シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

『機械式時計王子の休日』柊サナカ

2019-12-11 | 豆知識的な…

図書館で文庫本を借りて、主に通勤で読むという日常なので、文庫本は月に数冊は読む。主にサラッと読めるミステリーなどが多く、ハウツー本や難しいのは読まない。

先月、柊サナカ著『機械式時計王子の休日 千駄木お忍びライフ』を読んだのだが、普段気にすることのなかった時計のことで「そうなの~」と思うことが多く、ストーリーと併せとても面白かった。ちょっと時計の見方も変わったかも・・・。

主人公は時計店の娘だが、時計には全く無関心で知識もない。その娘に説明するシーンが随所にあるので、私にも分かりやすい。そこで「そうなの~」の例を後学のためにも幾つか記しておく。

◆クォーツ時計 〔第2章 水晶と機械と白い象〕より
水晶(クォーツ)は、一定の電圧をかけると、とても規則正しく振動する性質を持っていて、その振動を利用したのがクォーツ時計。
32,768Hzが水晶の振動で、この数字を2で割ることを15回繰り返すと1になる。それが1秒・・・。IC回路が水晶の振動を計算して、1秒の信号を割り出し、1秒分に達したら信号を送る。そうしてクォーツ時計は見えない時を計る・・・。

1969年(昭和44年)のクリスマス、セイコー「アストロン35SQ」のクォーツ腕時計登場は、数百年に1度の革命で、時計界は一変した。全世界の時計職人にとっては氷河期来襲くらいの大ショックだった・・・。

今では、1,000円の腕時計や100均でも時計が売られているのは、このセイコーのクォーツのおかげだな。当時のアストロンは約45万円でトヨタのカローラ相当額(Wiki)。その後急速なコストダウンが進むと共に世界に拡がったわけだ。


スプリングドライブ 〔第2章 水晶と機械と白い象〕より
構想から実現まで20年以上、現在セイコーが世界に誇る独自の機構、それがグランドセイコーの「スプリングドライブ」(2004年登場)。機械式時計とクォーツ時計のいいところを合わせ持って生み出された新しい時計。

ゼンマイがほどける力が発電ローターに伝わる(時計内で発電)。その電力がクォーツとICに伝わる。ICは磁力のブレーキをかけてローターの回転を一定に保つ。すると、針は究極のなめらかな動きをしながら、ほとんど狂うことのないクォーツの精度がだせる。電池交換はいらないし、時計の機構も楽しめる・・・。唯一無二の機構のようだ

この本を読む一週間前くらいに、今年入社した同僚と飲みながら、私が購入した中古自動車のことを話題に(同僚は車好きなので)。それから、お金を得るにはお金を使うことも必要だ。みたいな話から、同僚は自分へのご褒美で頑張ってグランドセイコーを買ったことを話していた(この時は持ってなかった)。

この本を読んで、そういえばと改めて同僚と話をし時計を見たら、このスプリングドライブだった。購入価格も聞く・・・・・ということは、私の車の価格を聞きながら、自分の時計と同じくらいだと、同僚はほくそ笑んでいたに違いない・・・。


アストロラビウム・ガリレオガリレイ 〔第5章 幽霊時計と夏の夜〕より
(スイスの名門時計メーカー、ユリスナルダンによる「天文三部作」のひとつ。1985年)
この時計は天文時計で、長針と短針だけでなく、他に太陽の針、星の針、ドラゴン針と合わせて5本の針がある。これによって・・・・・という話もあるが、感心したのは4年に一度の閏年には例外ルールがあるという件。

基本は、西暦が4で割り切れるときは閏年。
例外は、西暦が100で割り切れるけど、400で割り切れない年は閏年ではない=平年。
つまり、1900年、2100年、2200年は閏年にならない。

(これを踏まえて)普通の時計では、4年に一度の閏年には対応できない。閏年になったら、持ち主が正しい日付に合わせなければならない。(31日周期の機械式時計なら年に5回の作業あり)。
しかし、永久カレンダーをもつこの時計はその必要がない。何故なら時計の中には100年で1周しかしない歯車が組み込まれ、なんと14万4千年分のカレンダーに対応しているという。

それでなくとも精密機械のかたまりのような機械式時計に、わざわざ100年周期の歯車を入れ、14万年以上対応させるなんて凄い。凄いけど・・・。
まぁそれが、本の中で時計師のセリフで何度も出てくる「時計にはロマンがある」「時計は美しい機会」なのだろうな。それと「時計はお守り」とも。機械式時計のこと知り、少し共感できるようになった・・・と思う。


それと、花の開花や閉花の時間を利用した『花時計』という存在を初めて知った。
例えば、ムラサキツユクサが咲いたら5時頃、チューリップは6時、マツヨイグサが咲いたら18時半頃とか。公園とかで、周りに花をあしらったモニュメントのような花時計ではない。
とはいえ、季節ごとに開花時間の異なる花を入手することが困難だろうな~。実際、そんな大変なことは普及しなかったようだ。

 

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日本一長いバラのトンネル

2016-06-19 | 豆知識的な…

東松山市の物見山周辺散歩の帰り(6月4日)、川島町の見通しの良い道路を走行していると、交差点に「日本一長いバラのトンネル」の立て札が目にとまった。せっかくなので寄り道することに。

埼玉県川島町に「平成の森公園」があるのは知っている。公園ができた数年後くらいに何度か行ったはずだ。ここにバラのトンネルがあるようだが記憶はない。近年できたのか・・・。

横に長い駐車場に車を止める。さて、トンネルは?どこに?
日本一なのに、トンネル入口までの誘導がなってないな~と思いつつ歩いていると、トンネル(「バラの小径」ともいう)らしき入口があった。ここでいいの?一方通行とかは気にしなくていいの?とも考えたが、入って行く人がいたので後に続く。

トンネルはこんな感じで、ツルバラが配されている。


しばらく進むと、トンネルが分岐している。分岐~?


オヤっ?おかしいな、と隙間から外を眺めて理解した。トンネルというから入口と出口がそれぞれ1ヶ所だと勝手に思っていたけど、そうではなかった。ちょっと拍子抜け。後から案内図でも確認した。


町のWebサイトによると、平成18年7月に『日本一ネット』にて、「日本一の長いバラのトンネル」として認定され、現在トンネルの全長は340.5mメートルだという。
名前は知らないけど、赤いバラがとても映えていた。

 

ちなみに、トンネルの東側には「ショウブ園」があり、ハナショウブが咲いていた。それほど広くはないけど、キレイにまとまっている印象を受けた。でもその割に人は少なかった。(この日は、午後から曇になったからかな~)

 

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湖の全循環って

2016-03-17 | 豆知識的な…

今月13日に『琵琶湖全循環、今春大幅遅れ 暖冬で湖面冷却不足』というニュースがあった。例年は1~2月に確認されるが3月に入ってもまだで、大幅な遅れは2007年以来のことで珍しいようだ。と心配したところ、翌14日に「全循環」を確認したと発表された。

さて、ヘッドラインで「全循環」の文字を見て、これはどういうこと?と気になった。

ニュースによると、『冬場の琵琶湖では、外気で冷やされた表層の水や雪解け水が湖底へ沈み込み、対流が起きて上下の水が混ざり合う。酸素をたっぷり含んだ水が深い湖底まで届けられる年に一度の機会で、全循環は「琵琶湖の深呼吸」とも呼ばれる。』らしい。

では、全循環が大幅に遅れると何が困るかといえば『2007年は秋から冬にかけて同湖盆の湖底が低酸素化し、イサザやスジエビの大量死が見つかった』。とすれば食物連鎖がなりたたなくなるわけだな。こりゃ~大変なことだ。

それに、琵琶湖は広くて深い湖だけど、年に1回だけ浅い層から深い層まで同じ温度になるというのも、(陳腐な感想だけど)自然ってすごいな~と思ったり。


ところで、ニュース記事だけを読んでいると、「全循環」は琵琶湖で起こるものと思われはしないだろうか。(無知な私はそんな感じに受取った。)

カチャッてみると「全循環」は、ほぼ全ての湖で行われる。稀に完全に混ざらない湖もあり「部分循環湖」という。さらに全循環は、琵琶湖のように年間で一度だけ混合される「1(回)循環湖」だけでなく、春と秋に混合する「2(回)循環湖」もある。浅い湖沼でみられる1日~3日ごとに混合される「多循環湖」もある。

それぞれの詳細は省くけど、循環の一番の要因は水温(気温や日光が影響)で春や秋は風の影響もある。
あと、知らなかったけど、水は4℃の時が最大密度で、比重も最大となる。これより温度が高くても低くても比重は小さくなる。(うんちくとしよう)

例えば寒冷地の湖では、湖底水温が(当然ながら)一番重い4℃前後の水になり、それよりも冷たい水や温かい水が上層を占める。この時期を湖水の冬季停滞期といい、水の動きがないしプランクトンの発生も少ないので、透明度が高くなるわけだ。

んで、初春から、表面の冷たい水が温められ4℃になると、自然と下層に向かう。さらに春風も影響して対流が起こって混合し、全層にわたって水温はほぼ同じ4℃になるという全循環が起こる。自然の営みと水の成分が醸しだす現象だった。

ちなみに、南北に長い日本列島では、琵琶湖~芦ノ湖ラインよりも南の湖は4℃以下にならない。その場合は・・・・・、説明が長くなりそうなので今回は終了。

 

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知らなかった:電子タバコの今

2015-10-07 | 豆知識的な…

秋葉原駅からJRの線路に沿う狭い橋で神田川を渡り、少し真っすぐ行った左側に「ベイプトレジャー(英字)秋葉原」という店があった。以前は無かったので新しくできたようだ。

ウィンドウ越しに眺めると、お洒落な雰囲気。これは何の店?と思ったら、立て看板に「電子タバコ専門」とか書いてあった。電子タバコという存在を知らないわけではないが、その専門店があることに驚いた。お客さん来るの?とか。

それから1ヶ月ほど経った先週、この店の前を通る機会があったので入ってみた。
VAPE(ベイプ)は電子たばこの通称とのことだが、私の電子たばこのイメージとはまったく違っていた。

初心者丸出しでお店の方にいろいろ聞いたけど具体的には覚えられないので、以下の情報はWebサイト参照。

電子タバコの仕組みは、アトマイザーと呼ばれているタンク部分に注入しているリキッド(香りつきの液体)を、バッテリーを電源とした電熱線によって霧状化させ吸引するタバコのような吸引器具。

このリキッドがずらりと並ぶ。壮観。

「試しにいかがですか」と、「イイの?」と。この店では200種類以上のリキッドを無料でテイスティングできるが、こちとら何を試してよいのかも分からない。「タバコは吸いますか?」→「今は吸ってない(2週間前からだけど)」→「吸ったことがあるのであれば、近い味のものにしてみましょうか」とメンソールに近いミントの香りでおそるおそる試す。

ニコチンはないし、燃焼に伴うタールや一酸化炭素などもない。爽やかな感じ。それと、思いのほかファ~っと煙(霧)が広がる。
普通のタバコとの比較について話をしたが、それはタバコの代用として電子タバコがあるという私の先入観によるものだ。しかし、リキッドの8割(と言ったかな?)はタバコ味以外のものだという。喫煙とは関係ない世界になっているようだ。

本体も様々。数千円から数万円で形もデザイン感あるある。中には目盛りで煙の量を調整できるタイプもある。用具に凝りたくなるわけだ。煙管に凝るのと同じかな。

なお、海外ではニコチン入りのリキッドも出回っているらしいが、日本では薬事法で国内販売が禁止されているので店には無い。
また、法律上は年齢による販売及び使用の規制はないけど、この店では、全商品、未成年者への販売を行ってないという。喫煙の誘因になるとか言われるのだろう。

カチャッてみると「有害だ!」とするニュースもあったが、リキッドを特定してないので根拠薄。仮に何かあったとしても、普通のタバコに比べたら・・・と思うのは、喫煙経験があるからだろうけどね。
まぁ、いずれにしても“私の知らない電子タバコの世界”だった。

※お店『Vape Treasure 秋葉原』(今年の8月13日オープン)
http://vape-treasure.co.jp/

 

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鉄道各社の領収書の地紋

2015-09-01 | 豆知識的な…

首都圏の鉄道・バスで利用できる便利なICカードに、Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)がある。
カチャってみると、Suicaがスタートしたのは2001年(JR東日本管内から)から。通勤者なので当初から定期券としてもSuicaを使っているが、もう14年経つわけだな。
当初はJRだけでのみ使用できたが、今では、ほとんどの鉄道・バスで利用できるようだ。

切符を都度買うことは無くなり、チャージが当たり前になった。チャージ残高が少なくなり、かつ出かける用事がある時にチャージしておく。あるいは、降りるときにチャージ&清算だ。

チャージをする時に領収書発行について必要かどうかを選べるが、領収書はもらうようにしているのでもれなくボタンを押す。
さて、8月8日頃だったかな、サイフの中にたまった領収書を見てオヤッと思い、写真も撮っておいた。

左から、JR東日本、東京モノレール、つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道)、メトロ(東京地下鉄)。みな微妙に色を変えているんだな。(↓クリック大)

JRとモノレールは「領収証」で記載内容や文字の配置が同じだ。つくばエクスプレスも「領収書」だけどちょっと似ている。

色の違いは、全面に印刷された模様も影響しているようだ。(最近見ていないけど切符にもこんな模様があったように思う。)
拡大してみる(さらにトリミング。写りがよくないけど、そこはガマン)。

・JRは「JR」の文字があり、その周りを幾何学的な模様がある。


・メトロは、いつの頃からか導入されたメトロのマークが配されている。


・モノレールは・・・何だろう「PJR」の文字を、「てつどう」がドーナッツ状に挟んでいる。


・つくばエクスプレスは、書体がちょっと違うけどモノレールと同じだ!?


こういうの、知っている人には当たり前なのだろうけど、私は初めて見た。「PJR」ってどういう意味なのだろう?調べてみた。


山口証券印刷(株)のWebサイトによると、「~乗車券の下地に施される字模様※PJR地紋(旧地紋)は乗車券の基本であり、昭和初期に弊社で制作されたものです。また、昭和26年頃には私鉄用として、当時の国鉄に了解を得て国鉄の地紋の「こくてつ」を「てつどう」と替えて弊社が制作し「新地紋」と名付けて現在も使用されています。※PJR=JAPAN PRIVATE RAILWAYの略(私有鉄道)」とある。

つまり、元々国鉄の乗車券で利用していた地紋・用紙を、私鉄各社でも使えるように共同で買ったか借りているわけだ。大手私鉄でもPJR地紋を使っているようだ。

それで、モノレールやつくばエクスプレスは、乗車券に使われている地紋様を領収書にも使っているということだな。な~るほどだ。

ところで、JAPAN PRIVATE RAILWAYの略であれば「PJR」ではなく「JPR」ではないの?調べていると同じ疑問の記載が散見される。

これについては、あるブログに昔の硬券の頃の切符の画があり、字紋様は「JPR」だ。正しい表記はJPRで、軟券の方はロゴマーク的に「J」を真ん中にデザインした・・・という記述があった。

 

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江戸の町用語

2014-10-24 | 豆知識的な…

幡大介さんの大富豪同心シリーズ「湯船盗人」を読んでいたら、な~るほど!と解りやすい文章があったので備忘のため転記しておこう。

裏店(うらだな)
江戸の町人地に立っている建物は、すべて“店(たな)”でなければならない。
江戸はそもそも徳川の城の廓内で、純粋に軍事施設・・・つまり基地なのだ。本当は、武士しか必要とされていないし、入場できない場所であるはずだ。

江戸の市中(城内)で暮らす町人たちは、武士の暮らしを支えるために必要だから、集められているのである。だから無為徒食の遊び人や無宿者は、存在することすら許されない。町人たちは武士を相手に何かの商売をしているわけだがら、住み処には必ず職業を書き示していなければならない。長屋が裏店と呼ばれるのには、そういう理由があった。


仕舞屋(しもたや)
仕舞屋とは“店じまいをした店舗”という意味である。江戸の町人は皆、店を構えていなければならない、という前提条件があったので、単に住み暮らすための家を建てることは許されない。そこで、「この屋敷は店じまいした店舗でございます。今は失業中ですが、いずれまた開店します」と言い訳しなければならなかった。それが町人の住居が仕舞屋と呼ばれる理由であった。

ちなみに、この大富豪同心シリーズは、テンポも良く疲れない面白い、さらに文字も大きくて読みやすい。時代物はこういうのが多く、前々回記したように合間合間に必要な小説だと思っている(私にとっての場合)。

 

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日本国憲法草案審議の地

2014-06-11 | 豆知識的な…

5月30日のこと、所用で港区六本木一丁目の坂を歩いている時、目の端で標柱を捉えた。
こんなところに何だろう?と近づくと「日本国憲法草案審議の地」と記されていた。

えっ「跡地」ってことだけど、それが何でこんな大層なことに?審議した場所がそれほど大事なのか?と単純に思った。
隣に説明板があった。読んでみて、なるほど~と少し歴史を感じた。



 

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硬貨を数える道具「銭枡」

2014-05-13 | 豆知識的な…

先週、いつもの立飲み(加島屋酒店)で楽しく飲んで、帰りしなレジにいるご主人に声をかけた時・・・・・何!?と目を見張るものをご主人が手にしていた。

横に10列、縦に5列に浅く仕切られた面を持つ、卵焼きのフライパンを大きくしたような木製のモノ。
「これは何ですか?」と訊ねると「硬貨を数える道具」だという。あ~なるほど、へ~こういうのがあるんだ!私は初めて見た。

実際に硬貨を入れるところを見たいとお願いすると、ご主人は100円硬貨を適当に片手にとり箱状の中に入れ何度か揺り動かす。ほどなく硬貨は升目におさまっていく。おお~思わず声がでる。

全部におさまると10×5=50枚ということだ。視覚的にも分かりやすい。
巷にはコインカウンターとかいう硬貨を重ねて数えるモノもあるが、永年使っているコレが便利だという。

でも、パッと見て、一升に1円なら2枚入るとか、500円なら入らないということは?・・・ないそうで、全ての硬貨が一枚ずつおさまるという。どの程度昔に作られたものなのか分からないけど感心する。

この道具の名前を聞き忘れたのでカチャッてみると、どうやら『銭枡(ぜにます)』というものらしい。江戸時代に両替商とか大店で素早く間違いなく勘定するために使われ始めたようである。
江戸の道具が平成になっても使われている。ん~素晴らしい。

ちなみに、江戸のモノは10列×8列の80枚単位。一朱銀なら全部で五両、二朱金なら8枚で一両×10列=十両になる。

加島屋酒店のご主人、お手間をとらせてしまいました。ありがとうございました。

 

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ソチ五輪、代表選手の出身

2014-02-25 | 豆知識的な…

ソチ五輪が閉会した。終わってみると早いな~と思う。

さて、フリースタイルスキー女子ハーフパイプで、見事銅メダルとなった小野塚彩那選手。日本人女性スキー選手としては里谷多英(モーグル)以来、2人目となるメダリストとなった。
競技後のニュースで知ったのだが、小野塚選手は新潟県(南魚沼市)出身だというではないか。知らなかった~。事前に知っていれば同県人ということで応援にも熱が入った・・・かも。

銀メダル獲得で、冬季五輪では日本人史上最年少記録のメダル獲得者となった、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手も新潟県(村上市)出身だ。エライものだな~。

そこで思った!私が知らないだけで他にも新潟県出身者がいたのではないかと。
調べてみると、クロスカントリーの恩田祐一、宮沢大志の両選手、バイアスロンの小林美貴、中島由貴、井佐英徳の3選手、フリースタイルスキーの星野純子選手、ジャンプの清水礼留飛選手も新潟県出身。計9人もいたのだった。

特に宮沢大志、小林美貴、中島由貴の3選手は、新潟県十日町市から初の冬季五輪選手のようだ。初めてで3人もいたら、地元では盛り上がっただろうな~!?


ところで、新潟県で9人ということなのだが、他の都道府県ではどうなのだろう?北海道が断トツで次が長野県ということは想像できるのだが・・・。気になったので調べてみた。

こちらのサイトによると、ソチ五輪の日本代表選手は113名 (男子48名・女子65名)。このページをエクセルにおとしソートしてみると、

47人:北海道
13人:長野県
 9人:新潟県
 5人:愛知県、神奈川県
 3人:宮城県、秋田県
 2人:岩手県、青森県、福島県、東京都、静岡県、滋賀県、兵庫県 (、米国)
 1人:山形県、石川県、群馬県、栃木県、埼玉県、大阪府、奈良県、三重県、岡山県、愛媛県、福岡県、長崎県

以上26都府県の出身者で占められていた。北海道はやはり断トツだね~。長野も順当だった。
都道府県は47あるので、半数弱の府県で代表者は居なかったわけだな。
日本列島の南北の長さ、地域的な自然環境の違いを改めて感じますな~。


ところで、日本の競技では、高校野球のように都道府県で代表を選出してから日本一を決めるシステムがある。そろそろ一考するべきでは?シーズンスポーツ的な要素はあるし、人口比の問題もあるでしょう。
まぁ、それほどスポーツに熱心でない私の偏見ですけどね。

 

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「塩」のこと

2013-08-13 | 豆知識的な…

普段は「塩」といっても濃いとか薄いくらいしか気にしていないのだが、たまたま「塩」に関係する会社の冊子をいただいたので、何気なく見ていると・・・。

●日本の塩消費量は、世界で第3位!
1位アメリカ、2位中国とはケタが1つ違うけど、世界3位という多さ。どれだけ塩好きなのかと思ったら、工業用も含むようだ。(といっても、どんな工業なのか分からないけど。)

●自然=安全ではない!
輸入品も増えて販売されている塩は1000種以上もあるといわれているが、天日塩は海水の水分を蒸発させただけなので、汚染物質が取り除かれていない事がある。岩塩も採掘されたままでは、重金属や土、ほこりが含まれている可能性があるとのこと。

日本で昔から主に行なわれている製法「煎ごう塩」。いわゆる「火を通して」つくった塩は安心とのこと。「天日塩」という単語だけにつられてはいけないようだ。

●味の決め手は粒の大きさと形!
塩の結晶の形は様々で、標準的なサイコロ型、逆ピラミッド型、薄い板状、針状、樹枝状、球状といった形がある。複雑な形のものほど表面積が大きいため、口の中ですばやく溶け塩味を強く感じる。
粒の大きなもの(岩塩に多い)は、溶けるスピードが遅くまろやかな味わいとなる。
そして、ニガリが複雑さをプラスするようだ。

塩の形など全く意識したことがない(そういう食生活のレベルではない)けど、「塩をつけてお食べください」というときは、確認することにしよう。

●料理用語
「ふり塩」「立て塩」「化粧塩」「呼び塩」「強塩」「もみ塩・塩ずり」「塩ゆで」・・・他にもあるのだろう。さすが、調味料の代表だな。

さらに、「敵に塩を送る」「青菜に塩」「手塩にかける」「ナメクジに塩」「傷口に塩」「塩をまく」「塩梅」とかもあるね。


ちなみに、サラリーマンの「サラリー」は、塩を意味するラテン語「サラリウム」からきているという。その昔、兵士の給料代わりに塩が用いられていたことが由来とか。

海の恵みの「塩」、たまに意識するのもイイかも。

 

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