因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

日本のラジオ『ラクエンノミチ/ボディ』 

2017-03-19 | 舞台
*屋代秀樹作・演出 阿佐ヶ谷/シアターシャイン 公式サイトはこちら 20日で終了 (1,2,3,4,5,6,7)  今回の2本ともに再演である。『ボディ』は2012年7月、『ラクエンノミチ』が翌2013年6月に初演された。屋代にとっては、「2本とも自分の創作活動の転機になった作品」とのこと(当日リーフレット掲載)。自分はいずれも今回が初見である。物語の流れや人物の構成に関連性があり、この2本がさ . . . 本文を読む
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えうれか第三回公演『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

2017-03-18 | 舞台
*清水邦夫作 花村雅子演出 シブサワホタル(CASSETTE)演出アドバイザー 公式サイトはこちら 渋谷/space EDGE 20日で終了 (1,2)  当日リーフレット掲載のえうれか主宰花村雅子の挨拶文に、本作は「日本で最多上演数を誇る戯曲」と記されている。データの出典は明らかにされていないが、ここ数年を振り返ってみても、さまざまな座組みによる公演の情報を見聞きする。昨年は楽園王の長堀博士の . . . 本文を読む
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シス・カンパニー公演『死の舞踏』

2017-03-14 | 舞台
 *アウグスト・ストリンドベリ作 コナー・マクファーソン翻案 小川絵棃子翻訳・演出 公式サイトはこちら『令嬢ジュリー』と交互上演 シアターコクーン 4月1日まで  ノルウェーのイプセンと並び、近代演劇の先駆者と称されるストリンドベリが1901年に発表した戯曲である。戯曲のみならず、小説や詩、評論、エッセイなど多方面で健筆をふるう一方、彼の私生活は、結婚と離婚を繰り返す難儀なものであった . . . 本文を読む
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日本演出家協会主催若手演出家コンクール2016より『みそ味の夜空と』

2017-03-04 | 舞台
*南出謙吾作 森田あや演出 公式サイトはこちら。87名の応募者のなかから、第一次、第二次審査を経て最終審査に残った4名の演出家の舞台が一気に上演されるこのコンクール、これまで2度観劇したことがあるが(1回め:1,2,3,4 2回め:1,2)今年は本作1本を観劇した。 らまのだ(1,2,3)の南出は昨年12月、『触れただけ』で第22回劇作家協会新人戯曲賞を受賞したばかりで、演出家、劇作家ともに上り調 . . . 本文を読む
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オフィスコットーネプロデュース『ザ・ダーク』

2017-03-03 | 舞台
*シャーロット・ジョーンズ作 小田島恒志・則子翻訳 高橋正徳(文学座)演出 公式サイトはこちら 吉祥寺シアター 12日まで 舞台上手1階にキッチンとダイニング、2階に寝室とベビーベッド、中央部にはパソコンのある部屋と玄関ドア。下手はテレビとソファのあるリビング、その中二階に寝室がある。こういう作りの家を「テラスハウス」というらしい。ある町の一角、同じ間取りの3軒の家に、3つの家族が暮らす。ビデオシ . . . 本文を読む
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