因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

演劇ユニット「クロ・クロ」第13回公演『ギ・ジギ』 

2024-08-30 | 舞台
*千頭和直輝脚本・演出 公式サイトはこちら 荻窪小劇場 9月1日終了 5月の朱の会Vol.7公演 愛の三重奏より、「愛は不思議なもの」のステージにおいて、澄んだ美しい声が記憶に新しい木村優希のホームグラウンドの公演を初観劇。台風10号の接近が案じられながら、夜になると思いのほか雨風弱まり、落ち着いた気持ちで客席に身を置くことができた。 このたびの作品の第一のモチーフは「箱庭」である。公演チラシ裏面 . . . 本文を読む
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東京芸術座公演№107/シアターχ提携公演『戻り道を探して ミレナとカフカとマルガレーテ』

2024-08-25 | 舞台
*くるみざわしん作 北原章彦演出 公式サイトはこちら 両国/シアターχ 25日終了(1,2,3) 遅ればせながら、劇作家くるみざわしんの作品を初めて観劇した。過去作品についてのネット情報、本作の手応え、そして9月に控えたPカンパニーの作品まで、取り上げる内容や作風など、非常に誠実で硬質な社会派との印象を得た。 第二次世界大戦中に亡くなったチェコのジャーナリストであるミレナ・イェシェンスカー . . . 本文を読む
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八月納涼歌舞伎 第二部「梅雨小袖昔八丈」より「髪結新三」

2024-08-23 | 舞台
*河竹黙阿弥作 公式サイトはこちら 歌舞伎座 25日終了 先に観劇した知己から「勘九郎の新三がすごい。ほんとうの悪人に見える」と聞いて、改めてポスター(上記画像)を眺めてみた。 ほんの数回 (十八代目中村勘三郎と当代の尾上菊五郎か)しか観劇していないのは、この「髪結新三」の話じたいがあまり好きになれないためである。思い悩む若者につけこんで唆す、騙す、かどわかす手練手管、乱暴で傍若無人の態度や振る舞 . . . 本文を読む
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八月納涼歌舞伎 第三部「狐花 葉不見冥府路行」

2024-08-10 | 舞台
*京極夏彦脚本 今井豊茂演出・補綴 公式サイトはこちら 25日まで 歌舞伎座 題名は「きつねばな はもみずにあのよのみちゆき」と読む。京極夏彦が小説家デヴュー30周年の年に、初めて歌舞伎公演のために書き下ろした。「憑き物落とし」によって事件の真相を解き明かしていく「百鬼夜行」シリーズの主人公・古本屋の店主の京極堂こと中善寺秋彦の曽祖父である中禪寺洲齊(松本幸四郎)が、江戸の作事奉行・上月堅物(中村 . . . 本文を読む
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ティーファクトリー『路上7 インパーフェクト・デイズ』 

2024-08-06 | 舞台
*川村毅作・演出 公式サイトはこちら 雑遊 12日まで(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16) 雑遊がオープンした2007年より折に触れ、川村毅作・演出∔小林勝也主演、他のキャストは様々に1時間1幕の芝居が上演され、今回7作めを迎えた。「あまりシャカリキにならず遊ぼうといったコンセプト」(『路上5』当日リーフレット)の通り、作り手の極めて緩くさりげなく、リラ . . . 本文を読む
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