因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

『オレステスとピュラデス』

2020-11-29 | 舞台
*瀬戸山美咲作 杉原邦生演出 公式サイトはこちら KAAT神奈川芸術劇場 12月13日まで  杉原邦生はこの劇場において、2018年『オイディプスREXXX』でギリシャ悲劇を初演出し、翌2019年には上演時間10時間に及ぶ『グリークス』に挑戦、3作めの本作『オレステスとピュラデス』で最終章となる。杉原演出の舞台は、今年はじめの唐十郎作『少女仮面』、シアターコクーンライブ配信『プレイタイム』、201 . . . 本文を読む
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語りと音楽による「夢十夜 全作品」改訂版

2020-11-28 | 日記
*森の音舎主催 早稲田奉仕園 スコットホール 28日13時、16時 夏目漱石作 岩間麻里作曲(森の音舎) 俳優の新井純と高橋和久が、森反ナナ子(ピアノ/森の音舎)、安倍由美子(ヴァイオリン/同)、紫竹芳之(笛・尺八・鳴り物、第二夜の作曲)の奏でる音楽と共に、夏目漱石の「夢十夜」全10編を語る。主催の「森の音舎」は、音楽家、彫刻家、服飾家などによるグループで、今回の当日リーフレットによれば、「器楽ア . . . 本文を読む
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劇団唐ゼミ ☆第30回特別公演『唐版 風の又三郎』

2020-11-17 | 舞台
*唐十郎作 中野敦之演出 公式サイトはこちら   新宿中央公園 水の広場 特設劇場(1) ようやく初めての唐ゼミのテント公演観劇となった。いいお日和で、JR新宿駅西口から都庁に向かって歩いていると、上着が要らないほどの陽気である。新宿中央公園には明るい解放感があり、澄み切った青空のもとに建つテントは一見不似合いのようだが、その素朴な手作り感はこれから芝居を観る高揚感を掻き立てて . . . 本文を読む
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新橋演舞場十一月公演『女の一生』

2020-11-16 | 舞台
*森本薫作 戌井市郎補綴 段田安則演出 公式サイトはこちら 26日まで 本作はこれまで文学座の公演を中心に、昨年はドナルカ・パッカーン公演も観劇してきたが、この度は大竹しのぶを主役の布引けいに据え、段田安則が演出を担い、シス・カンパニーに新派、東宝ミュージカルからジャニーズ事務所の俳優までが顔を揃える大商業演劇となってのお目見得となった。 演出以前に、大竹しのぶの声の出し方は、あれでいいのだろうか . . . 本文を読む
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語り三郎企画 楽語会 vol.6

2020-11-15 | 舞台
* 荻窪/かふぇ&ほーるwith遊  11月15日14時、18時上演(1,2) 「ひかりがこぼれてくる/秋のひかりは地におちてひろがる/このひかりのながで遊ぼう」…公演チラシに記された八木重吉「秋のひかり」の一節の通り、4名の俳優が古典落語や太宰治など、それぞれ1作品ずつ朗読を披露する。 ☆『水を抱く』…江國香織の『きらきらひかる』(新潮社)は、アル中で情緒不安定な笑子 . . . 本文を読む
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