つなてみち)」といい、舟を綱で引きながら上流に運んだ名残。巴波川沿いに残っている。

途中で「栃木河岸船頭唄」を唄ってくれたが、その前に合いの手練習、皆で「ハーアー ヨイサー コラ~ショ」に「まぁいいか」と物足りそうな船頭。船頭の唄声は良い声で、少し哀愁を感じた。

船頭は20人位いて、中には女性の船頭もいるそうだ。盛期は忙しく、年配の方も多いので、船頭募集中とのこと。説明を覚え、船の操舵を覚え、船頭唄を練習し、試験に合格したらデビュー。不合格でも再度挑戦できる(合格するまで可)。栃木は住みやすいし是非検討してと薦められた。(ならば、と考えてしまうな~)

楽しめた蔵の街遊覧船を終え、道路の歩道からも蔵を眺めながら歩く。


上流の橋を渡る。綱手道はず~っと続いている。


次の組の遊覧船が、カモを引き連れて上ってきた。我々もこんな感じで見られていたのか~と。


蔵の街でもシンボリックな黒塀は、竹の灯でライトアップしているという。

 

栃木市は「小江戸」と呼ばれると共に、「小京都」とも呼ばれる。両方の呼び名があるのは栃木市だけだと船頭が話していた。
小江戸は栃木市の他に、埼玉県川越市、千葉県香取市(旧佐原市)。小京都は全国に40近くの市町があるようだ。

左三つ巴の紋を受付所や船頭の背中、乗車券、公式ホームページなどで見かけた。太平山神社の神紋も左三つ巴紋だった。
調べてみると巴紋は栃木県の代表的家紋だった。雷様の太鼓にも使われているので由来が気になるところだ。

遊覧船受付所の隣が蔵造りの「塚田歴史伝説館」で、見学したいと思っていたが、何故かこの時は開いていなくて残念。「ゆめ玉」を求めに次の目的地へ。

 

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佐野市:ホテル→栃木市:謙信平~太平山神社の眺望

2024-02-10 | お出かけ

事前にあしかがフラワーパークからの宿泊先を探す際、今回はビジネスホテルでも良いと思ったが、できれば温泉があると良い。そんな条件に合うところが佐野市にあった。
マップを眺めていると、隣は栃木市だった。栃木市は蔵の街とも呼ばれ、一度は行ってみたいと思っていた。であれば、その周辺で立ち寄り先を探すことにした・・・。

1月26日(金)、あしかがフラワーパークを出発し、佐野ラーメンの店に入る。
店の説明書きによると、地元の小麦を青竹をつかって打ち延ばした麺(青竹打ち麺)が佐野ラーメンの基本だという。メニューはいろいろあったが普通の佐野ラーメンと餃子を美味しくいただいた。

佐野市のホテルにチェックインし、部屋に荷物を置いて、ウェルカムバーへ行く。18:00~21:00のサービス時間中は、無料でカクテルやワイン、ウイスキーなどのお酒を何杯でも飲めるらしい。ここでワインを数杯いただく。
天然温泉はカランが4ヶ所で広めの家族風呂という感じ。部屋のテレビで混雑状況を確認でき、男女とも空きがある状態になったので入りにいった。pH高めのスベスベ温泉で温まる。

いわゆるビジネスホテルだが、このようなサービスがあるせいか、ウェルカムバーで飲んでいる時に、カップルの方を何組も見かけた。外国人の子供連れもいた。サラリーマンが多いのかと思ったが、そうでもなかった。金曜日だからかな。

1月27日(土)、朝起きて最初に温泉へ。朝食(無料)は、焼き立てパンも出される健康的な朝食だった。
8:45頃にチェックアウトした後、栃木市の「謙信平」に向かう。眺望が良いとのことでここを選んだ。

山道を登っていくと、平らになった道路右手に駐車場があり、茶屋が数軒ならんでいる。左手は広い範囲で見晴台のようになっていた。
説明板によると、謙信平の名は「戦国時代、越後の上杉謙信と小田原の北条氏康が大中寺で和睦を結んだ後、謙信は近くの太平山上から南の関東平野を見渡し、あまりの広さに目を見張った」という故事から地名がついたようだ。

見渡してまず驚いたのは富士山が見えたこと。栃木からでも楽勝なんだな~と。(↓35mm換算で98mm)


関東平野も南側に広く見渡せる。新宿のビル群や東京スカイツリーも確認できた。(↓35mm換算で24mm)


位置を変えて、ロウバイ越しの眺望。(↓35mm換算で24mm)


茶屋の道路を挟んだ反対側は、デッキが設けられ座卓が置かれていた。花見や紅葉の時季は良さそうだ。


茶屋はこの通りだけでなく他にも数軒あるようで、眺望だけでなく次に行く予定の「太平山神社」の隆盛を物語る。
なお、太平山の名物は「玉子焼き・焼き鳥・団子」と後で知ったが、ホテルの朝食でお腹は満たされていたので、茶屋のメニューは気にならなかった。

調べてみると、当地の標高は230mほど。東京スカイツリーの天望デッキ(350m)より低い。でも眺めが良いのは近くに高い建物が無いからか。
この後、車ですぐの大平山神社前駐車場へ移動し、歩いて「太平山神社」へ。


太平山(おおひらさん)神社
古くより太平山から栃木市を見守る。827年、慈覚大師(円仁)により創建されたといわれ、武門をはじめ多くの人から信仰を集め、特に徳川将軍家の信仰が極めてあつかったことから、社運は隆盛し、今日に及んでいる。
神社拝殿の傍らにはたくさんの境内社があり、交通安全、安産、豊作などたくさんの神様がまつられている。(栃木市観光協会のWebサイトより)

駐車場から坂道を上がると境内社が並び、奥の方に本殿があった。

画の左から、社務所、本殿、交通安全神社と福神社、朱色の星宮神社(神仏習合の名残でお堂のような造り)、太平稲荷神社。
社務所の方まで移動し、本殿を振り返る。


主祭神は、瓊瓊杵命(ににぎのみこと)・天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)・豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)。
参道である石段の上にかけられた橋から本殿正面を見る。


撮影した石段の上の左右は、展望所のようになっていた。回れ右をすると東側の関東平野が広がる眺望に驚く。(↓35mm換算で39mm)


朝もやの上に浮かんで見える山のシルエットは筑波山。社務所の巫女さんに「筑波山から初日の出が上がってくるので、それを見に来る方も多い」と聞く。(↓35mm換算で113mm)


謙信平に神社の境内、他にも展望台があるらしい。太平山は(山頂でも標高341mだが)素晴らしい眺望の宝庫だな。

交通安全神社の狛犬と福神社の恵比寿天。ちょっとほのぼの。


せっかくなので、奥宮にも行ってみることにした。登山道のような坂道を登る。ひっそりと。


社務所の巫女さんに聞いたのだが、本殿がある辺りは周りが強風でも弱く、周りに比べて積雪も少ないそうだ。そのような地を選んだのか、神様たちに守られているからなのか・・・。

当神社では、栃木市独自の「ゆめ玉」というパワーストーンの一つを入手したいとう目的もあったのだが、巫女さん曰く「直前の方が買ったのが最後で、品切れになった」とのこと。残念。他にも市内で数か所あるが・・・(次回以降に再度とりあげる)。

我々は神社の近くまで車できたが、麓の太平山自然公園六角堂前から随神門に至る表参道は、のづら積みの石段で約1,000段あるそうだ。その石段両側には、西洋あじさいをはじめ、額あじさい、山あじさいなど、約2,500株が咲き競うそうなので、初夏のハイキングは格別だろう。

ここに来る際、麓のあじさい坂駐車場に立ち寄ったのだが、多数の自転車に揃いの帽子(中学校のヘルメット)が掛けられていた。人の姿は無い。何故自転車がここに?と思っていた。
謙信平から神社駐車場に向かっていると、参道を横切る随神門の辺りで、石段を上り下りするジャージ姿が見えた。このためかと納得。

この後、山を下りて市街地に向かう。

 

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あしかがフラワーパークのイルミネーション'2024

2024-02-05 | お出かけ

久し振り(調べてみたら4年振り)に『あしかがフラワーパーク』のイルミネーションを観たいと思った。どうせならと、近くでホテルを探し、翌日に別の観光地にも行くプチ旅行を計画した。

1月26日(金)14:30頃、妻と車で出発。ガソリンを入れ、高速道路を利用する。佐野藤岡ICで降りて、コンビニで「夜の部」の前売券を購入。(イルミネーション開催期間中は「昼の部」と「夜の部」に分れ15:00での入替制となる)
平日ということで高速は渋滞なし、駐車場待ちもなし、16:00頃には『あしかがフラワーパーク』のメインの正面ゲートの駐車場に止めることができた。(4年前は土曜日で臨時駐車場から西口ゲート利用)

イルミネーションは17:00頃らしいので、まだ時間はある。帰りに買うお土産を物色し、花木を眺め、※〔フラワーキャッスル〕の様子を見、カフェで休憩しながら点灯&日没を待つ。席は徐々に埋まっていく。
※園内全体がイルミネーションで彩られているが、作品として名前が付けられているのは20か所ある。以下〔 〕内は、その名前。

イルミネーションの点灯は一斉ではなく、16:30過ぎ?から順に点灯を始めた。空はまだ薄明るいが、近くの〔きばな藤のトンネル〕は黄色の灯で目立つので入ってみる。

電飾は藤の花房をイメージした特注品。他の藤のイルミネーションも同様。


〔フラワーキャッスル〕も点灯したが、薄明なのでメリハリが足りなく感じる。


まだ人が少ないので、お城の1階にも入ってみる。小さい部屋の壁に花が多数。


4年前も花火の演出はあったが静止画的だった。今回は動きがありバージョンアップしている。


なので、写真ではイマイチ分かり難い。動画も撮ってみた。


池の中の〔光のピラミッド〕は水鏡も演出するが、この日は風があり水面にゆらぎ。奥に〔きばな藤のトンネル〕と〔イルミネーションタワー〕が見える。


大長藤は〔光のふじばな物語〕として、数種類の色による動きで魅せていた。


ローズガーデンは〔光のバラ園〕に。植栽を挟んで作りが異なる。


バラの花をイメージした電飾、長~い光の壁画がある。


〔白藤のトンネル〕は花色と同様に白い灯で。


当園のシンボルである大藤は〔奇蹟の大藤〕として、咲き始め~満開~散るまでを表現しているようだ。


〔うす紅の棚〕は半円の形状と花色の灯がキレイ。


「冬咲きボタン」がフラワーハウスに入ってライトアップ。箱入りボタン・・・。


何でもない通路のイルミネーションも栃木らしい・・・。


ちなみに、まだ日が出ている時の今回最初に見た〔フラワーキャッスル〕の様子。

アレっ、こんなに狭かったかな?と思った。初めて見た4年前は、夜に初めてということと、後でみる画は広角なので実際よりも広く感じていたようだ。

徐々に気温は下がってくるし、風はあるし、スマホの操作で手袋を取ることもあり、手がかじかんで少し辛かった。
(追記:前回の『花手水』は正面ゲートに近いところにあり、同日の最後に見た)

18:00頃にゲートをくぐる。車に乗って一息つきながら次の目的地を探す。宿泊先が佐野市のホテルなので、妻も同意でホテルに近い佐野ラーメン店へ!
東方向に向かうので、車中から満月が見えた。イイ感じだ。

 

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イルミネーションでの『花手水』の見せ方が!!!

2024-02-03 | お出かけ

神社やお寺で参拝をする前に、柄杓(ひしゃく)で水をすくって身(手や口)を清めること。または、その水を「手水(ちょうず、てみず)」といい、それを行う施設を手水舎(ちょうずや、てみずや)という。
そして、手水に花を浮かべたり、花で一杯にしたのを「花手水」という認識はある。

この花手水、その昔には聞かなかった単語だったと思うが、発症は?
Webで検索してみると、本来野外で水を使えない時、手を清める際に草花で代用した行為を花手水と言うそうだ。それが、お寺で手水舎の手水鉢に花を浮かべたものが花手水と呼ばれるようになったらしい。

そのお寺が京都府長岡京市にある『柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)』で、メディア・SNS等を通じ全国的に広がっていったという。お寺のホームページも記されている。
https://yanagidani.jp/event/hanacyouzu/


先週、幾種類かの花手水を見てきた。一つ一つが区画されたスペースに並んでいる。


花手水にライトアップを取り入れたもので、それぞれ工夫が凝らされ綺麗なものだ。


そして、少し離れた所に3種類。バックも華やか、デザイン化?されている。

これらのテーマは、松・竹・梅のようだ。でも、花手水自体があまり目立ってないような・・・。

それもそうか、イベントのタイトルは『光の花手水』でイルミネーション作品を花手水で表現したものだ。
あしかがフラワーパーク(1月26日)にて。

 

コメント (2)
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