因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

2019年9月観劇と俳句の予定

2019-09-01 | お知らせ

 昨年に比べれば随分楽な夏でしたが、まだまだ残暑が続きそうですね。1年のうちで最も大変な9月の到来!のはずがスイッチが入らず、こうしてはいられないのですが。「福島三部作」のブログ記事、まだ書いていないのですが。

*文学座9月アトリエの会『スリーウィンターズ』公式サイトはこちら
 クロアチアの現在の首都であるザグレブに住む家族の四世代に渡る女性たちの冬物語。アトリエの会では9年ぶりとなる松本祐子が日本初演の舞台を演出する劇作家のテーナ・シュティヴィチッチの来日が急遽決定し、9月4日13時30分の回終演後、トークショーが行われる由・
*MSPインディーズ『ローマとんでも英雄伝-もうひとつのローマ英雄伝-』
 公式サイトはこちら1,2,3,4)短編3本をさまざまな趣向で一挙上演の試み。
*東京学生演劇祭 Vol.5 公式サイトはこちら
 東京、関東の学生演劇の交流、刺激の場として2015年に始まったフェスティバル。A、B,C3ブロックに3劇団ずつ計9つの舞台が競い合う。全演目観劇予定!
*劇団唐ゼミ☆『ジョン・シルバー』三部作一挙上演 公式サイトはこちら(1
 タイトルの通り、唐十郎初期の傑作『ジョン・シルバー』、『続ジョン・シルバー』、そして『あれからのジョン・シルバー』が横浜・日本丸メモリアルパーク内 特設テント劇場で一挙上演となる。
*鵺的『悪魔を汚せ』公式サイトはこちら 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18)
 
3年前の初演では、口コミで次第に観客が増えてゆき、盛況を博した。劇場をサンモールスタジオに移しての再演だ。
*劇団東演 『紙屋悦子の青春』公式サイトはこちら 
 懐かしいあの物語。前回観劇したのは90年代だから、このブログに記事はない。今回は配役の一部がダブルキャストであるのも楽しみのひとつだが、まず東演パラータに無事たどり着くことが第一課題。

*秀山祭九月大歌舞伎 公式サイトはこちら
 初代中村吉右衛門ゆかりの演目が並ぶ九月恒例の大歌舞伎。夜の部の「寺子屋」では当代が松王丸を、「勧進帳」で松本幸四郎と日替わりのダブルキャストで弁慶を演じるのは、何と片岡仁左衛門!も、もうこれは二度と見ることができないのではと。
*劇団民藝『異邦人』公式サイトはこちら  1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38 ,39,40,41中津留章仁の新作書下ろし。ある地方の町の洋食店を舞台に、日本人とベトナム人青年の交流と、そこから生じる摩擦や衝突から今のこの国の様相と未来を炙り出す。

 俳句の予定は次の通りです。十六夜句会では、俳人協会賞を受賞されてますますご多忙な伊藤伊那男主宰をやっとつかまえて、品川吟行が決定!
*かさゝぎ俳句勉強会 「野分」「早稲」「十六夜」
*十六夜句会 「へちま」「汀女忌」
*金星句会 「秋色・秋光」「桔梗」
*演劇人句会 「秋気」「砧」詠み込みは(ヨセ)

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2019年8月の観劇と俳句の予定

2019-08-01 | お知らせ

 何につけ出遅れ、行動を起こすのに時間がかかる因幡屋、観劇予定を追加いたしました(8月20日)。
→*DULL COLORED POP vol.20 谷賢一作・演出『福島三部作』より、第二部『1986年:メビウスの輪』、第三部『2011年:語られたがる言葉たち』谷賢一が作・演出を中心に、翻訳、脚色を担った舞台の記事はこちら1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14

 昨年は6月末の梅雨明けから尋常でない暑さだったことを思えばまだ序の口と言い聞かせつつ、連日の30度越えには参りますね。今日も劇団民藝の稽古場公演『ハンディマン』のカーテンコールで、出演のみやざこ夏穂さんが「この危険な暑さの中を」とご挨拶されました。先週末から早々に夏風邪をひき、しかもこじらせてしまい、ようよう回復しておりまして、仕事も観劇も俳句も健康あってこそと身に染みました。

 観劇はまだ少な目ですが、どうなりますか。
*劇団肋骨蜜柑同好会第11回公演 公式サイトはこちら
 フジタタイセイ脚本・演出『ダブルダブルチョコレートパイ』…ビター篇とミルク篇あり、合わせると出演者は20名を超える1,2,3,4,5,6,7,8
*八月納涼歌舞伎 
 月中に第三部「新版雪之丞変化」…早々と三階席売切で諦めていたところ、観劇仲間から同道のお声がけ。言ってみるものです。月末は第一部「伽羅先代萩」…中村七之助の乳人政岡に期待大。勘太郎と長三郎の甥っ子ふたりには、今回ようやく御目文字が叶う。
*『今昔物語 ドラマ編』 唐組ブログよりこちら
 桑原茂夫構成・演出 チラシによると、「このリーディング公演は、底本とした『今昔物語』から、なんとも大胆で、ユーモラス、しかしどこか物悲しいお話をピックアップし、同時代のきらびやかな王朝文化の裏側を、チェロとパーカッション、それに音声を重ね合わせてくっきりと浮かび上がらせる」との意気込み。四家卯大のチェロ、佐藤直子のパーカッション、そして唐組若手俳優の加藤野奈と福原由加里がどうぶつかり、交わるのか。
サイマル演劇団コニエレニ『狂人と尼僧』公式サイトはこちら
 日本・ポーランド国交樹立100周年記念事業 スタニスワフ・イグナツ・ヴィドキューヴィチ作 関口時正翻訳 赤井康弘演出 サイマル演劇団1,2,) コニエレニ(1)のコラボとは意外、のようで密やかな接点があるのかもしれず、王子神谷駅から徒歩十数分の「シアターバビロン流れのほとりにて」への足取りが軽くなりそうである。
*演劇集団シックスセンス第2回公演『サクラノソノ』
 アントン・チェーホフ原作 大滝寛(文学座)演出…シックスセンスは、文学座プラチナクラス第6期生が結成した演劇集団だ。今回演出の大滝はじめ、舞台監督、照明、美術、出演俳優にも文学座の座員が加わる座組での公演となった。「この大きな物語を拝借してシックスセンス版のサクラノソノを作ってしまえないだろうか」というのが作り手の挑戦(公演チラシより)である。
東京夜光『ユスリカ』
 川名幸宏作・演出 昨年12月の第2回公演で大きな一歩を踏み出した劇作家。二歩めはある意味でもっとむずかしくなる。こちらまで緊張するが、まず気負うことなく受け止めたい。

 俳句関連の予定は以下の通り。
*十六夜句会 昨夜行われました。兼題は「秋近し」「流星」、席題は「みそはぎ」でして、まさに本格的な夏に突入したときに、晩夏の季語である「秋近し」という。
忘れないうちに9月の兼題「糸瓜」「汀女忌」も書いておきます。
*かさゝぎ俳句勉強会 「桐一葉」「桔梗」「桃の実」
*演劇人句会 「星月夜」「カンナ」、詠み込み(どい)
*金星句会 「秋扇」「盆の月」

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2019年7月の観劇と俳句の予定

2019-07-03 | お知らせ

 6月の観劇記録をあげていないものがまだ数本あるというのに、7月になってしまいました。
山本さくらパントマイム第49回公演『ギフト』(1
 公演チラシ掲載の山本さくらの挨拶文は、終末医療の緩和ケア病棟でパントマイムを披露したときのことが記され、心に染み入る。パントマイムという表現活動は山本さくらの生きる喜び、与えられた幸福、まさにギフトであると。オカリナとの共演も楽しみのひとつ。
*新国立劇場小劇場 野木萌葱作 小川絵梨子演出『骨と十字架』
 パラドックス定数の野木萌葱1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28の書下ろし。つい先日出演俳優のひとりが病気により降板し、代役が発表された。座組は獅子奮迅の追い込みと察する。受け止めたい。

劇団1980 第69回公演『夕食の前に』(1
 今なお紛争が続く中東のシリアの首都ダマスカス出身の詩人ヤーセル・アブー=シャクラによる本作は、2015年「紛争地域からの演劇シリーズ7」でリーディング上演され、今回が日本初の本格的な舞台化となる。
*林光・歌の本Ⅰ~Ⅳ全曲を歌うアンコール公演(1,2
 全公演制覇を意気込んでいたのが途中予約に出遅れて聞き逃した回もあり、このたびのアンコール公演は嬉しい限り。テノール金子左千夫は曲間のトークも楽しく、ソプラノの中馬美和もなかなか芸達者な方、ピアノの大坪夕美は歌うふたりの心強い相棒だ

*さいたまネクスト・シアター 世界最前線の演劇3 『朝のライラック』
 ガンナーム・ガンナーム作 渡辺真帆翻訳 眞鍋卓嗣演出 武装組織の支配下にある中東の町に住む若い夫婦に起こった非情な出来事とは?2015年実際に起こった事件に想を得て書かれた作品。心して。
*劇団民藝 夏の稽古場公演『ハンディマン』 
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38 ,39,40)ロナルド・ハーウッド作 渾大防一枝翻訳 西部守演出 イギリスで静かに暮らす老人が、第二次世界大戦中のユダヤ人大量虐殺に関与したとの嫌疑を掛けられる。先月観劇の印象が冷めやらぬ『闇にさらわれて』は、ナチスがまさに台頭せんとしていた1930年代のベルリンが舞台であった。遠ざかるその記憶と、浮かび上がる爪痕。

 番外編として
*松竹ブロードウェイシネマ『ロミオとジュリエット』
 演出はデヴィッド・ルヴォー!東劇で3週間の限定上映、忘れないように。 

 句会の兼題等々以下の通りです。
*かさゝぎ俳句勉強会 「空蝉」「夏越」「蓮」…1日終了。これまで一度も詠んだことのない季語ばかり、勉強には絶好の機会だったが欠席いたしました。
*十六夜句会 「パリ祭」「土用」…明日だ!しかし1句もできていない!!
*金星句会 「蚯蚓」(みみず)「夜店」…いつもより1週間早い開催。
*演劇人句会 「青山椒」「暑気払」詠み込み(そろ)…

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2019年6月観劇と俳句の予定

2019-06-01 | お知らせ

 平成→令和改元とアメリカ大統領来日の喧騒のなか、5月はあっという間に駆け抜けていきました…。6月の観劇予定からお知らせいたします。あれれ、前半はまだまっ白ですね。
studio salt(スタジオソルト)1,2,3,4,5,6,6`,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22
 番外公演 初期作品記録映像上映&リーディングVol.2『garden』先日観劇の『父の骨』の嬉しい手応えに勢いを得て、今月もいざ、紅葉坂を登ろう。

六月大歌舞伎 
 昼の部は中村吉右衛門の「梶原平三誉石切」と片岡仁左衛門の「恋飛脚大和往来」…のみの予定だったが、夜の部も。みなもと太郎原作、三谷幸喜作・演出の三谷かぶき「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち」食わず嫌いせず、まずは観劇します。
劇団桃唄309『アミとナミ』1,2,3,4
 国立療養所大島青松園を描いた『風が吹いた、帰ろう』から3年、長谷基弘と劇団がハンセン病をテーマに取り組む舞台の中編第二作。
劇団7度『象』1,2,3,4,5,6,7
 古今東西さまざまな作品に果敢に挑戦する劇団7度と伊藤全記が、別役実の初期代表作。燐光群の上演を見た記憶があるのだが、ブログ記載は…?
流山児★事務所公演 『新宿オペラ 由比正雪』
 状況劇場最初期の作品。昨年の『腰巻お仙 振袖火事の巻』から半年、本日6月1日、大久保鷹、流山児祥と「由比正雪」史跡を歩き、大島渚監督作品「新宿泥棒日記」上映のイベントもあり。
新宿梁山泊 第65回公演『蛇姫様 わが心の奈蛇』1,2,3,4,5,6,7
 九州のボタ山、そして青山墓地での状況劇場初演から42年。花園神社の紫テントに蘇るものを確と受け止めたい。
*劇団民藝『闇にさらわれて』1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38 ,39)先日映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』を見たばかり。戦後の東ドイツの高校生たちの実話に基づいた作品だが、戦争が人の心に癒しがたい傷を残すことに慄然とさせられた。民藝の舞台は1931年のベルリン。権力者に立ち向かった弱き者たちの記録。
*文学座『ガラスの動物園』
 小田島恒志の新訳を、高橋正徳が演出する。本作をはじめて見たのは、演劇集団円の公演であった。アマンダ役の文野朋子、トム役の佐古正人(当時雅誉)いずれも亡くなった。 

 毎月15日が所属する俳句結社「銀漢」の俳誌の10句(+2句)と、金星句会7句の〆切という大きな山場でして、提出すると一気に解き放たれて「終わった感」に浸り、気がつくと、もう翌月の〆切が。今年はさらに「銀漢」連載の「久保田万太郎覚書」の〆切が毎月25日でして、こちらもやはり提出した解放感半端なく、しかしすぐに翌月のネタのインプットと原稿に向けてのアウトプットを始めないと間に合わないという…。

*かさゝぎ俳句勉強会 「花橘」「夏野」「螢」
*十六夜句会 「虎が雨」「雨蛙」…旧暦5月28日の雨。曾我兄弟が討たれたこの日、毎年多くの雨が降り、十郎祐成と契った遊女虎御前の涙であるという言い伝えから出た季語が「虎が雨」。物語と自然とが結びついて、俳味、芝居味がありますね。
*演劇人句会 「釣堀」「グラジオラス」詠み込みは(バン)
「釣堀」と言えば、即座に久保田万太郎の戯曲『釣堀にて』。年の暮れの釣堀に並ぶ老人と青年のすがたが目に浮かびますが、夏の季語であります。
*金星句会 「梅雨寒」「網戸」

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【お知らせ】月刊シアターχ批評通信寄稿

2019-05-02 | お知らせ

 両国のシアターχで発行しておられる「月刊シアターχ批評通信」104号に寄稿いたしました。「演劇的良縁」と題しまして、今年3月、日本近・現代秀作短編劇100本シリーズ 第48回名作劇場で上演の『良緣』(山田時子作 川和孝演出)について書かせていただいております(観劇直後のブログ記事はこちら)。機会が与えられたこと、舞台との出会いに改めて感謝いたします。

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