因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

『テンダーシング―ロミオとジュリエットより―』

2021-02-27 | 舞台
*ベン・ハワー作 松岡和子翻訳監修 荒井遼演出(1)土居裕子、大森博史出演 公式サイトはこちら 下北沢・東演パラータ 28日終了 コロナ禍の影響で上演が実現するまでの労苦は大変なものであったと想像するが、本公演を紹介するいくつかのサイト(1、2)には、その紆余曲折をも受け止め、「作品をずっと考えて育ててゆく」という発想で稽古を続けたこと、その発想に座組が一致し、開幕を迎えた喜びが記されている。何に . . . 本文を読む
コメント

第1回 T Crossroad短編戯曲祭 「2020年の世界」リーディングプログラム2

2021-02-23 | 舞台
*公式サイトは こちら 吉祥寺シアター 23日終了 Dプロ、Eプロに続いて本日のR2(リーディングプログラム2)にて千秋楽となった。演出はいずれも川村毅。『サルトリイバラ』(朱花かの子)・・・タイトルは「猿捕茨」という茎に棘を持つ植物の名。「棘が絡みついて、これでは猿も身動きできない」の意だそうだ。四国は土佐の過疎の村、老人と、限界集落を研究している女性が稲を刈っていると、遍路の恰好をした若い男が . . . 本文を読む
コメント

因幡屋通信67号…秋から冬のトピック&2020年因幡屋演劇賞

2021-02-23 | 舞台
 67号後半をお届けいたします。 トピックのリンクは観劇直後のものです。ご参考までに。 大変な状況の中、舞台を届けてくださったこと、ほんとうにありがとうございました。【秋から冬までのトピック】~因幡屋観劇覚書~☆9月☆*演劇集団円・プラスワン企画 内藤裕子作・演出『初萩ノ花』@北とぴあ  2014年の初演が、一部新しいキャストを迎えて瑞々しく蘇った。内藤裕子の作品は、目の前の出来事を生き . . . 本文を読む
コメント

因幡屋通信67号をお届けします

2021-02-22 | 舞台
 昨年の春以来、わたしたちは薄い布で顔半分を覆って人とは距離を取り、触れること、親しく交わることを控えています。劇場という空間(密閉)に多くの人が集まり(密集)、時と場所を同じくして生まれる世界の創造(密接)という演劇は「三密」そのもの。終息の出口の見えない心重たき日々が続くなか、昨年出会った忘れられない舞台について記しました。  因幡屋通信は今回もブログ公開といたします。どうか最後まで . . . 本文を読む
コメント

第1回 T Crossroad短編戯曲祭 「2020年の世界」E プロ

2021-02-21 | 舞台
*公式サイトは こちら 吉祥寺シアター 23日まで  Dプロに続いて、川口典成(ドナルカ・パッカーン主宰)演出のEプロを観劇した。川口の演出作品は2019年秋、森本薫『女の一生』を観劇している→2/23追記。川口が体調不良のため、川村毅が演出を行ったとのこと。感染症によるものではない由。どうかお大事に…。『CLOUD-19』(宇吹萌作)・・・Rising Tiptoeを主宰 . . . 本文を読む
コメント