因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

2018年因幡屋演劇賞

2018-12-25 | お知らせ
 年末恒例の因幡屋演劇賞、出会えたことの喜びと感謝を込めて、以下の皆さまへ。観劇後のブログ記事をリンクいたしました。ご参考までに。*文学座有志による自主企画公演 シアターχ提携公演 別役実作 藤原新平演出 『この道はいつか来た道』 金内喜久夫、本山可久子の台詞の瑞々しく、官能的なことに酔う。何とかもう一度見ることはできないでしょうか。*パラドックス定数第39項 野木萌葱作・演出『731』  . . . 本文を読む
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劇団肋骨蜜柑同好会第10回公演『犬(もしくは)神』

2018-12-21 | 舞台
*フジタタイセイ脚本・演出 劇団サイトはこちら 公演サイトはこちら 中野・テアトルBONBON 24日終了(1,2,3,4) 2年ぶりの肋骨蜜柑。舞台は、もはや小劇場演劇界共有の仮想都市「田瓶市」その南端の旧山野辺村である。人口1000人足らずの集落に、若い夫婦が引っ越してきた。廃屋を改装して民宿を営み、なかなかの評判らしい。  ステージほぼいっぱいに神楽舞台らしきものが作られ、そこが民宿の部屋 . . . 本文を読む
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東京夜光『世界の終りで目をつむる』

2018-12-19 | 舞台
*川名幸宏作・演出 公式サイトはこちら 下北沢・小劇場楽園 24日まで 作・演出の川名幸宏の舞台観劇歴を読み返してみると(1,2,3,4)、公演のごとに変化を喜びながらも、「あと少し」「もうひと息」とじれったい思いを抱いていることがわかる。第2回公演の初日を観劇した今宵、川名が大きな一歩を踏み出したことを確信した。堂々の1本である。  ただでさえ見づらい劇場であるのに、舞台には細いポールが何本も . . . 本文を読む
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Triglav 2nd work 『THE PILLOWMAN』

2018-12-15 | 舞台
*マーティン・マクドナー作 中西良介翻訳 新井ひかる演出 公式サイトはこちら 大森山王FOREST 16日終了 旗揚げ公演のハロルド・ピンター作『The Collection』から半年、今回も一筋縄ではゆかない作品に挑戦した。本作は2013年、名取事務所公演の観劇歴あり、ブログを読み返す限り、強い手ごたえを得ているようであるが、それが今現在まで残り、今回の観劇に影響を及ぼすほどではないことに、いさ . . . 本文を読む
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ハイリンドvol.19『エダニク』

2018-12-13 | 舞台
*横山拓也作 早船聡演出 公式サイトはこちら (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18)下北沢・シアター711 16日終了 次々と新作を書き下ろし、快進撃を続ける劇作家横山拓也。このところ観劇から遠のいており、初夏の俳優座公演『首のないカマキリ』、つい先日まで上演されたiaku公演『逢いにいくの、雨だけど』いずれも見逃した。その横山の最高傑作との呼 . . . 本文を読む
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