参加2回め(1回め)の今日は渋谷の某喫茶店が教室となった。広くて静か、快適な空間である。本日で読了かと予想したが、声を出して読むと思ったより時間がかかる。
ヒロインのペギインが流れ者のクリスティと恋に落ち、まさに幸せの絶頂にあるとき、酔っ払ったペギインの父親が戻ってきて、さらにクリスティが殺したと豪語したはずの彼の父親が「父親だ、憚りながら」と登場して、物語はどんどん暴力的に混乱してゆく。
今回自分はヒロインの気弱な許婚ショーン役を仰せつかった(汗)。台詞は少ないものの、ほかの人物の台詞も聞きながらその場の情景を思い浮かべながら読むにはそうとうの集中力が必要だ。わずか数ページで時間はあっというまに過ぎてしまった。
こうしてよちよちと翻訳戯曲を読んでみると、いったいプロの俳優さんや演出家さん等々、作り手の方々はどんな労苦をなさっているのか、逆に想像がつかなくなる。台詞ひとつ、ト書きひとつにも掘り起こせば予想外の意味や意図、背景がひそんでいて容易ではないことが「ひしひしと」(このト書きが好きなのだ)感じられる。とくに今週は翻訳ものを続けて2本みて、いずれも不完全燃焼気味だっただけに複雑な思いだ。
次回は来年1月。今度こそ『西の国の人気者』を読み終えて、同じシングの『海へ乗り行く者たち』を読み始める。
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