因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

劇団民藝公演『ミツバチとさくら』

2024-09-28 | 舞台
*ふたくちつよし作 中島裕一郎演出 公式サイトはこちら 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 10月7日まで 『あした天気になぁれ』、『霞晴れたら』、『野の花ものがたり』に続いて、ふたくちつよしが民藝に書き下ろしたのは、母とその4人の娘たち、その夫や娘、友人、元教師だった母の教え子たちによる賑やかな会話劇である。自分は2017年の『野の花ものがたり』に次ぐ2作目の観劇となった。 ミツバチと . . . 本文を読む
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東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎 東京芸術祭 2024 芸劇オータムセレクション 『三人吉三 廓初買』

2024-09-16 | 舞台
*河竹黙阿弥作 木ノ下裕一監修・補綴 杉原邦生演出(KUNIO)公式サイトはこちら 東京芸術劇場 プレイハウス 29日まで その後まつもと市民芸術館、三重会館、兵庫県立芸術文化センターを巡演 昨年の『勧進帳』(blog記事、通信75号)の収穫を頼りに、2回の休憩を挟んで5時間20分の長丁場に挑戦した。 木ノ下歌舞伎では2014年初演、2015年再演の歩みを進めていたが、コロナ禍のために2020年の . . . 本文を読む
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文学座9月アトリエの会『石を洗う』

2024-09-15 | 舞台
*永山智行(こふく劇場)作 五戸真理枝演出 公式サイトはこちら 信濃町/文学座アトリエ 19日終了 永山作品観劇の記録→1,2 物語は東日本大震災の前の年、2010年に始まる。九州の熊本の小さな村に暮らす人々と、郊外から都心へ通勤する福島出身の男性とその周辺を行き来しながら進行する。 開演して観客を戸惑わせるのは、特殊な形式の戯曲である。登場人物はそれぞれ自分の台詞を発語すると同時に、「 . . . 本文を読む
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因幡屋通信76号完成

2024-09-10 | お知らせ
 おかげさまで因幡屋通信最新号の76号が完成いたしました。当blogでも公開いたしますので、ぜひお運びくださいませ。リンクは観劇後のblog記事です。ご参考までに。 長らく通信を設置していただいておりました愛媛県松山市の「シアターねこ」さまが8月31日を以て閉館されました。長年の活動に敬意を表するとともに、設置のご協力に改めて深く感謝申し上げます。そしてこのたび、北海道札幌市の「扇谷記念スタジオ . . . 本文を読む
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明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)ラボ公演『番外編・お気に召すまま~ロザリンド・イン・ザ・リング!』

2024-09-08 | 舞台
*ウィリアム・シェイクスピア原作 猪上混作 内山就人演出 井上優(文学部教授)総監修 「こりっち」掲載の情報はこちら 明治大学猿楽町第2校舎 1階 アートスタジオ 8日終了(1,2,3) 演劇の上演にはさまざまな困難がある。今回の公演までの紆余曲折は、当日リーフレット掲載の井上優教授の「ご挨拶」に詳しい。本プロジェクト初の本格地方公演を能登演劇堂で行う予定だったところを、1月1日能登半島地震に見阻 . . . 本文を読む
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