因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋2015年9月の観劇と句会:追記あり

2015-08-31 | お知らせ
 立秋からお盆を過ぎて戸惑うほど涼しくなり、明日から9月である。今年の夏から、「9月1日に命を絶つ子どもが多い」と警鐘を鳴らし、家庭や学校に注意を促す報道テレビや新聞が多いことを思い出す。いまのいまも、明日からの新学期を楽しみに迎えられない子どもたちのことを想像すると胸が痛む。どうか少しでも心配をなくして、新しい朝を迎えてほしいと祈るばかり。この世には辛いことや悲しいこともあるが、楽しいこと、幸せ . . . 本文を読む
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May's frontview vol.35『メラニズム・サラマンダー』

2015-08-29 | 舞台
*金哲義作・演出・出演 公式サイトはこちら シアターシャイン10周年記念提携公演 阿佐ヶ谷シアターシャイン 30日まで (1,2,3,4,5,6,7,8,9) 何と観劇から1か月以上も経過してしまった。いつもなら観劇後、つんのめるように書きたい、伝えたいという思いばかりが先走り、思考と表現がついていかないもどかしさに悩みながらも、こういう思いになれる舞台との出会いがあることを幸せに思ってきた。開幕 . . . 本文を読む
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八月納涼歌舞伎第三部より「祇園恋づくし」

2015-08-27 | 舞台
 第三部の1本め「芋掘長者」につづいて、小幡欣治作 今井豊茂演出「祇園恋づくし」。本作のはじまりは、1928年(昭和3年)7月の歌舞伎座。竹柴金作の「祇園祭禮人山鉾」を六代目尾上菊五郎と二代目實川延若によって初演された。このあたりはまったく実感できない・・・。古典落語を素材に書かれた作品で、その台本を宇野信夫が改訂し、1957年(昭和32年)4月の歌舞伎座で十七代目中村勘三郎と二代目中村鴈治郎の顔 . . . 本文を読む
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八月納涼歌舞伎第三部より「芋掘長者」

2015-08-27 | 舞台
*岡村柿紅作 十世坂東三津五郎、坂東三津弥振付 公式サイトはこちら 歌舞伎座 28日まで 題名に添えられた「十世坂東三津五郎に捧ぐ」の文字が切ない。今年2月に59歳の若さで逝去した三津五郎追悼の演目である。1年まえのいまごろ、三津五郎がこの世からいなくなることなど想像もしなかった。踊りの名手と讃えられた十代目三津五郎と同じく、25年前にそれまで休演だった8月を三部制の納涼歌舞伎と銘打ち、伸び盛りの . . . 本文を読む
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SOMAプロジェクト

2015-08-26 | 舞台
*ファビアン・プリオヴィル構成・演出 公式サイトはこちら あうるすぽっと 30日まで 「SOMA」とは、ギリシャ語で「身体」を指す。 本公演は、ピナ・バウシュ舞踏団出身のダンサー3名と日本のアーティスト7名の、ふたつの異なる文化のコラボレーションである。異なることば、経歴、身体性をもつ者たちが、ドイツ、日本公演の期間中、全員がペアを組み替えながらお互いの自宅にホームステイしたという。つまり稽古や本 . . . 本文を読む
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